映画『Cloud クラウド』公開記念舞台挨拶を実施!菅⽥将暉、奥平⼤兼、岡⼭天⾳、荒川良々、窪⽥正孝、⿊沢清監督 豪華キャストが集結し、公開をお祝い!!
2024.09.30(月曜日)

⿊沢清監督が主演に菅⽥将暉さんを迎えた映画『Cloud クラウド』の公開記念舞台挨拶が9月28⽇(土)、TOHO シネマズ 六本⽊ヒルズにて開催され、主演・菅⽥将暉さんをはじめ、奥平⼤兼さん、岡⼭天⾳さん、荒川良々さん、窪⽥正孝さん、そして監督・脚本を務めた⿊沢清さんが登壇しました。

第81回ヴェネチア国際映画祭で観客を熱狂の渦に巻き込んだワールドプレミアにつづき、第49回トロント国際映画祭への出品、そして第97回⽶国アカデミー賞国際⻑編映画賞の⽇本代表作品にも決定︕アジア最⼤級の映画祭の釜⼭国際映画祭では、同祭のメインプログラムでありその年の話題作や世界で影響⼒のある監督の新作を上映する「ガラ・プレゼンテーション部⾨」の上映に選出されるなど、ますます盛り上がりを⾒る映画『Cloud クラウド』。

本作は、ネット社会に拡がる⾒えない悪意と隣り合わせの“いま”ここにある恐さを描くサスペンス・スリラー。転売で稼ぐ主⼈公・吉井良介を菅⽥将暉さん、吉井の謎多き恋⼈・秋⼦役を古川琴⾳さん、吉井に雇われたバイト⻘年・佐野役を奥平⼤兼さん、ネットカフェで⽣活する男・三宅役を岡⼭天⾳さん、吉井が働く⼯場の社⻑・滝本役を荒川良々さん、そして吉井を転売業に誘う先輩・村岡役を窪⽥正孝さんが演じています。

9月27⽇(⾦)に公開初⽇を迎えたばかりの本作。翌9月28⽇(土)に公開記念舞台挨拶が行われました。

菅⽥さんは映画を⾒終わったばかりの客席を⾒やり「公開2⽇⽬からこうやって劇場に来てくださってありがとうございます。無事に公開ができて、お客さんが⼊っている景⾊を⾒られて嬉しいです」と笑みを浮かべました。

奥平さんは「昨⽇から公開ということで、(ネットで)感想を⾒たりとかしていて、すごくいろんな感想があって、⾯⽩いなと思っていました」と述懐。

岡⼭さんは「この『Cloud クラウド』という、不思議な形をした映画が、ようやくこうしてみなさんに届き始めたことを本当に嬉しく思います」 と挨拶。

荒川さんは「すっかり秋めいてまいりました…。芸術の秋ということで『Cloud クラウド』をよろしくお願いします」としみじみと語って会場の笑いを誘い、窪⽥さんは「貴重な⼟曜⽇にこの『Cloud クラウド』のために集まってくださりありがとうございます」と満員の客席に感謝。

そして、⿊沢監督は豪華キャスト陣を⾒やりつつ「映画の中では、みんなひどいことばっかりしましたが(笑)、このように、実はいい⼈たちばかりですので、そこは誤解のなきようによろしくお願いします」と語り、会場は笑顔と公開を祝う⼤きな拍⼿に包まれました。

本作は公開前に第81回ヴェネチア国際映画祭や第49回トロント国際映画祭など各国の映画祭で上映されてきましたが、⿊沢監督によると国ごとに観客の反応は様々で、ヴェネチアでは「怖い」という反応が多かった⼀⽅、トロントでは思いもよらぬシーンで笑いが起こることもあったといいます。

そこで、この⽇の観客に「怖かった」と「笑えた」のどちらの印象が強かったかを拍⼿で問うと、圧倒的 に「怖かった」という観客が多数︕

ちなみに、登壇陣の中で「怖かった」という印象が強かったという奥平さんは「窓ガラスがバーンっとなったり、家の外で物⾳がして、吉井さん(菅⽥)が『なんだ︖なんだ︖』みたいになるところが、『何かいるのかな︖』というドキドキ感があって怖かったです」と明かし、菅⽥さんも「⾒られてるような背中のカメラワークが怖いよね」と同意し、奥平さんも「振り向いたら何かいるのかって想像しちゃって怖いです︕」とうなずきました。

