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「最近にはない雰囲気の映画で、久しぶりにいいんじゃないですかね。監督の指示は映画全体の雰囲気にも出ていますけれども、一貫してすごく淡々と、静かな感じで、余計なことはやらなくていいという感じでした。」 |
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「原作は半分しか読んでいないんですよ。読み終わる前に映画の脚本をもらったものですから。そうなると原作よりは映画の脚本の方に重きを置いてしまうわけで、それから原作は読まなくなってしまいました。」 |
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「国籍の問題だったり、いろいろ抱える問題が多すぎて、逆に考えないようにしました。まわりが要求するものから大きくはずれないように、こうなんじゃないか、ああなんじゃないかと決めつけるのはなしにしようと。監督のイメージにまかせました。」 |
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「やっぱり、器が小さいんでしょいうね、まあそれだけの人物だったんだなあという感じはしましたけどね。競馬もそうですけど、負けてももう一回って、次の週行ったりするでしょ。上手くいったらもう一回って、ふつうの人なんだなあって、思います。」 |
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「加藤くんと鉄工所でビールに赤い色素を入れて細工をしているシーンがあるんですけど、あのへんはさらっとやってますね。今思えば、なかなか大変なセリフを言ってたのだなって思います。」 |
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「僕も青森出身なんですけど、渡さんが演じました物井清三のお兄さんで物井清二。冒頭に出てくる手紙で、ああいう自分の思いを残す手紙をかけるエネルギーがちょっとすごいなって思いました。」 |
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「大杉さんと、加藤くんと三人でいることが多かったんですけど、六割くらいはずっと笑っていたんじゃないかな。日常会話や、世間話をしながら、現場は楽しく進んでいました。」 |
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「渡さん演じる物井清三に、ビールをつがせていただくシーンがあったんです。スタッフに在日の方がいらっしゃって、“目上の人にビールを注ぐときにはこうする”っていう所作を、現場で教えてもらったんですよ。こんなところにも文化の違いがあるんだなって思いました。」 |
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「それほど原作のイメージと離れていないのじゃないかと思うんです。映像化不可能とうたわれていたと思うんですけど、原作の雰囲気は残していて、原作ファンの方にも楽しんでいただけると思うんです。」 |
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「『レディ・ジョーカー』に関して、おそらく僕よりも詳しい方がたくさん御覧になるんだと思います。ひとつお手柔らかによろしくお願いします。」 |
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