キャスト・スタッフインタビュー
渡哲也さん 吉川晃司さん 徳重聡さん 斉藤千晃さん 辰巳琢郎さん 吹越満さん 大杉漣さん 加藤晴彦さん
永江信昭さん 横手実さん 平山秀幸監督 川島章正さん 上田なりゆきさん 柴崎幸三さん
柴崎幸三さん(撮影) 柴崎幸三さん(撮影)
静かな緊張感のある映画だと思います
『レディ・ジョーカー』に参加された感想は?
「今回初めて、大スターの渡哲也さんとご一緒させていただき、嬉しさ反面、緊張しました。自分のデビュー作品『ザ・中学教師』でご一緒させてもった長塚さん、同年代の國村さんがいたので気楽な面もありましたが、取組みかたはいつもと一緒なので、新しい作品をつくるごとに1から始める、その繰り返しという感じです。」
高村薫さんの原作は読まれましたか?
「『レディ・ジョーカー』の前に、九州で『精霊流し』という映画の撮影をやっていて、そのロケ先でこの映画の話をいただき、原作を読み始めました。読破するのに苦労しました(2週間かかりました)・・・笑」
映画化不可能とされていた作品ですが、どのように表現しようと思われましたか?
「全体的に冷たいトーンにしたかったので、犯人グループ、ビール会社、警察、と大きく3つに色分けしようと思いました。実際、会社と警察では微妙に色のトーンが違うのですが、もっとあからさまにすればよかったかなとも思います。」
撮影時に、平山監督との打ち合わせはありましたか?
「平山監督は脚本、キャスティングにこだわり、基本的なことをちゃんとやる監督だと思います。映画づくりの基本というのは、現場で段取りをやり、その場でカット割を確認し、1カット目のアングルを決めて光をつくり、準備ができたら俳優さんに入ってもらいテストを始める。テストをしながら、また直す、ということの繰り返しなんですが、それを真面目にやるチームなんですよね。」
撮影するのに、特に苦労したシーンはありますか?
「社長室や病院のシーンで、現在と過去の色分けは必要だったので、白黒やデジタルにするなどもう少し方法はあったかもしれません。ロケーションで車を走らせるシーンでは、僕らも渋滞をコントロールできないので、ある場所からある場所まで走らせていいところだけ回しているんですけれども、もう少し材料を豊富に集めたり複雑にしたかったという思いもあります。」
撮影現場の雰囲気はどうでしたか?
「男ばかりで気は楽でしたね。加藤さんや若い俳優さんのほうが相当緊張されていたようで大変だったんじゃないかなって。」
監督、キャスト、スタッフ含め、特に印象に残っている方はいらっしゃいますか?
「岸部さんは色々な役をやられてますよね。今回は会社の重役ですごく冷たい感じで、化ける人だなと思いましたね。」
もし、自分が映画の中の誰かを演じるとしたら、どの役をやってみたいですか?
「どちらかというと犯人側の生活に近いので、犯人グループですね。」
カメラマンとしてこだわり続けてきたことはありますか?
「最近はカメラ技術もデジタル化してきて、デジタルで撮影したこともありますが、まだ自分はフィルムのトーンが好きですし、それを極めるなんてとんでもなくて、まだまだフィルムをやりたいという思いでいます。自分は天才肌ではないので、こつこつ丁寧にやり続けることだと思います。」
このサイトをご覧のみなさんへメッセージをお願いします。
「雨のシーンなど迫力ありますが、長塚さんが社長室で一人電話を待っているシーンなど静かな緊張感のある映画だと思います。是非観てみて下さい。」
<プロフィール>
1958年 栃木県生まれ。日大芸術学部映画学科卒業後、フリーの撮影助手として鈴木達夫氏、田村正毅氏等の作品に参加。1988年独立し、ミュージッククリップ、PRビデオ等で活動。劇映画デビュー作は、1991年「ザ・中学教師」(平山秀幸監督)。
【近年の作品】「Laundry」(2001 森淳一監督) 「笑う蛙」(2001 平山秀幸監督)「リターナー」(2002 山崎貴監督) 「OUT」(2002 平山秀幸監督)「明日があるさ」(2002 岩本仁志監督) 「精霊流し」(2003 田中光敏監督)「69」(2004 李相日監督) 「恋は五・七・五!!」(2004 荻上直子監督) 「スクラップ・ヘブン」(李相日監督 2005公開予定)
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