映画『早乙女カナコの場合は』公開記念舞台挨拶、橋本愛×中川大志×山田杏奈×臼田あさ美×矢崎仁司監督の登壇に拍手喝采!
2025.03.15(土曜日)

映画『早乙女カナコの場合は』公開記念舞台挨拶が3/15(土)新宿ピカデリーで行われ、主演・橋本愛さん、中川大志さん、山田杏奈さん、臼田あさ美さん、矢崎仁司監督が舞台挨拶に登壇しました。

昨日3/14(金)に公開初日を迎えた本作は、数々の話題作を世に送り出し、国内外で高い評価を得ている柚木麻子氏の小説「早稲女、女、男」の映画化。

主人公・早乙女カナコ役を橋本愛さん、長津田役を中川大志さんが務め、『三月のライオン』『ストロベリーショートケイクス』などで知られる矢崎仁司監督がメガホンをとりました。

さらに、山田杏奈さん、臼田あさ美さん、中村蒼さん、根矢涼香さん、久保田紗友さん、平井亜門さん、吉岡睦雄さん、草野康太さん、のんさんといった若手から実力派まで幅広い俳優陣が出演しています。

橋本愛「ずっと山田杏奈さんのファンだった!」相思相愛のふたり!

映画上映後、ステージにキャスト、監督が登壇すると満席の会場からは大きな拍手が。

橋本さんが「映画どうでしたか?」と尋ねると会場からは再び大きな拍手が沸き起こり、その様子に笑顔を見せた橋本さんは「ありがとうございます。最後まで楽しい時間を過ごしましょう」と呼びかけました。

続く中川さんも「撮影を終えてから1年たって、こうして多くのお客様の顔を見る時間が幸せでパワーをもらえる時間なので、とてもうれしく思います。今日も皆さんからたくさんパワーをいただけたらと思います」と続けました。

前日は、第48回日本アカデミー賞の授賞式が行われ、山田さんは<新人俳優賞>と<優秀助演女優賞>を受賞したばかり。そのことについて水を向けられた山田さんは「あのきらびやかな場所で緊張しましたが、やはり映画に出るのっていいなということをすごく感じた一日で、とても幸せでした」と感慨深い様子で語ると、会場からは祝福の拍手が送られました。

そんな山田さんとの共演について橋本さんも「ずっと山田杏奈さんのファンだったので、共演できてうれしかった。だから私が山田杏奈さん自身をかわいいと思う気持ちと、カナコが麻衣子に対して思う気持ちと重なるような気がしました。ただ難しかったのは、お互いに同じ相手を好きな2人なんですけど、お互いがお互いをエンパワーメントしあう関係というところでした。私が演じるカナコは、麻衣子にとってちゃんと魅力的な人に見えているのだろうか、という不安があって。麻衣子からどう見られているんだろうかということを考えながら演じていました」と語りました。


©2015 柚木麻子/祥伝社 ©2025「早乙女カナコの場合は」製作委員会

また臼田さんは「亜依子という役は、いつも準備をしていて、未来をちゃんと思い描いて着実に一歩ずつ歩いていく人なんだろうと思って現場に入ったのですが、現場に入ったらカナコの力がすごすぎて。私が思ったよりもちゃんと立てず、足元がグラグラするような気持ちにさせられて、少しその気持ちに触れたような感じがしました」と橋本さんとの共演を振り返り「はじめての共演だったので緊張していました。でも(橋本)愛ちゃんがすごくチャーミングな人だというのが現場でも垣間見えて安心しました」と笑顔。

その言葉に「こちらこそです」と返した橋本さんも「私にとって昔からあこがれの人だったので、実際にお会いできてうれしかったですし、ご本人が親近感があるというか、日常を生きている感じがして。私も最初は緊張していたのですが、その雰囲気のお陰でほぐれることができました。役柄同士の関係性で現場でもいられたかなと思います」と続けました。


©2015 柚木麻子/祥伝社 ©2025「早乙女カナコの場合は」製作委員会

3月といえば卒業シーズン。そして4月になれば新生活をはじめる人も多いということで、この日のイベントでは「新しくチャレンジしようと思っていること」について登壇者がそれぞれにフリップで回答するというコーナーも。

それに対してまずは「けんちん汁」と回答した中川さんは総ツッコミを受け、「最近、自分が通っているジムの食堂で食べたけんちん汁が本当においしくて。おみそ汁や豚汁はつくったことがありますが、けんちん汁はつくったことがなくて。これから研究をして、あれを越えるけんちん汁づくりにチャレンジしたいと思います」と決意のコメント。

続く山田さんの答えは「日記」。その理由として「何度もトライしようとして日記を書き始めるんですけど、毎年これくらいの時期に途中で断念してしまうんです。書いているうちに途中でちょっと恥ずかしくなってきちゃって。客観的に見て、これが遺(のこ)るのかと思ってしまうんです」と明かした山田さんに、橋本さんも「確かに。遺品みたいにね」とたたみかけて会場は大笑い。さらに中川さんが「もう遺品の話をするんですか」と会場を沸かせました。

