映画『Red』大ヒット御礼イベントで"恋愛映画"を描く監督たち<岩井俊二監督×三島有紀子監督>夢の対談が実現!
2020年02月27日(木曜日)

  

現代女性の恋愛心理描写を巧みに表現し、女性から圧倒的な支持を得る直木賞作家・島本理生氏の原作を、主演に夏帆さんを迎え三島有紀子監督が映画化した『Red』が、新宿バルト9他にて大ヒット全国公開中です。公開を記念し、2/26(水)新宿バルト9にて名匠・岩井俊二監督(『ラストレター』)と、本作『Red』のメガホンをとった三島有紀子監督による大ヒット御礼トークイベントが行われました。

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かねてより親交のある岩井監督と三島監督は、偶然にも同じ時期に監督作が公開されているということもあり、今回のスペシャル対談が実現。イベントでは、両監督の溢れ出す映画への熱い思いや、ここでしか聞けない制作秘話などが飛び出しました。

岩井監督はイベント冒頭、映画『Red』について「すべて失うラスト、全部失うぞ、いいのか?と思いました。でも、人が何かを選ぶとき、すべてかなぐり捨てるときがある、と感じた。モームの『月と六ペンス』を読んでいて、主人公がすべてをかなぐりすてる。はかりしれない説得力がありました」と、作品を振り返りながら感想を述べました。

続いて、『Red』公開直後から「映像が美しい!」「耽美的な映像が素晴らしい」という感想が多く寄せられていることにMCが触れつつ、両監督に"映像美"へのこだわりを聞くと、岩井監督は「簡単には説明できないかな。毎回相手から仕掛けてきた時、こういうカウンター返すとか、自分の中にストックがある中で、瞬発的にこうやって勝負できるということがダダっと出てくる。最初から、こうすると決まっているわけではないです」と、"岩井美学"と評されるこれまでの素晴らしい映像美は、意外にも偶然のタイミングによってできたものと語りました。

対して三島監督は「どういう映像をつくりたいかは、感覚的なもの。例えば、赤を"真紅"と言うか、"えんじ"と言うか?どう映像に変換するのかを考えて作っています。その考えを繋いでいって出来上がったものを、お客さんに観ていただいている」と答え、それぞれの映像へのこだわりを明かしました。

さらに劇中の"音楽"について三島監督は「この映画は音が大切だと思い、塔子と鞍田だけに聞こえている音にして欲しいとお願いしました。現場の音だけでやりたいと伝えたら、スタッフが頑張って録ってくれました」と撮影で苦労した点に触れ、実現してくれたスタッフへ感謝と労いの言葉を述べました。

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©2020『Red』製作委員会


岩井監督は「アフレコを使わざるを得ない時もあるけど、キスシーンの音を後でつけるのは嫌!現場の空気感を知っているからこそ、音効スタッフが手で音を作っているのかと思うと冷めちゃう」と答え、会場の笑いを誘いました。

また音楽の観点から、三島監督が『ラストレター』の中で「ヒグラシの鳴き声がすごく好き。すべてを象徴していると思う」と感想を述べると、岩井監督は「素材として録ってきてもらいました。セミの音の編集は、実は全部自分でやりました。思い出すのはセミの声ばかり(笑)」と制作時の思い出を振り返りました。

『Red』の劇中歌として流れるジェフ・バックリィの「ハレルヤ」について、三島監督はどうしても本作で使用したかったためジェフ本人へ熱い思いを込めた手紙を書き、使用許可をもらったそう。

岩井監督も「ジェフの曲の使い方が素晴らしかった。物語のキーになっていた」と絶賛。三島監督は「20代のころから聞いていて、もともと好きな曲だったのでどうしても使用したかった。ジェフの歌声は、吐息のようでエロスを感じるし、崇高なイメージ。妻夫木聡さんが演じた鞍田というキャラクターに近いものを感じます」と語り、10年ぶりに再会して禁断の恋へと落ちていく主人公・塔子と鞍田の愛を象徴するように「せめて私だけでも、二人を祝福したかった。ハレルヤと」という、曲と物語がリンクする部分についてもこだわったことを明かしました。

続けて「楽曲を入れるのは、この映画を思い出すきっかけ。街中で聞いた時、この映画を思い出すとか」と、劇中歌の存在への思いも語り「岩井監督作品の中でも『スワロウテイル』のCharaさん演じるグリコが歌う『Swallowtail Butterfly ~あいのうた~』が印象的でした」と、お互いのこだわりへ賛辞を送り合い、映画への熱い思いが溢れるスペシャルなトークイベントは幕を閉じました。

なお、岩井監督と三島監督の、お互いの作品へのコメントは次の通りです。ぜひ両監督の作品をご覧になって、その美しさや拘りを存分にご堪能ください。

『Red』について/岩井俊二監督コメント
女の醜さや情念までを曝け出すような塔子と、片や鞍田の佇まいは淡雪のように美しい。
夏帆と妻夫木聡、二人の表現力に終始魅了された。美しくも残酷な物語だ。

『ラストレター』について/三島有紀子監督コメント
あんな美しいひぐらしの音を聞いたことがない。それは、豊川悦司が演じる、醜さを兼ね備えた、類を見ない男が存在して、成し遂げられる美しさだ。


映画 『Red』 新宿バルト9ほか全国公開中!


映像の美しさや音など三島監督のこだわりがつまった作品に、主演・夏帆さんはじめ、妻夫木聡さん、柄本佑さん、間宮祥太朗さんが挑んだ映画『Red』。キャストの覚悟のお芝居を、ぜひ劇場でご体感ください!


大雪の夜、車を走らせる男と女。
先が見えない一夜の道行きは、ふたりの関係そのものだった。

平凡な結婚、可愛い娘、"何も問題のない生活"を過ごしていた、はずだった村主塔子。10年ぶりに、かつて愛した男・鞍田秋彦に再会する。鞍田は、ずっと行き場のなかった塔子の気持ちを、少しずつ、少しずつほどいていく...。しかし、鞍田には"秘密"があった。現在と過去が交錯しながら向かう先の、誰も想像しなかった結末とは――。[R15+]

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©2020『Red』製作委員会


映画『Red』関連ニュース

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公開直前女性限定試写会の模様
完成披露の模様
柄本佑さんインタビュー
原作者コメント&場面写真公開
ポスター&予告解禁
キャスト第2弾解禁&公開日決定
映画化決定

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『Red』

★2020年2月21日(金)全国公開★

愛することが、生きることだった。

監督:三島有紀子

出演:夏帆 妻夫木聡 柄本佑 間宮祥太朗 ほか

©2020『Red』製作委員会



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★現在公開中の日活ラインナップもご期待下さい★