映画『私をくいとめて』の公開記念舞台挨拶が12/19(土)行われ、のんさん、林遣都さん、臼田あさ美さん、若林拓也さん、片桐はいりさん、橋本愛さん、大九明子監督が登壇されました。
ロングランを記録した『勝手にふるえてろ』原作=綿矢りさ×監督・脚本=大九明子のゴールデンコンビで贈る本作は、脳内に相談役「A」を持ち、悠々自適におひとりさまライフを満喫していたみつ子が、年下営業マン・多田くんと出会い、久しぶりに訪れた恋に戸惑いながらも一歩踏み出していくさまが描かれます。
"おひとりさまヒロイン"みつ子に扮するのは、劇場アニメ『この世界の片隅に』(16)で主人公・すずの声を担当し、活動の幅を広げる女優・創作あーちすと のんさん。みつ子が恋する腹ペコ年下男子・多田くん役は、現在放送中の「姉ちゃんの恋人」(カンテレ・CX)ほか、映画でも多数公開待機作を控える、今もっとも熱視線が注がれる実力派俳優・林遣都さん。そして、結婚してイタリアで暮らすみつ子の親友・皐月を、のんさんとは朝ドラ以来の待望の共演となる橋本愛さんが演じます。
さらに臼田あさ美さん、片桐はいりさんといった実力派役者陣や、本作で映画初出演となる若林拓也さんも存在感を発揮!令和を生き抜く女性たちに容赦なく突き刺さる、わかりみが深すぎる崖っぷちのロマンスを彩ります。
中村倫也が"声で"サプライズ登場!"美ボイス"にのんも「とても良い声でした」と太鼓判!
上映終了後の熱気が冷めやらぬ中、盛大な拍手に包まれながら豪華キャスト陣、監督が入場。一言ずつご挨拶後、舞台挨拶はスタートしました。
まずは主人公・みつ子を演じたのんさんに対して、MCから脳内相談役Aとのシーンについて質問が。Aとの会話劇については「事前録音されたAの声を現場で音声さんに流していただきながら撮影したので、3人掛かりのお芝居でした」と笑いを交えながら答えるのんさん。
さらに、(Aの声の)収録ではのんさんも現場に赴き、実際に対面で掛け合いをしながら収録が行われたそうで、「待ち時間にスタッフさんが録音したAの声で会話してくれたりもして...楽しく撮影ができました。とても良い声でした!」とニッコリ。
©2020「私をくいとめて」製作委員会
みつ子が想いを寄せる年下男子・多田くんに扮した林遣都さんは、今回が"大九組"初参加。現場でのエピソードを聞かれると「撮影が終わった後にアフレコ収録があったのですが、いきなり歌を覚えてきてほしいと言われたり、撮影現場でも突然『"ざっぱーん"と言ってみて』と言われたり...(笑)意外なリクエストが多くて、どういうシーンになるのだろうというワクワクがとまらなかったです」と回顧。
さらに特に印象的だったというのが、みつ子と車で買い物に出かけるシーンだったといいます。「駐車場でのシーンで、監督に急に『(車で)走り回って!』と言われて。びっくりしましたが、自分の中でかみ砕きながら、こんなこと出来るのは映画ならではだなと思い、楽しみました」と冗談交じりに語り、笑顔をみせました。
©2020「私をくいとめて」製作委員会
今回初登壇となるのが、臼田さん、若林さん、片桐さんの3名。臼田さんはみつ子の先輩・ノゾミさん役を、若林さんはクセの強い存在感を放つ若手社員、通称"カーター"役をそれぞれ熱演。
風変わりなキャラクターを演じた両者へ役作りについて質問が及ぶと、臼田さんは「原作でノゾミさんは"イケメン祭り"に行くこともあるくらいの大のイケメン好き。ノゾミさんのように私もすごく好きなこといくつかあるので、そういうものに置き換えて"それだったらこういうリアクションになるよな"と考えて演じてみたりしました」と回答。さらに「大九監督から、食堂でカーターを見かけて急いでお味噌汁で口の中をすすぐという、あまりお上品ではない面白い演出もいただきました(笑)」とぶっちゃけ、笑いを誘う場面も。
そんな臼田さん演じるノゾミさんに熱烈な想いを寄せられるカーターに扮した若林さんは「カーターの風変わりな性格を動きで表現できるように、撮影ではモデル歩きを意識しましたね。僕も高校時代にかっこつけて歩くことが多かったので(笑)、そのころを思い出しながら演じてみました。そういう風に役を膨らませながら作っていくのがすごく楽しかったです」と振り返り、充実な撮影ぶりを明かしました。
一方で片桐さんは、みつ子の"イカした"上司・澤田役で出演。映画オリジナルのキャラクターとして登場する片桐さんは「バリバリ仕事も出来て、(みつ子の)憧れの上司みたいな役どころですよね」と役どころを説明しつつ、撮影について「のんさんとは長いお付き合いで、親戚みたいに応援しているのですが、あののんさんが30歳の役を演じる、そしてその上司役というところで、いろんな感慨もありましたね」としみじみ回顧。
©2020「私をくいとめて」製作委員会
さらに「(澤田の役どころには)監督の30歳を前にひとりで海外を旅したというエピソードが付け加えられているので、モデルは大九明子だと思い演じていました(笑)」とジョークを飛ばし、会場を盛り上げます。そんな片桐さんに「私がモデルということはまったくないです!」と笑いながら否定しつつも、「みつ子が年の離れた上司と話すときに、知らなかったことを聞いて"へぇ"となるようなシーンを作りたくて、完全に澤田役は片桐さんをイメージして当て書きしていました」と裏話を告白しました。
さらに、みつ子の親友・皐月役についても"妊婦"という映画オリジナルの設定が。「みつ子が"おひとりさま"の半径を広げるとき、親友がちょっと想像とは違う感じに変化していたら(みつ子は)どうなるだろうと思い、皐月に重要な役割を担ってもらいました」という監督の想いが込められていたそう。
橋本さんは「映画では、(皐月の)妊娠をきっかけに、30歳を超えた女性同士特有な独特の感情がにじみ出てくるシーンが、原作とは違う観点から考えなきゃいけないなと感じました」と撮影当初を振り返ります。
さらに「原作ではあまり笑わないキャラクターとして描かれていますが、みつ子との気まずい空気や確信を突こうとする皐月の努力、みたいなものは笑顔なしで表現するのは難しいかなと思い、原作よりは少しにこやかになっていると思います」と明かすと、監督も「イタリアにいる家族に溶け込もうとしているときの顔と、安心できる親友に見せる笑顔の違いを、"少女みたいな笑顔"で見事に表現してくれました」と称賛しました。
©2020「私をくいとめて」製作委員会
そしてイベントでは、SNSでもその"美声"が大いに話題を集めていた、脳内相談役「A」のキャスティングもついに発表!「A」の声を演じた中村倫也さんが、役柄同様に「声の出演」でサプライズ登場!
