映画『早乙女カナコの場合は』完成披露上映会に橋本愛×中川大志×臼田あさ美×中村蒼が登壇!
2025.02.26(水曜日)

来月3/14(金)公開映画『早乙女カナコの場合は』の完成披露上映会が2/25(火)新宿ピカデリーで行われ、主演・橋本愛さん、中川大志さん、臼田あさ美さん、中村蒼さんが舞台挨拶に登壇しました。

本作は、数々の話題作を世に送り出し、国内外で高い評価を得ている柚木麻子氏の小説「早稲女、女、男」の映画化。

主人公・早乙女カナコ役を橋本愛さん、長津田役を中川大志さんが務め、『三月のライオン』『ストロベリーショートケイクス』などで知られる矢崎仁司監督がメガホンをとりました。

さらに、山田杏奈さん、臼田あさ美さん、中村蒼さん、根矢涼香さん、久保田紗友さん、平井亜門さん、吉岡睦雄さん、草野康太さん、のんさんといった若手から実力派まで幅広い俳優陣が出演します。

橋本愛は10年前とは別人級の大変身!?
橋本&中川は初共演で意気投合!「自分にとっては同志のような感覚」

大勢のお客様が集まった会場に橋本さんが登場すると、会場は大歓声。橋本さんの金髪姿に会場からも思わず「かわいい!」という声も飛び交いました。

劇中でつかず離れずの関係を続けるカナコと長津田を演じた橋本さんと中川さんは、本作が初共演。

まず橋本さんが「今回はじめてだったのですが、本読みの時にセリフ合わせをして、その時にどこか作品に対しての準備の仕方が似ている気がするなと直感的に思って。現場でお話しても共有できることがすごくありました。だから自分にとっては、同志のような感覚で現場にいることができて心強かったです」と語りました。

中川さんも「橋本さんと共演させていただけることはすごくうれしかったですし、いつかお芝居ができたらなと思う役者さんのひとりでした。この作品って言語化しづらい感情や空気感を表現していかなければいけない場面も多々あるんですけど、そういった感情が共有できるような。そんな安心感を持ちながらお芝居をさせていただきました」と続けました。

さらにカナコの会社の上司、亜依子役の臼田さんは、「わたしも橋本さんの作品はたくさん拝見していて。俳優としてもリスペクトの気持ちがあったので、現場をご一緒するのは楽しみでしたし、共演してみてより作品に対する思いと、演技をする姿勢などを見て、ご一緒できて良かったです」としみじみ。

さらに橋本さんとは3度目の共演の中村さんは「僕は他の皆さんよりはより知ってるのですが、最初にご一緒したのは橋本さんが10代の時。まだ人見知りで、オープンな感じではなくて。少しずつ距離を縮めていくような間柄だったのですが、今日久しぶりに会ったら金髪になっていたので、突き抜けたなと思います」と笑いながら語りました。

個性的なキャラクターが多数登場する本作ですが、「共感するところは?」という質問に橋本さんは、「わたしは、他人からどう見られているのかを常に気にしていました。今は落ち着いて、それも自分を客観視するために必要な目線だと考えていますが、やはりどうしてもこう見られたいという自分の欲求とか、こう見られているんじゃないかという恐怖におびえていたりという時期がすごく長かったので、カナコを見て懐かしいなという部分もすごくありました」と返答。そしてあらためて「自分にすごく近いです。ちょっとデフォルメしているわたしです」とキッパリと語りました。


©2015 柚木麻子/祥伝社 ©2025「早乙女カナコの場合は」製作委員会

本作はカナコと長津田のおよそ10年におよぶ軌跡を描いた作品、ということを踏まえて「10年前と変わったことは?」という質問も。

それにはまず中川さんが「10年前というと16歳ですが、むちゃくちゃ生意気だったと思います。当時は年上の世代の方と仕事をすることが多かったのですが、よくかわいがってくれたなと思います」と冗談めかすと、臼田さんも「わたし自身は変わっていないけど、身体が絶好調な日がなくなりました。あとは物価が高くなりましたね」と笑いながらコメント。それに続けて中村さんも「僕は食ですかね。10年前は23歳で何でも食べられましたけど、今は油が無理で。胃もたれするようになってきました」と笑いながら付け加えました。

