深田晃司監督最新作『海を駆ける』公開直前&小説発売記念イベントで阿部純子さんが小説を朗読!太賀さんが緊急飛び入り参加!
2018年05月25日(金曜日)

  

映画『海を駆ける』公開に先立ち、深田晃司監督の小説「海を駆ける」(文藝春秋)が全国発売中です。これを記念して、小説の装丁を彩るオブジェの作者であり美術家である田村匡宏氏の個展が開催され、初日となる5/24(木)ICA SPACEにてイベントが行われました。

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映画『海を駆ける』は、『淵に立つ』で第69回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門の審査員賞を受賞した、今や世界の映画人が注目する深田晃司監督の最新作。

深田監督は、2011年東日本大震災後に大学研究チームの震災復興リサーチに参加し、2004年スマトラ島沖大震災で津波による壊滅的な被害を受けつつも復興を遂げた街バンダ・アチェを訪れた際、本作のアイデアを想起したと言います。自然は時に豊かに美しく、時に脅威となり人を飲み込み、また人間の生活は自然と共にあるという様を、インドネシアの美しい海、そして国籍や宗教を越えて育まれる若者たちの友情を通して描くファンタジー。

主人公ラウを演じるのは、俳優、ミュージシャン、報道番組のインフルエンサーなど幅広く活躍するディーン・フジオカさん。成り行きでラウと一緒に暮らすことになる日本人・貴子役を鶴田真由さん、貴子の息子・タカシ役を太賀さん、タカシの従妹役を優阿部純子さんが演じる他、作品の舞台であるインドネシアからも注目の若手俳優2人が参戦。タカシの同級生クリス役をアディパティ・ドルケンさん、クリスの幼馴染イルマ役をセカール・サリさんが務めます。

個展初日の対談イベントにスペシャルゲストとして登場したのは、小説の著者で、映画『海を駆ける』公開を間近に控える深田晃司監督。田村さんとの関係性や、小説の表紙に田村さんの絵を起用したきっかけなど、旧知のクリエイター同士ざっくばらんなトークが展開されました。

対談後は、映画『海を駆ける』のキャスト阿部純子さんが小説を朗読。小さなアトリエに響く、時たま笑みや動きを付けて朗読する声に、お客さまは静かに聞き入っていました。そして朗読後のアフタートークには、阿部さんとともに同作に出演している太賀さんが、急きょサプライズで飛び入り参加!『海を駆ける』小説と映画の世界について、4人それぞれの視点で魅力たっぷりに伝えるクロスカルチャーなイベントとなりました。


深田晃司監督×田村匡宏氏 対談

深田監督と田村さんは映画美学校の同期で、クラスが一緒だったという。夜間の学校だったので生徒の年齢にはバラつきがあり、当時19歳だった深田監督は田村さんの年齢は28歳と聞いていたところ、終業式の日に「実はサバを読んでいた」ことが分かったという話に、会場には笑いが起こりました。(本当は36歳だったと!)

もともと、美術家だった田村さんがなぜ映画の学校に来たのか?という深田監督の質問に対し「個展を開こうと思ったら、何回か借りていた場所が閉廊してしまいショックだった時に、たまたま映画美学校のチラシ貰って、映画を作る人たちが映画をどう観てるのか不思議で興味を持ったんです」ときっかけを教えてくれました。また「当時よりも深田監督も態度は大きくなったね(笑)」と言われた深田監督は、慌てて「長い付き合いだからですよ」と答え、おふたりの付き合いの長さを感じる仲の良い場面が。

深田監督は当時、田村さんに強い影響を受けたそうで「終業制作を作れるのは選ばれた数人で、私は選ばれなくて落ち込んでいたのですが、田村さんは選ばれるために自分で書いた脚本を撮影し、何度も何度も映像を先生に出していたんです。結果、田村さんも選ばれずに落ちてしまったのですが、結果が出る前に、その脚本を40分ほどの短編映画に完成させていて、自分は選ばれるのをただ待っていたと気付かされたんです。選ばれる選ばれない関係なく、撮ってしまえばいいという姿勢に学ばされましたね」と語る深田監督。

田村さんは「当時は全てがすごく新鮮で、自分がしているのが恥ずかしくて、皆堂々としていたのが凄かったですね。あとロケ弁が美味しかったですね(笑)」と述懐。

学校卒業後は田村さんの作品に深田監督がカメラマンとして参加し、一緒に映像を作ったという。脚本が過激な内容だったため、役者が絶えきれずに辞めることが3本連続で続いたという。あまりにも続いたので「また女優が下りた」と田村さんが深田監督に伝えると、「いよいよ面白くなってきましたね(笑)」と言うほどだったという。

「役者が下りたり、傷付けてしまったことが深田監督にはあるのか?」という田村さんの質問に、「役者さんが下りたことはないですが、インドネシアで『海を駆ける』を撮った際は、舞台がインドネシアだったので大半のセリフをインドネシア語にしたら、女優の鶴田真由さんからフェイスブックのメッセージを通じて"監督、本気ですか!?"とコメントが来て、怒らせちゃったかもとは思いました...」と、近々の裏話を話してくださいました。

