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映画『ウィーアーリトルゾンビーズ』トークイベントに水道橋博士が登壇!「第2のカメ止めになる!20年後、30年後残る令和1年目の大傑作!」と本作を徹底解剖!
2019年05月30日(木曜日)

6/14(金)に公開を控える映画『ウィーアーリトルゾンビーズ』のトークイベントが5/28(火)に行われ、漫才コンビ「浅草キッド」の水道橋博士と、世界中の映画祭から熱い注目を集め続ける長久允監督が登壇しました。

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『ウィーアーリトルゾンビーズ』は、2017年に第33回サンダンス映画祭【ショートフィルム部門】で、日本映画初のグランプリを獲得した長久允監督の長編デビュー作。

本年度は、第35回サンダンス映画祭から招待を受け、見事日本人初の快挙となる審査員特別賞オリジナリティ賞を受賞。2月には第69回ベルリン国際映画祭の【ジェネレーション14plus部門】オープニング作品に選出され、準グランプリにあたるスペシャル・メンション賞を日本映画で初めて受賞する快挙。さらにブエノスアイレス国際映画祭では、二宮慶多さんが日本人初となる最優秀男優賞を受賞しています。

トークイベントは、「昨年国内で社会現象を巻き起こした映画『カメラを止めるな!』の次に、これが社会現象を巻き起こす」と本作を推薦する水道橋博士が、開口一番「芸能界のリトルゾンビーズです」と笑いを誘うコメントからスタート。

「映画の中でリトルゾンビーズが歌う曲があって、作曲をしているのが(オフィス北野の)江口ともみさんの甥っこがやっているLOVE SPREADというニューヨーク・ブルックリンのバンドなのですが、不幸にも映画公開前に亡くなってしまって。彼の遺作が公開されるということで、それほど期待しないで観てみたら、まあ見事に心奪われて」と作品を知るに至った経緯を話されました。

また、長久監督の"青山学院大学から広告代理店に勤めている"という経歴について「いけ好かない略歴ですよね。いかにもコネで撮っているみたいな。笑」といじり、軽快なトークを繰り広げました。

続いて長久監督が登壇すると、水道橋博士流おすすめポイントとして、何故この作品にこんなにも心を動かされているのかについて、「映画のビジュアルが少年少女の冒険譚という感じで、ウケる層をある程度想像するじゃないですか。その想像をはるかに超えて、少年少女たちが感動する映画ではなく、血湧き肉躍る映画でもないのに、僕ら世代が(心を)持っていかれたなあ、エモいなあと感じました」と作品を絶賛。

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長久監督は「映画の主人公たちは、僕が幼少期に経験したことを投影したりしているので、自然とテレビゲームがモチーフとして使われていたりしていますね。あと、テレビゲームを通して人生を見ることについて色々考えていたりしているので、そのことが映画に反映されていると思います」と、子供時代に通ずる世界観が表現されていると話しました。

そして水道橋博士は「ゲーム世界を描いた箱庭的な世界、というとすごい縮小的に見えますが、映画らしいメッセージが乗っかていて。しかも手段として8bitのファミコンゲームみたいな懐古しているけど、そこから飛び出す瞬間というのが映画的な快感がすごくあるんですよね」と語りました。

MCから映画の世界観が似ているということについて、水道橋博士が「主題歌自体が、電気グルーヴの「N.O.」のオマージュなんですよね」と明かし、長久監督も「何か持っていないけど、それを否定することなく平常心で肯定している歌だなと思っていて、その気持ちって大事だなと思っているのでオマージュさせていただきました」と、主題歌への想いを語りました。

また、劇中に使われている曲の多さについて「"この映画はネオミュージカルだ"という言い方をしているのですが、120分の映画の中に90曲入れているんです。凄い量じゃないですか!曲はLOVE SPREADさんで、作詞は監督。何ジャンル音が入っているんだっていう感じで、どうやって思いついた歌詞なんだろうっていうね。」と、驚く水道橋博士に、長久監督は「もともと音楽が好きで、ミュージシャンになりたいなと思っていたんです。いろんな音楽が好きで、それぞれの音楽で感じている感情が違うなと思っているので、それを音に使わせていただいてます」と述べました。

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そして、キャスティングに関して長久監督は「シナリオを書いた後に漫画のキャラで描いて、これに合う子を探すため200人ぐらいオーディションしたんですけど見つからず...。でも中島セナちゃんに会って、雰囲気や佇まいがすごくて、彼女に会ってなかったらこの映画は成立していなかっただろうなと思いました」と、子役への感謝を述べました。

また長久監督は、水道橋博士に映画を絶賛されたことについて「この映画は自分の想いというか、こういう映画があるべきだとか、他の方の目とか、映画祭の評価とか気にせずに作った純度の高い映画なので、それを絶賛していただくというのは驚きましたし、すごく感謝しています」と述べ、救われた胸の内を明かしました。

最後に水道橋博士は「この映画は20年、30年後まで残る傑作だと思っていて、令和1年の邦画の傑作が出たなという感じがするので、ぜひ口コミで広めてください」と締め、続く長久監督は「ちょっと好き嫌いあるかも分からないですが、楽しんでいただければ嬉しいです。どう思うのか色々感想が聞きたいので、観終わったらココが良くなかったとかでもいいので、メッセージを送ってください」と映画への想いを語り、イベントは幕を閉じました。

世界の映画祭で大絶賛され、高い注目を浴びる本作が日本でどのような旋風を巻き起こすのか?ご期待ください!


映画『ウィーアーリトルゾンビーズ』 2019/6/14(金)全国公開!


両親が死んだ。悲しいはずなのに泣けなかった。
彼らはゴミ捨て場でとびきりのバンドを組むと決めた。こころをとりもどすために。

火葬場で出会ったヒカリ(二宮慶多)、イシ(水野哲志)、タケムラ(奥村門土)、イクコ(中島セナ)は両親を亡くしても泣けなかった。ゾンビのように感情を失った少年少女たちはこころを取り戻すために、もう誰もいなくなってしまったそれぞれの家を巡リ始める。冒険の中でたどり着いたゴミ捨て場で、結成したとびきりのバンド、その名も"LITTLE ZOMBIES"。そこで撮影した映像が話題となり、社会現象となるまでに大ヒット。しかし、小さなゾンビたちは予想もしない運命に翻弄されていく。嵐のような日々の中で、4人が最後に見つけたのはー?

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©2019"WE ARE LITTLE ZOMBIES"FILM PARTNERS


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『ウィーアリトルゾンビーズ』

★2019年6月全国公開★

サンダンス映画祭グランプリ監督と、感情をなくした4人の13歳。2019年、新時代の才能による、映画革命。

脚本・監督:長久允

出演:二宮慶多 水野哲志 奥村門土 中島セナ
佐々木蔵之介 工藤夕貴 池松壮亮 初音映莉子 村上淳 西田尚美 佐野史郎 菊地凛子 永瀬正敏

©2019"WE ARE LITTLE ZOMBIES"FILM PARTNERS



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