また、窪⽥さんが怖かったシーンの⼀つとして「(吉井の勤務先の社⻑役を演じた)良々さんが、窓の外から(じっと)⽴って⾒ているシーンが怖い」と指摘すると、⼀同「あれは怖い︕」と即座に同意。菅⽥さんは「現場でもめっちゃ怖かったですもん。しかもあの⽇、(荒川さんと)挨拶をしないまま、初対⾯だったので」とふり返ったが、荒川さんは「ただ『⽴っててください』と⾔われただけです、僕は (笑)」と困ったような笑みを浮かべていました。

⿊沢監督は、お気に⼊りのシーンとして、菅⽥さん演じる吉井が最後に⾒せる表情に⾔及し「最⾼でしたね。あれだけのことをやっておきながら、ほんの⼩さな幸せにすがろうとする⼈間の情けなさ、愛らしさが⼀瞬出てくる。すごく胸を打ちました」と菅⽥さんの芝居を絶賛。

⼀⽅の菅⽥さんは、⾃⾝が拘束されたシーンに触れ「“悪の軍団”のみんなが、僕が拘束されている⽬の前で、どうでもいいことで、揉めるんですけど、それが、⼈間の極限の状況での⼩ささや情けなさが⾒えて⾯⽩い」と語りました。

ちなみに“悪の軍団”のひとりで、岡⼭さん演じる三宅は、顔に袋をかぶり、上から⽑が⾶び出しているビジュアルが予告編やポスターでも強烈なインパクトを放っていますが、岡⼭さんは「何パターンかあって、⽬の位置なども微調整してるんですけど、まさかあんな感じとは…。 ほぼ顔が出ないってなかなかないですよね」と楽しそうに述懐。⿊沢監督は「美術部が作ってくれたんですけど、本当に安っぽい感じで、袋も乗っている⽑も100円で買えるんです。袋だけだと味気ないので『もう⼀発、100円で何かないですか︖』と聞いたら『⽑が100円で売っています』と」と驚きの内幕を明かし、菅⽥さんも「誰でも200円で三宅になれるんだ︕」と驚いていました。

この⽇は、映画にちなんで登壇陣に本作の現場やプロモーションで「おびえた」エピソードを尋ねると、菅⽥さんは「⼤兼くんの私服にはおびえました。この世の20代で⼀番個性があるんじゃない︖」と奥平さんの個性あふれるファッションセンスを絶賛。「緑系で統⼀している⽇があって、カッコよかったし、(服が)本当に好きなんだろうなと感じました。ハルクみたいになってました」と語り、⿊沢監督も 「覚えています。何者かと思いました」と述懐。菅⽥さんはさらに「勝⼿に『かまされた︕w』と思いました。『先輩、Tシャツと Gパンで来てんじゃねーよ』と⾔われてる気がしました(笑)。あれはぜひ続けてほしいです」と⼒強いエールを送っていました。

岡⼭さんは、現場でのおびえたエピソードとして「良々さんとは『はじめまして』だったので、現場でご挨拶をしに⾏こうとしたら、良々さんから『ひさしぶり︕』と⾔われて…」と告⽩。実際には、荒川さんの勘違いで、この⽇が初対⾯だったそうだが、岡⼭さんは「『え︖ ヤバい︕ どこかでご⼀緒してるんだ︖』と思って、僕も『はい』って返事して(笑)、セッティング中に携帯で“荒川良々 岡⼭天⾳”って検索しました」と当時の焦りと恐怖を明かしました。荒川さんは「場を和ませようと思ったのかな(笑)。失礼しました」と平謝りでした。

さらにこの⽇のトークでは、「良い意味で裏切られたと思った⼈」「いまだから聞きたいことがある⼈」を互いに指してもらったが、菅⽥さんは、「良い意味で裏切られた⼈」として⿊沢監督を指して「フランクにこんなしゃべってくださるのが意外でした」とふり返りました。

⼀⽅、⿊沢監督は窪⽥さんを指して「初めてお仕事させていただきましたが、何となくクールで物静かな印象がありました。僕は、ピストルが出てくる映画は何本も撮っていますが、現場でピストルを握って、あんなにはしゃいだ⼈は初めて⾒ました(笑)。それだけ陽気に楽しくふるまってくれました」と明かしました。

