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「だいぶ前から話は聞いていました。「こんな映画を作るんで、何かの役で出てくれませんか?」って言われていまして。実は最初別の役でオファーが来ていたんですけど、台本が上がった段階でこの役の方がいいだろうと・・・」 |
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「途中までは読んだんですが、実は全部読みきってはいないんです。ただ、映画は、原作のニュアンスや設定は残しつつも、また違った作品になっているような感じがしますね。」 |
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「ちょうど学生の頃だったかな。うちの劇団(当時、辰巳さんが座長をつとめられていた、『劇団そとばこまち』)の友達にもキツネ目の男にちょっと似ているのがいて、疑われましてね。ほんと身近な事件でした。同和問題にしても在日の問題にしても、関西にいると特別なことではありませんでしたから。」 |
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「平山監督とは初めてだったので最初はやっぱり手探りでした。最初にカメラアングルを決め、様々なパターンのお芝居を役者にやらせてみて、色々なパターンを見て、ピンと来るものを選んでる、みたいな感じでしょうか。で、先刻の方がいいとか、もう一寸こんなふうにと言った具合で、信頼できる監督さんでした。」 |
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「どうなんでしょうね(笑) 役作りをするときって「こんな人」っていう一つの型は大事なんですけど、人間ってそんなきちんとしたレールを歩くわけじゃないので。ただ、演じるにあたっては、「あぁなるほど、そうだったのか」と後から気付くような部分を出したいと思っていました。出番が少ない中できっちり存在感や印象を持たせなければ、と考えていました。」 |
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「何が正義で何が悪か。絶対の真理とか正義、っていうのはないと、僕は思ってるんです。そういう意味でも、やっぱりこの映画は、単純な勧善懲悪の作品じゃないと思います。『レディ・ジョーカー』側に対しても、それぞれの役に思い入れができるような気がするんですよね。」 |
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「エピソード的なものではないですが・・・撮影は、クランクインしてすぐの頃にやったのかな。心地よい緊張感というか、捉えどころのない未知のものに触れるような、緊張感がありましたね。この作品どうなるんだろう、どういう風に撮っていくんだろうと、僕も思っていましたし、監督も思ってらっしゃったかもしれないですね。どうなるのか皆でいっしょに楽しもうという感じでしょうか」 |
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「映画『レディ・ジョーカー』、かなり面白い映画になっていると思います。是非観てください。」 |
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※辰巳琢郎さんの「琢」の字は、「、」が入る旧字体ですが、「琢」の文字で表示しています。 |
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<プロフィール>
大阪市出身。京都大学在学中に「劇団そとばこまち」を主宰。
1984年、卒業と同時にNHK朝の連続テレビ小説「ロマンス」で全国区デビュー。
以来、知性・品格・遊び心と三拍子揃った俳優として幅広い分野で活躍。映画出演は、1992年「橋のない川」1995年「ゴジラVSデストロイア」2000年「破線のマリス」2003年「手紙」2004年「石井のおとうさんありがとう -石井十次の生涯―」など。 |
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