逆に深田監督の作品にも田村さんの協力は多々あるようで、深田監督の『ほとりの朔子』や『淵に立つ』に田村さんの絵を使用してるとの撮影秘話も。そして今回のコラボに関し、深田監督は「今回は自分の作品と田村さんの作品が、しっかり関われて嬉しいですね。田村さんの絵は元々知っていて、小説を出版する際に小説にぴったりだと思い、表紙のデザインに提案しました」と、表紙に提案したのは深田監督からだったことが明かされました。

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朗読後アフタートーク

このイベントを知り、仕事終わりに見に来たとのことで『海を駆ける』に出演している太賀さんが、急きょ飛び入り参加。お客様にとってうれしいサプライズとなりました。

深田監督から朗読会の感想を聞かれた阿部さんは「初めての朗読会にチャレンジして、とても緊張した」と本音を吐露。「途中で立ったり動きを付け、自分なりに必死にもがいてみました。映画で演じていて感じた感情とまた違い、役が蘇ってきました」と言う阿部さんに、「アドリブの振りがとても良かった」と深田監督。監督に褒められて、嬉しさを隠しきれない阿部さんのはにかんだ笑顔にお客様もつられ、会場はあたたかな雰囲気に包まれました。

太賀さんも過去に坂本裕二氏の朗読会を経験したことがあり、「僕が行ったのは朗読劇で、読むのはすべてセリフだったので、普段のお芝居に近かったですね。今回朗読会を聞いてて、(セリフ形式ではなく)ほぼト書きなので、違いがあって楽しかったです」と、一般の方々と朗読会を楽しんでいた様子。

映画『海を駆ける』がインドネシアでの撮影だったことに対して、阿部さんは「とにかく暑かったですね。日本と比較にならないくらい日差しが強かったんですけど、カラッとしてましたね」と気温の違いにかなりビックリしたよう。

太賀さんが「文化が全く違って、お酒を売ってなかったり、娯楽施設がなかったのにビックリしましたね」と言うと、深田監督も当時を思い出し「ホテルの近くにショッピングモールがあって、バンダ・アチェは映画館がないのですが、映像を上映する映画館みたいなものがあり、4Dではなく、9Dだったんです。椅子が動いたりする4DXをもっと野蛮にしたイメージですかね。恐らく許可取ってないんじゃないかな...貞子が出てくるのがありましたよ」と言うと、太賀さんと阿部さんも「あった、あった!!」と、現地の様子を思い出していました。

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小説「海を駆ける」表紙に使用した田村氏の絵に対して

4人の後ろに飾られている絵は、小説のカバーを外した際にデザインされているもの。「この絵は青色をたくさん使っているので海とか空を連想するが、これは全く意識してなくて、全く無関係で作ったんです」と、田村さん。

深田監督が「この絵は本当に小説にぴったりで、この表紙をすごく気に入ってくださる人がいて、SNSで"この絵は小説を熟読し、意識して書いているに違いない"みたいに誉めていただいたのですが、田村さん実はまだ小説読んでくれてないんですよね」と暴露すると、会場もびっくり!

絵に対して阿部さんは「深い青色の紙に、色を塗り重ねてるように見えました。この絵を見てると、アチェの場所を思い出しますね。アチェは暗い歴史を持ってる部分があるけれど、現地の方々が明るくて、その歴史を塗り替えていくような感じが、色を重ねていくところと似ているなと感じました」と感想。

太賀さんからも「僕も絵を見て、青の中に色んな無数の青があって、その分色々想像する、考えてしまうのが、宣伝みたいになってしまいますが、奇しくも『海を駆ける』と似ているな、と感じました」と、率直な感想とともに、さりげなく宣伝を入れる愛嬌に、会場は笑いに包まれました。

深田晃司が描いた『海を駆ける』は、映画という表現から端を発し、絵画、小説に続き、朗読という形で次々と表現の幅を広げる意欲的な挑戦が続いていますが、深田ワールドで会場全体をあたたかく包む、アットホームなイベントとなりました。

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映画『海を駆ける』2018/5/26(土)テアトル新宿、有楽町スバル座ほか全国公開!


ストーリー
インドネシア、バンダ・アチェの海岸で倒れている謎の男が発見される。片言の日本語やインドネシア語を話すが正体は不明。その謎の男にラウ(=インドネシア語で「海」)と名付けて預かることになった、災害復興の仕事をしている貴子と息子のタカシたち。その周辺で謎の男・ラウは様々な不思議な奇跡と事件を巻き起こしていく―。果たしてラウは何者なのか...


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映画『海を駆ける』関連ニュース

外国人特派員イベント
予習上映イベント
完成披露イベント
予告解禁
製作発表記者会見
公開決定


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『海を駆ける』

★2018年5月26日(土)公開★

世界待望!深田晃司×ディーン・フジオカ 心揺さぶる美しきファンタジー!

監督・脚本:深田晃司

出演:ディーン・フジオカ 太賀 阿部純子 アディパティ・ドルケン セカール・サリ 鶴田真由

©2018"The Man from the Sea"FILM PARTNERS



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