3/24(金)公開映画『ロストケア』の主題歌ライブ歌唱付き試写会が3/6(月)代々木の山野ホールで行われ、主演の松山ケンイチさん、共演の長澤まさみさん、鈴鹿央士さん、森山直太朗さん(スペシャルゲスト/主題歌担当)、前田哲監督が登壇しました。
本作は、初共演の松山ケンイチさんと長澤まさみさんの二人が、入魂の演技で激突する社会派エンターテインメント。
日本では、65歳以上の高齢者が人口の3割近くを占め、介護を巡る事件は後を絶ちません。この問題に鋭く切り込んだ葉真中顕さんの第16回日本ミステリー文学大賞新人賞受賞作を、『こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話』『そして、バトンは渡された』の前田哲監督が映画化。
介護士でありながら42人を殺めた殺人犯・斯波宗典役を松山ケンイチさん、その彼を裁こうとする検事・大友秀美役を長澤まさみさんが演じ、社会に絶望し自らの信念に従って犯行を重ねる斯波と、法の名のもとに斯波を追い詰める大友の “互いの正義をかけた緊迫のバトル” が繰り広げられます。
他に鈴鹿央士さん、坂井真紀さん、戸田菜穂さん、藤田弓子さん、柄本明さんといった実力派俳優が出演。現代社会に、家族のあり方と人の尊厳の意味を問いかける、衝撃の感動作が完成しました!
©2023「ロストケア」製作委員会
この日行われたのは「ロストケア Special Screening」と題した、森山直太朗さんによる主題歌「さもありなん」のライブ歌唱付き試写会。
上映が終わったばかりの余韻に満ちた会場に森山直太朗さんが登場すると、佐渡の旧相川拘置支所で撮ったという1枚の写真を出し、「さもありなん」に込めた思いについてお客様に語りかけ、そして歌い上げると、会場は感動の拍手に包まれました。
歌唱後、感想を問われた森山さんは「それぞれの風景を思い浮かべながら聴いていただけたと思う」とコメント。「音楽もその場の空気感が全て。(今回のイベントで)あえて生演奏したいと言ったらみなさんに快く快諾していただけました。自宅のピアノを持ってきた甲斐がありました」と笑顔を見せました。
その後、客席からゲストの松山ケンイチさん、長澤まさみさん、鈴鹿央士さんと前田哲監督が登壇。会場は一層大きな拍手に包まれました。
まずは斯波宗典役を演じた松山さんが「僕のボキャブラリーにある言葉をあわせても言い表せないほど、突き抜けた感動がありました。曲に対しての人が見せる優しさだったり温かさだったり、そういうものを数秒ごとに感じさせてくれるライブ演奏だったと思います」と挨拶。壇上に上がる際、「やばかったよ」と森山さんに直接声をかける場面も。
その斯波を追い詰める刑事・大友秀美役を演じた長澤さんは「映画がまだ終わっていないような余韻が感じられました。生で聴けて良かったです。映画を共に作った仲間としてうれしく思います。」とコメント。
さらに大友と共に事件を追う検察事務官の椎名幸太役を演じた鈴鹿さんは「ひとつひとつの言葉が染みて映画のシーンが思い出されました。映画とマッチした曲」と続け、前田哲監督は、森山さんにラッシュを見てもらった時のことを振り返り、「気持ちをぐっと入れていただいて、僕が思っていた以上の曲を作っていただいてありがとうございます。今日、やっぱりライブって強いなと思って。映画館で毎回歌ってもらえないかな(笑)」と森山さんにオファー。森山さんと松山さんは「無理無理!」と応じながら会場を笑わせました。
今回主題歌となった「さもありなん」に込められた思いを聞かれた森山さんは、「映画の中で斯波の父を演じた柄本明さんが『自分が自分で無くなってしまうのが怖い』といったセリフに共感しました」としながら、「人間は生まれて死ぬまでいろんな経験をする。その上でこの話は他人事ではない。彼らのような行動を自分がしないとも限らない。ふたりの演じた人間関係の本質に影響を受けました」とコメント。「それでも微笑みあって生きていける世界を目指すべき」としみじみと語りました。
作品を通して伝えたいことを聞かれた松山さんは「人はいつか死んでいく。その前に介護に向き合う時がくる。天災と同じように、人生の終末にも備えることが大事。映画の中で『穴に落ちた』という表現がありますが、穴に落ちる前にできることを勉強しないといけない。家族や夫婦とも共有していただけたら」と企画から関わった本作への想いを語りました。
