大地真央 映画初主演『ゴッドマザー~コシノアヤコの生涯~』公開記念舞台挨拶で “おかあちゃん” 大地に “コシノ三姉妹” 黒谷・鈴木・水上から感謝の花束贈呈!
2025.05.24(土曜日)

映画『ゴッドマザー〜コシノアヤコの生涯〜』が5/23(金)に公開初日を迎え、翌5/24(土)東京・新宿ピカデリーで行われた公開記念舞台挨拶に、主演の大地真央さん、共演の黒谷友香さん、鈴木砂羽さん、水上京香さん、メガホンをとった曽根剛監督が登壇しました。

日本のファッション界に革命をおこし、デザイナーの草分け的存在であるコシノアヤコさん。2011年には NHK連続テレビ小説「カーネーション」で、その生涯が放送されました。本作は、コシノ三姉妹の母で、昭和から平成を駆け抜けたゴッドマザーことコシノアヤコさんの物語。

同舞台挨拶のチケットは1分で完売したそうで、そんな注目の本作がついに全国公開された心境を尋ねられると、主人公・コシノアヤコ役を演じ、本作で映画初主演を果たした大地さんは「撮影していましたのは去年のいま頃なのですが、やっと完成して皆様にお披露目することができて、そしてこれから皆様の感想をうかがうことを楽しみにしております」と胸を躍らせ、「皆様がご覧くださってこその映画ですので、ぜひご近所、親戚、お友だちをお誘い合わせのうえ、何度も観に来ていただけたらなと思います」とアピールしました。

大地さんは15歳から92歳までを演じ切りましたが、15歳の演技を観客の皆さんが見たことが話題に上ると、「ちょっと汗が出てきました。焦っております」とコメントして会場の笑いを誘い、15歳の役を演じるコツを聞かれると「開き直りです。自分が(宝塚)音楽学校の予科生のときのことを思い出して、あとは監督にお任せしました」とにっこり。92歳まで演じたことについては「その点は光栄なことだなって思っています」としみじみと語りました。

そして、ミシンに恋をして洋裁に夢中になるアヤコのように、これまで夢中になったことを聞かれると、コシノジュンコ役を演じた鈴木さんは「子どものときはモダンバレエをやっていて、7歳から18歳まで熱量高くやっていましたね。そのお陰で人前に立って表現者になりたいと思ったので、10代の頃が懐かしいですね」と振り返り、コシノミチコ役を演じた水上さんは「私もクラシックバレエですね。4歳から上京する高校3年生までやっていて、最近お仕事も兼ねて再開したんのですが、やっぱりバレエって痩せますね。全身運動だなと思うので、健康にもいいと思います」とおすすめしました。

コシノヒロコ役を演じた黒谷さんは「ガーデニングを25年くらいやっていて、お仕事じゃないときはそっちを一生懸命やっています」と答え、大地さんは「このお仕事でしょうか。初舞台から52年目を迎えましたので、そんなに長くやれたのはやっぱり好きだから。そういうことでしょうか」と感慨深げに語り、ネコにも夢中だそうで「うちには3匹いますが、私が物心ついたときから自宅にもイヌとニワトリがいました。音楽学校の寮生活以外はずっとネコと一緒です」と笑顔で語りました。


©「ゴッドマザー~コシノアヤコの生涯~」製作委員会

さらに、厳しい環境でチャレンジを続けたアヤコにちなみ、自身が苦しい状況に陥ったときはどんな方法で乗り越えるか尋ねられると、水上さんは「誰かに話したほうが元気になれるタイプで、1人で悩むとどんどん落ちちゃって戻ってこられなくなるタイプなので、お父さん、お母さんに当たり散らしていましたね(笑)」と打ち明け、「家族に話していろんな意見をもらって、『そうじゃないんだ』とぶつかりながらここまできたなって思います」とコメント。

黒谷さんは “場所を変える” といい「千葉と東京に家があるのですが、自然の中に参りまして、ただ散歩をするとか、おいしい空気を吸うとか、雑草を抜いてみるとか、そういう環境に身を置くことで一旦リセットされますね」と語り、鈴木さんは「私は手負いの獣のようにじっとして、傷が癒えるのを1人で待って、なるべく人との接触を控えます。だいぶ腕が上がってきたなと思ったころに街に出かけて、パーっと飲んでいます」と明かしました。