一方、「19歳でしたが、同じところが見つからないくらい大変身しました」という橋本さんは、「ここ5、6年はアウトドアになって、外に出て自然で遊ぶようになりました。昔は本を読んで、映画を観てという感じで楽しんでいましたが、今はわりとアクティブになって。多趣味になりましたね」とコメント。さらに「過去の自分に言いたいことは?」と水を向けられると、「でもやっぱり頑張っているねと拳を突き合わせたいというか。やはり自分の過去は抱きしめてあげたいような存在なので、抱きしめたいです」と誇らしげに語りました。

そんなイベントも終盤、最後のコメントを求められた中村さんが「この作品はそれぞれのキャラクターがそれぞれの立場に嫉妬したり、うらやましく思ったり、傷つけたりしながら成長していく物語だと思います。きっと皆さんそれぞれの立場で共感できるところがたくさんあると思います。ぜひ楽しんで観ていただけたら」と語ると、臼田さんも「この作品は3月に公開されますが、そのあとはすぐ4月で新学期や新年度がはじまる季節です。自分の中でもどかしい何かがある人は、この映画が一歩でも、半歩でも進むための勇気になればいいなと思います」とメッセージ。

中川さんは「この映画は早乙女カナコという女性がフィーチャーされていますが、この映画の世界が皆さんの普段生きている世界と地続きであってほしいなと思いながら演じていました。決して映画だからスペシャルなことなのではなく、皆さんに寄り添えるような映画になったらいいなと思います」とコメント。

最後は橋本さんが「この映画はカナコも含めて自分らしく生きるって何だろう、この先どう生きるべきかという、それぞれの切実な悩みがリアルに描かれているなと思っていて。その自分らしさというのは、本当に長い時間をかけて自分と対話し続けて、やっとどうにか見つかるものだと思います。だからカナコもきっと何年もかかったんだと思うし、自分の人生の主導権を取り戻すという映画になったんじゃないかなと思います」と力強く呼びかけると、さらに「自分らしく生きることもそうだけど、何か自分がとらわれているものから解き放たれるというか、そういった人たちの生きざまを観てもらって、皆さんをエンパワーメントできるようになったらなと期待していて。どうかそれが叶ったらいいなと、祈るような気持ちです。最後まで楽しんでください。」とメッセージを送りました。

公開は、いよいよ来月。楽しみにお待ちください!

映画『早乙女カナコの場合は』2025年3月14日(金)新宿ピカデリーほか全国公開!

ストーリー
大学進学と同時に友達と二人暮らしを始めた早乙女カナコ。入学式で演劇サークル「チャリングクロス」で脚本家を目指す長津田と出会い、そのまま付き合うことに。
就職活動を終え、念願の大手出版社に就職が決まる。長津田とも4年の付き合いになるが、このところ口げんかが絶えない。長津田は、口ばかりで脚本を最後まで書かず、卒業もする気はなさそう。
サークルに入ってきた女子大の1年生・麻衣子と浮気疑惑さえある。そんなとき、カナコは内定先の先輩・吉沢から告白される。
編集者になる夢を追うカナコは、長津田の生き方とだんだんとすれ違っていく。大学入学から10年―それぞれが抱える葛藤、迷い、そして二人の恋の行方は―。


©2015 柚木麻子/祥伝社 ©2025「早乙女カナコの場合は」製作委員会

『早乙女カナコの場合は』関連ニュース
場面写真一挙解禁
ポスタービジュアル&本予告解禁
橋本愛×のん 超特報解禁
追加キャスト&特報解禁
公開決定

 

『早乙女カナコの場合は』

★2025年3月14日(金)全国公開★

この男は、バカだ。でもずっと好きな私は、もっとバカだ。

橋本愛 
中川大志 山田杏奈
根矢涼香 久保田紗友 平井亜門 /吉岡睦雄 草野康太/ のん
臼田あさ美
中村蒼 
監督:矢崎仁司
原作:柚木麻子『早稲女、女、男』(祥伝社文庫刊)
脚本:朝西真砂 知 愛
音楽:田中拓人
主題歌:中嶋イッキュウ「Our last step」(SHIRAFUJI RECORDS)
2024/日本/DCP/2:1/5.1ch/119分
配給:日活 KDDI