初日舞台挨拶
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いよいよ公開初日を迎えた『レディ・ジョーカー』。丸の内TOEI①では立ち見も出るほどの大盛況の中、初回上映終了後にキャスト・監督による舞台挨拶が行われました。
平山秀幸
まず、監督からご挨拶を頂きましょう。平山監督、よろしくお願い致します。
平山:「平山です。年末のお忙しい中を、本当にありがとうございました。この作品に関わって、ちょうど今日で約2年程になります。日本を代表する素敵な俳優さんたちの静かな戦いの映画を作ったつもりです。本日は、どうもありがとうございます。」
― この上下巻にわたる非常に長い原作を映画になさる中でご苦労があったと思います。そのあたりのこだわりも含めてお聞かせ願えますでしょうか?
平山:「原作は長いですから、どれを捨ててどれを選ぶかということだったんですけれども、原作の匂いをなんとか映画の中に取り込もうとは思っていました。あんまり難しいことは考えずに、やっぱり俳優さんの姿とか戦いぶりをなんとか映画の中に出せればいいなと。」
― こだわりの一点はございますでしょうか?
平山:「僕は、あまり映画の中で何らかのテーマをやろうかということはないんで、俳優さんのお芝居をちゃんと見ていただければというふうに思っています。」
平山秀幸
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徳重聡
―ありがとうございました。次に、この作品がスクリーンデビューとなりました、合田雄一郎役の徳重聡さんです。
徳重:「本日はこうして皆さんにお会いできて、本当に嬉しいです。よろしくお願いします。」
深く難しい役どころ、あらためて振り返ってみて、いかがでしたか?
徳重:「本当にデビュー作なんで、精一杯やらせていただきました。」
― この映画を経験される前と今の徳重さんと、特にこう変わったなと意識される面はございますでしょうか?
徳重:「まだ実感がそんなにないんですが、これから徐々に出てきて、少しは成長したと思えたらなと思います。」
―今まさに、見たばかりの方たちを、目の前にしている訳ですが、そのご気分は如何でしょうか?
徳重:「こんなに沢山の方がいらして頂いて、本当に嬉しいです。ありがとうございます。」
徳重聡
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吹越満
― 次に個性派俳優として 今や日本映画に欠かせないこの方です。高克己役の吹越満さんです。ご挨拶、お願い致します。
吹越:「レディ・ジョーカー一味の高をやりました、吹越と言います。皆さんは、第一回目をご覧になったということで、もし、まだこれからご覧になるということであれば、あることないこと、あおりたててウソもつけたんですが、ま、それもできないということで、あの、どうだったんでございましょう。悪役が登場して、事件が起こって、ヒーローがまた出てきて、それを解決して終わるっていうものでない映画で、僕は、深い、もっと深いものがあると思っていました。ですから、ご覧になった方一人ひとりによって、終わった後の感じ方が違うんではないかと思うんです。
例えば、登場人物の中の誰に感情移入するかということで、またその感じ方も変わると思うんです。徳重くんに感情移入する、吉川さんに感情移入する、渡さんに感情移入する、そうやって見ていただければいいと思います。ということは、つまり、観客の動員にいい感じに影響いたします(笑)。よろしくお願い致します。」
― ありがとうございました。
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