キャスト・スタッフインタビュー
渡哲也さん 吉川晃司さん 徳重聡さん 斉藤千晃さん 辰巳琢郎さん 吹越満さん 大杉漣さん 加藤晴彦さん
永江信昭さん 横手実さん 平山秀幸監督 川島章正さん 上田なりゆきさん 柴崎幸三さん
横手実さん 横手実さん
原作が持っていた匂いというのが感じられる
プロデューサーとして担当された部分はどんなところですか?
「僕が参加合流したのが、去年の9月半ばすぎで、本作りに出口が見えない時、ちょうど鄭さんに依頼してみたら偶然カラダがあいてるってことで、本書いてもらうっていうような時期で。といってもクランクインまで2ヶ月ないところで、渡さん徳重さん以外のキャスティングを進めなきゃいけないし、他のスタッフはロケーション場所を探さなきゃいけないし、美術スタッフは美術を準備しなきゃいけないし・・・って、本はライターが変わったんだけど準備は進めていかなきゃならない、というところでの、バタバタでしたね。そういった意味では。結果、フタあけてみるとすごいメンバーが揃ったんだな、と。それはやっぱり原作が持つ力と、平山監督という存在でスタッフも役者さんも揃ったのかな。非常に、よくできたなって。」
髙村先生といろいろ話をされたと伺いましたが。
「出来上がった後に、監督や徳重くんが大阪キャンペーンに行くときに、高村さんと会いたいと急遽なって。そしたらやっぱり、高村さんが言ってたのは、原作が持ってた匂いという、すごく漠然としたものでしたけど、匂いというのが感じられる、と。それが原作の持つ匂いだった。で、撮影現場もそういう形でつくられて、できあがったらやっぱり、髙村さんもその空気感ていうのはすごくよかったなと、ご感想をいただいたんです。」
この作品について思い入れなどありますか。
「たぶん、映画を観た人たちなんかは、なんでこうなっちゃうのか、っていう、すごく欲求不満な部分は出てくると思うんですよね。明確な主役(がいない)って言うか、渡さんは主役なんだけれども、当然、長塚さんを主役としてみれば、長塚さんに感情移入して観ちゃったらそのストーリーにもなるだろうし。最初にどっから、どの人に感情移入しようかというと難しいかもしれないので。「あれ、何でこういう結末になるのかな」「あの後どうなったのかな」というのを、ちょっと不親切かもしれないですけど、感じてほしいっていう雰囲気ですよね。明快な答えがやっぱり出せないっていう原作でもあったし。」
その中でも特に印象に残っている出来事、というのは。
「東北の吹雪のシーンはやっぱり、本物を狙いたいねというのがずっとありましたから、監督もそれにはこだわりたいというところで。東北のほうとは年末からずっと雪の状態の連絡をずっと取り合って、1月半ば過ぎですね、乗り込んで。とりあえず3泊くらいで、ほんっとにいい吹雪が(笑)。雪は連日降ってたんですけど、20センチくらい積もったっていうから役者連れて乗り込んだんですけど、そのときがいきなり晴れちゃってて、その日は撮影できず、どうしたもんかなぁと思って翌日起きてみたら、バンバンにふぶいてて、これは!と(笑)いやぁ、なかなかあれは・・・本物に勝るものはないな、と。現地まで行った甲斐があったなぁと思いましたね。それがクランクアップになりますかね。」
最後に公式サイトをご覧の方へメッセージをお願い致します。
「とにかく、キャスト・スタッフみんなが一生懸命思いをこめて作った映画ですので、是非観てください。」
<プロフィール>
1969年福岡県生まれ。1993年(株)にっかつ撮影所(現 日活)へ入社。製作進行、製作調整としてテレビ、オリジナルビデオ、CM、映画の現場に参加していき、1997年「KOKKURI~こっくりさん」(監督:瀬々敬久)でプロデューサーとして携る。 現在、同企画製作部で次回作数本の企画を開発中。
【プロデューサー補】「借王~シャッキング vol.1&2」('97年 監督:和泉聖治/香月秀之)「のど自慢」('98年 監督:井筒和幸)「博多ムービー ちんちろまい」('00年 監督:大森一樹/祭主貴史/中嶋竹彦/渡辺謙作)【ラインプロデューサー】「仄暗い水の底から」('01年 監督:中田秀夫)「精霊流し」('03年 監督:田中光敏)【プロデューサー】「KOKKURI~こっくりさん」('97年 監督:瀬々敬久)「BLOOD~狼血」('98年 監督:鈴木浩介)「借王~シャッキングvol.5~8」('99~'00年 監督:和泉聖治)「Go!」('01年 監督:矢崎充彦)「うつつ~ututu」('01年 監督:当摩寿史) 「レディ・ジョーカー」('04年 監督:平山秀幸)
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