初日舞台挨拶
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加藤晴彦
―映画、ドラマ、テレビのバラエティー番組にも大活躍、松戸陽吉役の加藤晴彦さんです。
加藤:「こんにちは。(会場からの「こんにちは~」という声に)元気いいですね(笑)。貴重な休日を、『レディ・ジョーカー』のためにお時間をさいて頂いて、本当にありがとうございます。お二階の皆様、本当にこんにちは。(拍手)
最初、原作を読ませて頂いたときは本当に難しくて、しかしでも、こんな大作というか、ベストセラーの作品に、自分が陽ちゃん役で出させて頂くということで、とても緊張しました。いろいろありましたが、初日がいきなり渡さんとのシーンだったので、胃薬を1日4袋か5袋ぐらいですかね(笑)やはり昔からTVや映画などで拝見していた大先輩でおられますし、緊張の中、やらさせていただきました。
今日、皆さん、一回見られたということなのですが、勿論、人生、一回きりじゃありません。二回三回、この映画を見に来て頂いても結構でございますので(拍手)、是非、今日もご帰宅されたら、ご親戚、ご友人、ご連絡網、流して頂いて(観客笑)、『レディ・ジョーカー』ということを広めて下さい。」
―渡さんの大ファンと前からおっしゃってましたけれども、こうして公開初日に同じ舞台に立って、お客様の前に立っているというこのお気持ち、いかがですか?
加藤:「西武警察の話などもさんざんさせていただいたのですが、オモチャのピストルを買ってバンバン撃っていた少年だったので。ま、西武警察シリーズの中で渡さんが持っていたのは、一番高かったので買えなかったのですけれども(笑)。
本当にいろいろ勉強させて頂きました。30(歳)手前にして、本当にいいお仕事をさせて頂きました。ありがとうございました。」
―ありがとうございました。
加藤晴彦
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斉藤千晃
―レディ役の斉藤千晃さんです。お願いします。
斉藤:「こんにちは!レディ役をやらせていただきました、斉藤千晃です。こんな素敵な方々と共演させて頂き、とても幸せに思っています!今日は、本当に、映画を見て頂き、ありがとうございました。」
―渡さんとのシーンがほとんどでしたけれども、どんな印象でしたか?
斉藤:「東京国際映画祭の舞台挨拶のときにも言ったんですけれど、私が本当にもっと早く生まれていれば、渡さんと結婚してました!(笑)それくらい素敵な方でした。」
―ありがとうございました。
斉藤千晃
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渡哲也
―日活映画には37年ぶりの出演となります、名実ともに日本映画を代表する映画スター、物井清三役、渡哲也さんです。お願い致します。
渡:「渡でございます。今日は、このように沢山の方々に、ご来場頂きまして本当に嬉しく思っております。高村さんの素晴らしい原作をどう映像化できるかということで、沢山の人がこの作品に携わり、熱い思いを注いでまいりました。撮影現場でも、監督はじめキャスト・スタッフの皆さんの熱い思い、熱気が伝わってまいりました。平山監督のこの作品に対する理解力、迫力は、本当に深いもので、ワンカットワンカット、監督のご意見、ご指導で、撮影を積み重ねていきました。今日、こうして封切りを迎えまして振り返ってみますと、平山監督でなければ、この映画をやり通す事ができなかったなと、そういったことをあらためて実感しております。世の中、どうにもならないこともある。無情さの中でどう人間が生きるのか、人間の有り様、人間のありかたを、見ていただければと思っております。」
―この『レディ・ジョーカー』、渡さんにとってどんな映画であったでしょうか?
渡:「監督に右向け右と言われて右を向いて、左向け左と言われて左を向いて、気がつけば終わっていたと。自分の中で、答えを探しながら撮影してきたその現場がとても楽しい現場だったなと、今、思っております。」
―徳重さんとの直接のシーンは、ほとんどありませんでしたが、渡さんからご覧になって徳重さんの演技はいかがだったでしょうか?
渡:「私がデビューした頃に比べますと、数倍すばらしいと思います。と言いますのは、私がデビューいたしましたのは、39年か40年だったと思いますが、台本を渡されまして、一応台詞を覚えるのですが、それが、カチンコが鳴ると台詞は言えない、勿論芝居はできない、どうしようもない、監督もさぞ困ったことと思っております。うち(石原プロモーション)には、神田(正輝)も舘ひろしもおりますが、私も含めて舘、神田に比べれば、この徳重の演技は、非常にうまいな~と。 ただ、これも一重に平山監督のご指導のたまもので、最初は平山監督も非常にてこずったと思います。理解ができても、それが表現できないという。ま、つい3.4年前までまったくの素人だったわけですから、しょうがないですね。とにかく、私に比べれば数倍、とそういうわけです。」
―いかがですか?徳重さん。
徳重:「感無量です。」
―吹越さん、加藤さん、そして斉藤さんと、若い俳優さんの皆さんとご一緒されて、いかがでしたか?
渡:「いつも申し上げるんですが、この年になりますとね、芝居をしていく上で、勿論その監督のご意見をよく聞くんですが、理屈で役をつくるんですね。ところが、こういった若い方々は、感性というか、感性の柔軟性で表現し、即興性もありますね。そういった意味で、撮影の現場で、若い人たちの感性に刺激を受けながら、やらせていただきました。どうやったらまた若い頃の感性に戻ることができるのかなと、そういったことをよく考えさせられました。」
―みなさん、ありがとうございました。
渡哲也
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