長澤さんは「まだ介護について語るのは早いと思う人もいるかもしれませんが、早いほど、いろいろなことを考えられます。介護が身近ではない人にもこの映画が知るきっかけになれば。キャラクターの気持ちに共感しながら見て欲しいです」と明かしました。
鈴鹿さんは「同世代の方はまだ身近に感じられないと思うんですけど、この作品から介護について深く知ろうと思うきっかけになってほしいです。親とか身近な人に介護の話を自分からしてみてもらいたいです。お父さん、お母さんに老後ってどうしたいのって聞くのは大事なのかなと思ってます。」とメッセージを送りました。
そして前田監督は「どのように想いを取っていただいても、斯波と大友の言葉に全てが込められているので、それを松山さんと長澤さんが生きた言葉として芝居を超えた芝居で伝えてくれたと思うので、二人がすごい芝居をしていることがこの映画の中で一番見てもらいたい所です。」と改めて松山さんと長澤さんの演技を絶賛しました。
その後、映画がクランクインしたのが一年前の3月5日だったことに触れ、クランクイン時の思い出を聞かれた長澤さんと前田監督は、サプライズで松山さんの誕生日を祝ったエピソードを披露。すると下手から折り鶴をあしらったケーキが登場し、奇しくも一年後のこの日は試写会場でのサプライズとなりました。
森山さんの掛け声で会場全員が「ハッピーバースデー」を歌い、長澤さんから花束を渡された松山さんは、はにかんだ表情を見せ38歳になったことを報告し、「健康で自分のペースで好きなことをしたい」と抱負を語りました。
最後に本日のイベントの感想を森山さんは「参加できて光栄でした。この作品を観た人の気持ちに寄り添い、一人ひとりが前に進んでいけたらいいなと思ってます」と話し、松山さんは「斯波のように親子で孤立するのは悲しい。決して2人が悪かったわけではない。彼らのような人を助けられるのは穴に落ちなかった人。それに対して何ができるのかって思ってます。」と締めくくり、和やかな雰囲気のままイベントは終了しました。
公開は、いよいよ今月。俳優陣の鬼気迫る演技、余韻を感じさせる主題歌にご期待ください!
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映画『ロストケア』2023年3月24日(金)全国公開!
ストーリー
早朝の民家で老人と介護センター所長の死体が発見された。犯人として捜査線上に浮かんだのは死んだ所長が務める訪問介護センターに勤める斯波宗典(松山ケンイチ)。彼は献身的な介護士として介護家族に慕われる心優しい青年だった。検事の大友秀美(長澤まさみ)は斯波が務める訪問介護センターで老人の死亡率が異常に高いことを突き止める。この介護センターでいったい何が起きているのか?大友は真実を明らかにするべく取り調べ室で斯波と対峙する。「私は救いました」。斯波は犯行を認めたものの、自分がした行為は「殺人」ではなく「救い」だと主張する。斯波の言う「救い」とは一体何を意味するのか。なぜ、心優しい青年が未曽有の連続殺人犯となったのか。斯波の揺るぎない信念に向き合い、事件の真相に迫る時、大友の心は激しく揺さぶられる。
「救いとは?」「正義とは?」「家族の幸せとは?」現在の日本が抱える社会と家族の問題に正面から切り込む、社会派エンターテインメント映画が、今幕を開ける!
©2023「ロストケア」製作委員会
<映画「ロストケア」主題歌 リリース情報>
森山直太朗
配信シングル「さもありなん」(ユニバーサルミュージック)
2023年3月1日(水)リリース
https://lnk.to/samoari
映画『ロストケア』関連ニュース
*完成披露舞台挨拶の模様
*公開日決定&本予告解禁
*特報解禁&主題歌決定
*第二弾キャスト解禁
*映画化決定
★2023年3月24日(金)全国公開★
殺人犯 VS 検事 運命の激突—。
監督:前田哲 脚本:龍居由佳里 前田哲
原作:葉真中 顕「ロスト・ケア」(光文社文庫刊)
出演:松山ケンイチ 長澤まさみ 鈴鹿央士 坂井真紀 戸田菜穂 峯村リエ 加藤菜津 やす(ずん) 岩谷健司 井上肇 綾戸智恵 梶原善 藤田弓子 / 柄本 明
配給:日活 東京テアトル