ロマンポルノ50周年記念プロジェクト「ROMAN PORNO NOW」第三弾作品・金子修介監督による『百合の雨音』が10月14日(金)より公開！公開翌日の10月15日(土)にヒューマントラストシネマ渋谷で公開記念舞台挨拶が行われ、W主演の小宮一葉さん、花澄さん、共演の行平あい佳さん、金子修介監督が登壇しました。

34年ぶりにロマンポルノ作品のメガホンを取った金子監督。その感想を求められると、若かりし頃の自分の髪型と現在の頭髪量を比べ「感無量です！」とジョークでひと笑い。さらに葉月を演じた小宮一葉さんが「監督からの演出がほぼなくて、時々カメラマンの方が監督の言うことを通訳してくれた」と言い、花澄さんも「しっかりと褒めてほしかった！」などと暴露されると、金子監督は「そんなに分からなかった？僕は俳優さんたちの自主性に任せたつもりで…」と照れながら弁解して、再び爆笑となっていました。

＜ロマンポルノ･ナウ＞への出演について小宮さんは「ロマンポルノだから…というのは意識せず、ほかの映画と一緒で役をどれだけ表現できるのかを意識しました。私の役が成立していなければ映画自体がダメになると思ったので」と撮影を回想しました。

葉月を愛する上司・澤田役の花澄さんは「こんなに脱ぐのか!?と思ったけれど、女性を綺麗に撮る監督だとわかっていたので、信頼して全部を解放して委ねました」と熱演を報告しました。

葉月の先輩・宮下千尋役の行平あい佳さんは「金子監督からのオファーは嬉しかったけれど、脚本を読んでみたら女子高生役!?そこでマネジャーとひと盛り上がり」と大笑い。これに回想シーンで女子高生に扮した小宮さんも「私も最初驚いて“回想シーンは誰がやるんですか!?”と聞いたほど」と笑い合っていました。

行平さんの実母は、“ロマンポルノ界の聖子ちゃん”としてファンに愛された女優の寺島まゆみさん。『ズームアップ 聖子の太股』（1982年）では金子監督が脚本を担当しています。行平さんは「それもあってオファーをいただいた際は喜びと嬉しさが同時に来ました。母に報告したら母も予想以上に喜んでくれて。母の時代には金子さんは助監督だったので、私がこうして金子組に呼ばれたのは嬉しかった。私を大人になるまで育ててくれた母に対して感慨深い気持ちにもなりました」と、しみじみと語っていました。

金子監督は「この映画のテーマは解放。演じてくれた皆さんもそのような気持ちで参加してくれて良かった。ロマンポルノを意識していたつもりはなかったけれど、撮っていく中で当時だったらこうしただろうという気持ちが出てきた。完成した作品は、これぞロマンポルノと思えるものになった」と手応えを得ていました。

今回の撮影では、性的なシーンにおいて俳優のメンタルや演技を支えるインティマシーコーディネーターを導入。

小宮さんは「素敵な女性の方で、現場を明るくしてくださった。私はこれまでラブシーンを演じたことがなくて不安もあったけれど、振り付けのように指示を出してくださり、インティマシーコーディネーターがいてくださらなかったらどうなっていただろうかという気持ちがある」と感謝。

これには金子監督も同じ気持ちで「インティマシーコーディネーターに助けられて事前稽古ができた」と信頼を寄せて、花澄さんも「どう演じていいのかわからなくなると指示が飛んでくる。まるで神様のような人でした」と頼りにしていました。

最後は金子監督から女優陣へ、本作のタイトルやポスタービジュアルにも使用されている百合の花束をサプライズ贈呈。女優陣と対峙して何故か緊張する金子監督に場内は爆笑となり、小宮さんも「なんだか卒業式みたい！」と赤面の笑顔。封切りの喜びと笑いの絶えない舞台挨拶となりました。

©2022 日活

ロマンポルノ50周年記念プロジェクト「ROMAN PORNO NOW」！第3弾『百合の雨音』10月14日（金）よりヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国順次公開！