臼田さんは「百名山」と回答。「たまに山に登っていて、ハイキングと登山の間くらいの感じでやっているのですが、百名山は筑波山だけは頑張って登りました。ちょうどいい疲労感と、山頂ではすばらしい景色を見ることができたので、ここからチャレンジしていきたいなと思っています。私は体力はないのですが、それでも景色と自然に囲まれて気持ち良く登れるのでオススメです」とその理由について語りました。

そして最後に「もともと踊りが好きなんです」と語る橋本さんが「ヒップホップダンス」と回答。「コンテンポラリーという分野はやっていたのですが、今はヒップホップと日本舞踊と、いろんな踊りをはじめて楽しんでいます。私は基礎練が大好きなので、ずっとリズムトレーニングをやりながらやってます」と明かしました。

そしてイベントも終盤。最後のコメントを求められた山田さんは「カナコたちの人生を通して、自分自身はどうやって生きていこうかなと顧みられるような映画で、すごくハートフルな作品になっているなと思いました。すてきだなと思ったら、ぜひ周りの方にも広めていただけたら」とご挨拶。

臼田さんも「私もこの映画を観たときに、誰のことも嫌いになれなくて。みんなダメなところがあって、でもたまらなく魅力的なところもあって。『全員抱き締めてやりてーぞ!』という気持ちになったのですが、そういう風に皆さんもこの映画を愛してくれたらうれしいです」と語りました。

中川さんは「この作品の脚本をいただいて、どんな風に演じられるかなと現場でも考えていたんですが、観てくださるお客様にとって、生きている世界と、映画の世界とが地続きであってほしいなと思いました。完成した作品を観て、映画の中に特別な時間が流れているなと感じました。皆さんも日々めまぐるしく追われることもあると思うけど、映画館という場所は誰にも邪魔されずに2時間座れますので、また疲れた時にでもゆっくり観てもらって、忘れないでいただけたら」と。


©2015 柚木麻子/祥伝社 ©2025「早乙女カナコの場合は」製作委員会

橋本さんは「劇場を見渡してみても、いろんな年代の方に観ていただいているなと感じました」と切り出すと、「臼田さんもおっしゃっていた通り、自分では欠点だな、人間的に未熟だな、ダメだなと思っているところも、それ自体が美しかったり、愛おしかったりと描いてくれている映画って私も好きで。駄目なところも、未熟なところも、みんな抱き締めてあげられるような映画になればと思います。SNSも映画サイトも全部見てるので。辛口でもいいから投稿してください」とメッセージ。

そして締めは、矢崎監督が「ラストシーンを未完のように思う人もいるかもしれませんが、ラストシーンの続きは皆さんにバトンタッチをしたいと思います。ここにいる新しくできた友だちを周りの人に紹介するような形で、この映画を薦めていただけたら。元気がなくなった時にはこの人たちに会いに来たいなと思えるような、そんな映画にしたつもりです」と語り、最後に「ありがとね」と会場に呼びかけました。


主人公・カナコと演劇サークルの先輩・長津田の10年にわたる恋愛模様を中心に、彼女たちと周囲の人々が右往左往しながらも、各々が自分を見つめ直していく姿を描いた恋愛奮闘記。ぜひ映画館でお楽しみください!

映画『早乙女カナコの場合は』新宿ピカデリーほか全国公開中!

ストーリー
大学進学と同時に友達と二人暮らしを始めた早乙女カナコ。入学式で演劇サークル「チャリングクロス」で脚本家を目指す長津田と出会い、そのまま付き合うことに。
就職活動を終え、念願の大手出版社に就職が決まる。長津田とも4年の付き合いになるが、このところ口げんかが絶えない。長津田は、口ばかりで脚本を最後まで書かず、卒業もする気はなさそう。
サークルに入ってきた女子大の1年生・麻衣子と浮気疑惑さえある。そんなとき、カナコは内定先の先輩・吉沢から告白される。
編集者になる夢を追うカナコは、長津田の生き方とだんだんとすれ違っていく。大学入学から10年―それぞれが抱える葛藤、迷い、そして二人の恋の行方は―。


©2015 柚木麻子/祥伝社 ©2025「早乙女カナコの場合は」製作委員会

『早乙女カナコの場合は』関連ニュース
本編映像解禁
主題歌MVとアザーポスター解禁
完成披露上映会の模様
場面写真一挙解禁
ポスタービジュアル&本予告解禁
橋本愛×のん 超特報解禁
追加キャスト&特報解禁
公開決定

 

『早乙女カナコの場合は』

★2025年3月14日(金)全国公開★

この男は、バカだ。でもずっと好きな私は、もっとバカだ。

橋本愛 
中川大志 山田杏奈
根矢涼香 久保田紗友 平井亜門 /吉岡睦雄 草野康太/ のん
臼田あさ美
中村蒼 
監督:矢崎仁司
原作:柚木麻子『早稲女、女、男』(祥伝社文庫刊)
脚本:朝西真砂 知 愛
音楽:田中拓人
主題歌:中嶋イッキュウ「Our last step」(SHIRAFUJI RECORDS)
2024/日本/DCP/2:1/5.1ch/119分
配給:日活 KDDI