続いての「いまだから聞きたいことがある⼈」という問いに関しては、全員の指差しが荒川さんに集中︕岡⼭さんは「名前の由来は︖」と質問、荒川さんは「いまさらその話(笑)︖」と笑いつつ「良し(よし)までは本名で、(本名は)良友と⾔うんですけど…、うちの劇団の松尾スズキがつけました」と説明。奥平さんは「普段、何されてるのかなと…。あまりにもプライベートが想像できないので」とストレート な疑問をぶつけ、荒川さんは「普通です。ゲームをしたり」と答え、2⼈で壇上にて⼤好きなゲームの話に花を咲かせていました。 ⿊沢監督は、荒川さんが演じた滝本が猟銃を扱うシーンについて「お芝居で(銃を撃った際の)反動をつけてくださいと⾔って、やってもらったら実にうまくて、扱い慣れたように⾒えましたが、相当練習したんですか︖」と荒川さんの演技を絶賛しつつ質問。荒川さんは「実際に撃ったことはないですけど、使い慣れているという設定でしたので、YouTubeとかで、アメリカの⼈が熊を撃っているところなどを⾒ました」とユニークな役作りを明かしました。

舞台挨拶の最後、菅⽥さんは「まだ公開したところなので、これからどんどん広がってほしいなと願っております」と呼びかけ、⿊沢監督は 「ご覧になった⽅は、あまり⾒たことのない映画だと思われた⽅もいらっしゃると思いますが、こういう映画もあると知っていただけたら嬉しいです」「みなさんの記憶の奥の⽅に、深くこの映画が残ってくれたらいいなと思います」と語り、会場は温かい拍⼿に包まれました。『Cloud クラウド』は TOHO シネマズ⽇⽐⾕ほか全国公開中です。

映画『Cloud クラウド』TOHO シネマズ日比谷ほか全国公開中!


©2024「Cloud」製作委員会

<映画『Cloud クラウド』ストーリー> 
吉井良介(菅⽥将暉)は、町⼯場に勤めながら“ラーテル”というハンドルネームを使い転売で⽇銭を稼いでいた。医療機器、バッグにフィギュア……売れるものなら何でもいい。安く仕⼊れて、⾼く売る、ただそれだけのこと。転売の仕事を教わった⾼専の先輩・村岡(窪⽥正孝)からの“デカい”儲け話にも⽿を傾けず、真⾯⽬にコツコツと悪事を働いていく。吉井にとって、増えていく預⾦残⾼だけが信じられる存在だった。そんな折、勤務先の社⻑・滝本(荒川良々)から管理職への昇進を打診された吉井は、「3年も働いたんだ。もう⼗分だろう」と固辞し、その⾜で辞職。郊外の湖畔に事務所兼⾃宅を借り、恋⼈・秋⼦(古川琴⾳)との新しい⽣活をスタートする。地元の若者・佐野(奥平⼤兼)を雇い、転売業が軌道に乗ってきた⽮先、吉井の周りで不審な出来事が重なり始める。徘徊する怪しげな⾞、割られた窓ガラス、付きまとう影、インターネット上の悪意――。負のスパイラルによって増⻑された憎悪はやがて実体を獲得し、狂気を宿した不特定多数の集団へと変貌。その標的となった吉井の「⽇常」は急速に破壊されていく……。
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映画『Cloud クラウド
監督・脚本:黒沢 清
主演:菅田将暉
出演:古川琴音 奥平大兼 岡山天音 荒川良々 窪田正孝
赤堀雅秋 吉岡睦雄 三河悠冴 山田真歩 矢柴俊博 森下能幸 千葉哲也 松重豊
製作幹事:日活 東京テアトル
配給:東京テアトル 日活
©2024「Cloud」製作委員会
公式X/Instagram @
cloudmovie2024
公式ハッシュタグ #映画クラウド

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本ポスタービジュアル&場面写真解禁!
追加キャスト解禁
特報映像&ティザーポスター解禁
メインキャスト発表
製作&公開決定

★現在公開中のその他の日活ラインナップもご期待下さい★

『Cloud クラウド』

★2024年9月27日(金)全国公開★

“気がつけば標的”匿名の集団による“狩りゲーム”がはじまる——

製作幹事:日活 東京テアトル

配給:日活