映画『やがて海へと届く』が4/1(金)公開初日を迎え、翌4/2(土)都内劇場にて、主演・岸井ゆきのさん、共演の浜辺美波さん、杉野遥亮さん、中崎敏さん、そして中川龍太郎監督による公開記念舞台挨拶が行われました。
本作は、彩瀬まる氏による同名小説「やがて海へと届く」(講談社文庫)の映画化で、突然いなくなった親友を想いつづける主人公が、深い悲しみを抱えながらも前に踏み出そうとする姿を見つめる物語。
主人公・真奈役の岸井さんは、満席の客席に喜色満面で「皆さんのおかげで、こんなに沢山のお客さんが集まってくれました」と共に登壇したキャスト陣に感謝し「2時間の映画でこんなに長い期間の役柄を一人で演じることは今までなかったので、撮影は素敵な時間になりました」と回想。
親友についての話題になると「私たちは親友だよね?とは確認はしていないけれど、一人います。いくら話しても、知らないところがあるのが新鮮。何年も前からの知り合いだけれど、話しても話しても知らないことがある。それがずっと一緒にいられる理由なのかもしれないです」と分析しました。
真奈の親友・すみれ役の浜辺さんも親友はいるとのこと。「私は大好きだし、何があっても助けたいと思う人。それが相思相愛でなくてもいい」とその存在を表し、“親友の定義”を聞かれると「わかりやすく言うと…臓器をあげられるとか」と独特な定義をポツリ。
それに杉野さんが「え?全然わかりやすくないよ!」とツッコむも、岸井さんは「困っている人がいたらあげちゃいませんか?」と、これまた独特な共感を示し、再び杉野さんを「え?」と混乱させました。
真奈を見守る国木田役の中崎さんは、岸井さんの印象について「芯がありながらも、どこかひょうひょうと撮影を楽しみ、グミを持参してスタッフさんに渡したりしていました」と回想。それに岸井さんが「グミが流行っていました!」と声を上げると、中崎さんは「岸井さんの差し入れのグミを選ぶのが撮影の楽しみの一つでした」と明かし、浜辺さんも「岸井さんが誇らしげに『グミを買ってきたんだよねえ!』と言う姿を可愛らしいと思って見ていました」と、岸井さんのグミニケーションに目を細めていました。
また昨日から新年度の4月に突入したことにちなみ、「これから新生活を始める人たちへのメッセージ」を発表。
中川監督は「勇気を持って一言話しかけてみること」、中崎さんは「相手に対して大切に接する」、杉野さんは「相手に思いやりを持つこと」と実感を込めてエール。浜辺さんは「マスクをしての初対面が多いけれど、笑顔は大切。私自身、マスクをしてから口角を上げない癖ができてしまった気がしているので、マスクのずれを気にしないくらい口角を上げるようにしています」とコロナ時代ならではのアドバイスを送りました。
岸井さんも「肩に力が入っていると上手く動けないので、真面目に肩の力を抜いて緊張している自分を受け入れ、リラックスしようと心掛けると心がフワッとなる。初対面で緊張していても『おはよう!』と声をかければ何かが始まるはず」と挨拶からスタートする物語の重要性を説きました。
©2022 映画「やがて海へと届く」製作委員会
さらにこの日は、映画『やがて海へと届く』が第24回ウディネ・ファーイースト映画祭のコンペティション部門へ出品されることが発表されました!
中川監督は「日本のローカルな世界を描いた物語が別の国・別の文化の人にどう見てもらえるのか?それはこの映画にとって重要な事なので、その時の反応をキャスト陣と一緒に共有できたら」と遠征に期待。岸井さんも「この映画は、物語も人との関わり方も日本らしい繊細な成り立ちになっているので、イタリアでそれがどのように感じてもらえるのか興味深いです」と異国でのリアクションに興味津々でした。
最後に主演の岸井さんは「この映画を観たことで、心に何かが残ってくれたらいいし、観たことを人に伝えることで新たなコミュニケーションが生まれるのは嬉しいこと。その時間を大切にしてもらい、楽しく生きてもらえたら。思いやりを持ち、目の前のことに優しい心持になってもらえたら」と、本作のさらなる広がりに思いをはせ、舞台挨拶を締めくくりました。
映画『やがて海へと届く』TOHOシネマズ日比谷ほか全国公開中!
若手を代表する俳優陣の競演、脇をかためる豪華俳優陣、そして詩人としても活躍する中川監督の世界観と圧倒的映像美が融合され、全く新しい作品として誕生した本作を、ぜひ劇場でご堪能ください!
親友がいなくなって5年。忘れたくない思い出と、知らなかった親友の秘密―
私は、本当の彼女を探す旅に出る。
引っ込み思案で自分をうまく出せない真奈は、自由奔放でミステリアスなすみれと出会い親友になる。しかし、すみれは一人旅に出たまま突然いなくなってしまう。あれから5年―真奈はすみれの不在をいまだ受け入れられず、彼女を亡き者として扱う周囲に反発を感じていた。ある日、真奈はすみれのかつての恋人・遠野から彼女が大切にしていたビデオカメラを受け取る。そこには、真奈とすみれが過ごした時間と、知らなかった彼女の秘密が残されていた…。真奈はもう一度すみれと向き合うために、彼女が最後に旅した地へと向かう。
©2022 映画「やがて海へと届く」製作委員会
映画『やがて海へと届く』関連ニュース
*オリジナルサウンドトラック配信スタート
*劇中未公開映像&新画像解禁
*トークイベントの模様&著名人コメント
*プレミア試写会の模様
*<特別番組>ひかりTVで独占配信決定
*アニメパート映像&イラスト解禁
*本予告&本ポスター解禁
*追加場面写真解禁
*公開日決定、ビジュアル&特報解禁
*追加キャスト&場面写真解禁
*公開決定
★2022年4月1日(金)公開★
親友を探す旅の終わりに待ち受けるものとは…ラスト、切なさに涙溢れる感動作が誕生!
監督・脚本:中川龍太郎
原作:彩瀬まる「やがて海へと届く」(講談社文庫)
脚本:梅原英司
出演:岸井ゆきの 浜辺美波
杉野遥亮 中崎敏 鶴田真由 中嶋朋子 新谷ゆづみ / 光石研