ストーリー
本当に好きだと思う。身も心もーーー。
あなたとの出逢いで、本当の私と真実の愛を知った。

社会人になった今も忘れることができない過去のトラウマから恋愛に臆病になっている葉月（小宮一葉）は、颯爽とした美しい上司の栞（花澄）に秘かに惹かれている。彼女は葉月の深爪にも、いちはやく気づく繊細な観察眼も持っている。栞の夫は同じ社内でスクープを連発する週刊誌の凄腕編集長・澤田稔（宮崎吐夢）。コンプライアンスもセクハラもどこ吹く風で、葉月と同期の水島華（百合沙）と堂々と社内不倫している。栞は、夫の不倫に加えて室長に抜擢されたプレッシャーも重なり、焦りと虚無感にさいなまれている。
ある夜、傘を忘れた栞を追いかけて行った葉月は、ラブホテルの軒先で雨宿りをしていた栞を見つける。雨に濡れた葉月を案じてシャワーを浴びようとホテルへ誘う栞。ベッドの上で葉月が思いを告げると、栞は戸惑いながらも、葉月の想いとともに彼女の深爪も受け入れてしまうーーー。

キャスト・スタッフ
君原葉月 役／小宮一葉
東京都出身。今泉力哉監督作品『最低』（09）、『こっぴどい猫』（12）で同名のヒロイン、小夜を演じる。以降映画、cm、舞台を中心に活動する。公開待機作に『北新宿2055』（22/宮崎大祐監督）、『この子は邪悪』（22/片岡翔監督）など。

澤田栞 役／花澄
女優・ナレーター・写真家として舞台、ドラマ、映画、ラジオ等幅広く活躍している。9/23〜10/23新宿北村写真機店にて写真展「Scent of a...」（セント・オブ・ア）を開催予定、写真集も現在制作中。

水島華 役／百合沙　
グラビアアイドルとして活躍し、2016年より本格的に女優業に進出。主な出演作に『リンキング・ラブ』（17）、『ゴーストマスク　傷』（19）、『幸福な囚人』（19）、『劇場版・打姫オバカミーコ』（21）などがある。

宮下千尋 役／行平あい佳
東京都出身。2017年から俳優活動を開始。『ご主人様と呼ばせてください～私の奴隷になりなさい・第2章～』(18)でヒロインに抜擢。『アララト　誰でもない恋人たちの風景 vol.3』(21)でも主演を務める。その他『素敵なダイナマイトスキャンダル』(18)、『タイトル、拒絶』(20)などがある。

監督・金子修介
1955年６月８日生まれ。東京都出身。大学卒業後、日活に入社。根岸吉太郎監督や森田芳光監督の作品で助監督を務め、ロマンポルノ作品『宇能鴻一郎の濡れて打つ』(84)で監督デビューを果たし、同作と『ＯＬ百合族19歳』などの作品で第６回ヨコハマ映画祭の新人監督賞を受賞。平成『ガメラ』３部作が大ヒットし、『ガメラ 大怪獣空中決戦』(95）で第38回ブルーリボン監督賞、映画芸術 日本映画ベスト10第1位を獲得、『ガメラ２ レギオン襲来』(96）で第17回日本SF大賞を受賞するなど怪獣映画に新風を吹き込んだ。『デスノート』『デスノート the Last name』(06）が国内のみならず香港、韓国でも大ヒットし、ブリュッセル映画祭では観客賞を受賞した。ほか監督作として、『1999年の夏休み』(88）、『咬みつきたい』 (91)、『クロスファイア』(00)、『プライド』(09）、『ばかもの』(10）、『リンキングラブ』(17)、『信虎』（21）などがある。

©2022 日活

日活ロマンポルノ
日活が1971年に打ち出した当時の映倫規定における成人映画のレーベル。 「10分に１回絡みのシーンを作る、上映時間は70分程度」などの一定のルールと、製作条件を守れば比較的自由に映画を作ることができたため、監督たちスタッフは限られた条件の中で新しい映画作りを模索し、さまざまな表現に挑戦した。製作終了した1988年までの17年間に、約1,100本もの作品を公開し続けた結果、多くのスタッフ・キャストが育ってゆき、映画史においては、最もセンセーショナルな作品レーベルとして、現在も国内外で高く評価されている。

ROMAN PORNO NOW（ロマンポルノ･ナウ）
ロマンポルノ50周年記念プロジェクトの新作映画製作における企画名。半世紀にわたり、多彩なジャンルで女性の強さや美しさを描き、愛され続けてきたスピリットを継承。 現代のさまざまな生き方や個性を応援する、時代の「今」を切り取った新作映画を製作する。

ROMAN PORNO NOW公式サイト
https://www.nikkatsu-romanporno.com/rpnow/

ロマンポルノ公式サイト
https://www.nikkatsu-romanporno.com/

公式ツイッター　@NikkatsuRP
https://twitter.com/NikkatsuRP

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