そして、大地さんは「私はネガティブなことは心で思って、ポジティブなことを口に出します。シャワーを思いっきり浴びながらそういうことを言っていると、“なにこれ” ってふっと笑っちゃうと吹っ切れますね」と笑顔で語り、つらかった時期について追求されると「公演中に父が亡くなったことですね。東京公演で戻れるか、戻れないか。それでも初日は舞台が開くので、絶対に泣かないで公演を続けたとか、節々にありますね」と回顧しました。

イベントでは、三姉妹キャストから大地さんへ真っ赤なカーネーションの花束が贈呈されました。

母役を演じた大地さんへのメッセージを求められると、黒谷さんは「大地さんとお会いさせていただいて、勉強になったことがたくさんあります。お芝居の中でアドバイスをいただきまして、そのお陰で無事にシーンを終えたこともありました。この役を通してコシノアヤコさんのすばらしさ、私たちが演じさせていただいた三姉妹の大変な功績などを知って、本当に日本人でよかったなと思いますし、この役をやらせていただけて大変光栄に思いました」と目を輝かせ、「このお仕事を続けていく中で、大地さんと別の作品でもお目にかかれればいいなと思っております。すてきな出会いをありがとうございました」と感謝しました。

鈴木さんは「憧れの大地真央さんが私のお母さんになるなんて、こんなに夢のようなことがあるのかと思ったんです。撮影中も目の前にいるだけで夢のようで、大地さんがドレスに着替えたときの感激を伝えずにはいられなくて、いつもおしゃべりしたくてそばに行ってしまったことをお許しください(笑)」と声を弾ませ、「大地さんがコシノアヤコという役に命を吹き込んで、そしてスクリーンの中でコシノアヤコさんとして立ち回る姿を鈴木砂羽としては感激して、コシノジュンコとしてはお母ちゃんという気持ちで、こうして出会えてお仕事ができたことを心より感謝いたします」と言葉に力を込めました。

水上さんは「大地さんがお母ちゃんで、黒谷さんと鈴木さんがお姉ちゃんで、私が横並びにいるのはもう奇跡なんですけど、クランクインはロンドンのお母ちゃんとのシーンで、どういう風に演じようかなと悩んで、答えが出ないまま撮影が始まっちゃったのですが、大地さん演じるお母ちゃんが目の前にいたので、これだったら最後まで乗り越えられるかもしれないと思ったのは、あの日があったからなので感謝しています」と熱く語りました。

そんな三姉妹からのコメントを受け、大地さんは「ありがとう!」と目尻を下げ、「この作品に出会えたこと、監督、そしてかわいい三姉妹とこの作品を作り上げることができたこと、本当にうれしく誇りに思っております」と吐露。

「アヤコさんの生き様から皆さんそれぞれのメッセージを受け取っていただけたらと思います。私たちはお客様が観てくださることで映画をやった意味があって、成長していけるのかなと思っております。皆様方のお力をお借りしながら、この作品を育てていっていただきたいと思います。私はコシノアヤコという役を演じさせていただいたこと、心から感謝しております。ありがとうございました」と晴れやかな表情で語りました。


エネルギーに溢れたコシノアヤコさんの生涯を、クスっと笑って、ホロっと泣ける物語に仕上げた本作を、ぜひ映画館でお楽しみください!

映画『ゴッドマザー~コシノアヤコの生涯~』2025年5月23日(金)より新宿ピカデリーほか全国公開中!

あらすじ
危篤になったアヤコは、病院に搬送される。
三姉妹が駆けつける中、天国か地獄行きかの審判をくだす天使がアヤコの前に現れる。
洋装店の開業、戦病死で夫を失ったアヤコが知る初めての恋、74歳で立ち上げたブランドなど、ミシンに魅せられて飛び込んだファッションの世界で生きた人生をアヤコは振り返っていた。


©「ゴッドマザー~コシノアヤコの生涯~」製作委員会

『ゴッドマザー〜コシノアヤコの生涯〜』関連ニュース
完成披露上映会の模様
特報&キービジュアル解禁
ティザービジュアル&追加キャスト解禁
公開決定

 

『ゴッドマザー~コシノアヤコの生涯~』

★2025年5月23日(金)全国公開★

クスッと笑って、ホロっと泣ける物語

大地真央
黒谷友香 鈴木砂羽 水上京香
寺田 光 菊地麻衣 板垣 樹 浅田芭路 永尾柚乃 江原璃莉
矢田亜希子 大西礼芳 庄野﨑謙 堀田眞三 上西雄大 川﨑麻世 辰巳琢郎
温水洋一 木村祐一 市川右團次
脚本 池田テツヒロ
監督・撮影・編集 曽根 剛
配給:日活 東京テアトル