脳内相談役「A」は、ちょっとした悩みやご近所トラブルにも正しいアンサーをくれる、みつ子の"心の拠り所"のような存在。もし「A」のような存在がいたら、どんな悩みを相談したいかという質問に「私は話べたなのですが、初対面の人とも一瞬で仲良くなるのはどうしたらいい?って相談したいです!」と答えるのんさん。
すると突如「あなたの悩みに私がスッキリ回答します」と答えるAの声が!「ゆっくりと"下手"を見てください。次に"上手"を見てください。ね?わかりましたね?」と、"スッキリしない回答"に終わるも、「脳内相談役"A"の中村倫也でございます、こんにちは」と、遂に正体が明かされ、会場からは大きな拍手が沸き起こりました。
まずは出来上がった作品について感想を求められると「とっても楽しく拝見させて頂きました。女性だけじゃなくて、男性の僕でも"ああ、こういうときあるなあ"と感じられる作品で。"僕自身の中にも脳内相談役Aはいるな"と思いながら、みつ子に寄り添う気持ちで観させていただきました」と回顧し、共感性の高い物語に魅力を感じていた様子。
さらに劇中に登場する脳内相談役Aの"実体"については「むっちり白肌?そこは共通なのかな?そのシーンはですね、非常に笑わせていただきました。意外だったんじゃないですかね、みなさんも」と観客に問いかけ、会場の笑いを誘いました。
そしてイベントの最後には、代表して大九監督が挨拶。「Aの正体もようやく解禁できまして、ようやく中村倫也の魅力を伝えられる!とホッとしています」と心境を吐露しながら、「世の中がウイルスに振り回されて、こんな状況がいつまで続くんだろうと非常につらいところではありますが、映画館ではそんな気持ちも忘れて、ほっこりゆったりした気分を楽しんでもらえたらと嬉しいです」とメッセージを送り、イベントを締めくくりました。
映画『私をくいとめて』大ヒット上映中!
脳内に相談役が《爆誕》した31歳おひとりさま&年下男子がおくる、わかりみ深すぎ!崖っぷちロマンス!ぜひ、劇場でお楽しみください!
ストーリー
快適なおひとりさまライフに慣れ過ぎて、脳内に優秀な(?)相談役"A"が誕生した主人公=みつ子、31歳。会社ではちょっと変わり者だけど気の合う先輩に恵まれ、長らく彼氏は不在でも充実のソロ活を無理なくエンジョイ。居心地のいい自分だけの部屋に帰れば、ムダにいい声のAとの会話に忙しい。何かが足りないのは分かっているけど、決定的に不足しているものもない。そんなみつ子のゆるゆるとした日常に突如舞い降りた、久々の恋!相手は真面目過ぎるくらい真面目な年下の営業マン=多田くん。でも20代の頃のようには進まない、30歳を超えた女のもどかしい現実が立ちはだかり...。
©2020「私をくいとめて」製作委員会
映画『私をくいとめて』関連ニュース
*新カット&コメント
*年末イベント続々決定
*コラボ動画公開
*トリプルコラボメニュー発売決定
*公開直前上映会の模様
*お悩み相談付き上映会の模様
*TIFF<観客賞>受賞
*完成披露試写舞台挨拶の模様
*「Aのお悩み相談室」登場
*橋本愛の出演が決定
*TIFFに出品決定
*公開日決定
*実写映画化決定
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★2020年12月18日(金)公開★
脳内に相談役が《爆誕》した31歳おひとりさま&年下男子がおくる、わかりみ深すぎ!崖っぷちロマンス!
監督・脚本:大九明子
原作:綿矢りさ「私をくいとめて」(朝日新聞出版)
出演:のん 林遣都 臼田あさ美 若林拓也 片桐はいり/橋本愛
©2020「私をくいとめて」製作委員会