本作は押切蓮介ファンの間でも1、2を争う人気作であり、ネット上の「トラウマ漫画」系まとめサイトや掲示板等では必ず名前が挙がるほど認知度が高く、さらに押切蓮介氏にとって"初"の実写化作品。

壮絶なイジメを受ける主人公・野咲春花役で映画初主演を射止めたのは、いま最も勢いのある若手女優のひとりとして注目を集める山田杏奈さん。春花を学校で支える唯一の味方・相場晄役を、話題作に立て続けに出演する大注目の若手俳優・清水尋也さん、いじめっこのボス・小黒妙子役を大谷凜香さんが演じ、少年少女を主人公としたクライムサスペンスの名手・内藤瑛亮監督が、凄惨な復讐劇、残酷で絶望的な物語に挑みます。

初日舞台挨拶には、それぞれ制服や役をイメージした衣裳を着た主演の山田杏奈さん、清水尋也さん、大谷凜香さん、大塚れなさん、中田青渚さん、紺野彩夏さん、櫻愛里紗さん、遠藤健慎さん、大友一生さん、遠藤真人さんら大津馬中3年1組の面々と内藤瑛亮監督が登壇。

本作で初主演をつとめた山田さんは「いよいよだなという気持ちです。今日が、人生で大切な日になるんだろうなという気がしています」と、晴れやかな笑みを浮かべて公開初日を迎えた心境を語りました。

登壇者のなかには今回が人生で初の舞台挨拶というメンバーもおり、やや緊張した面持ちで、それぞれ初々しく今の心境を吐露。クラスの"女王"を演じた大谷さんは、劇中とは打って変わった姿で「金髪でなくて申し訳ないです」と語り、遠藤（真）さんは「劇中よりもちょっとやせたかな」とニッコリ。櫻さんは「映画のなかで、アキレス腱を切られる三島ユイ役の櫻愛里紗です」と挨拶し、会場は笑いに包まれました。

内藤監督は、雪の中での撮影を振り返り「雪まみれ、血まみれの過酷な撮影をみんな頑張ってくれました。100点満点中、1億点！」と俳優陣の奮闘に感謝し、現場の様子については「聞いたところによると、大塚さんがとにかくうるさかったと（笑）」と暴露。

清水さんがこれに同意し「ひと言で言うと暴れ馬」と語ると、大塚さんは「違うと思います（苦笑）」と異議を唱えるも、紺野さんも「一番うるさかったですね。一番歳が下ということもあって、妹的な存在で、場を盛り上げてくれた」と証言。過酷な撮影ながらも、和気あいあいとした雰囲気の現場だったことをうかがわせるやりとりが繰り広げられました。

　

本作は、激しいアクションや凄惨ないじめシーンもみどころですが、大谷さんは演じた妙子と自らを比較しつつ「妙ちゃんは、東京に憧れを持ってる女の子ということが背景にあって、私自身この撮影中は地元の宮城から通っていたので、同じ意味で東京に憧れを持っていました。けど......あんな、髪を切っちゃうとかはしたことないです！美容師に憧れてても、あれは...」と自ら演じながらもかなり衝撃を感じていたよう。相手役の大塚さんは「撮影と思えないほど、（髪を）引っ張られました！」と振り返りました。

また、遠藤（健）さんは、クランクアップが火をつけるシーンだったと明かし「（クランクアップは）嬉しかったけど、ちょっと後味が...（苦笑）」と微妙な表情をみせました。

キャスト陣は、最後に今後の目標やこれから挑戦したいことを一人ずつ発表。

山田さんは「『ミスミソウ』という、万人受けする作品ではなく賛否が分かれる作品を初主演でやらせていただいて、これから日常の中にあることを題材にした作品も、今回のように目をそむけたくなる現実が描かれてる作品も、いろんなことに挑戦したいと思いました。この作品に出たことで、これから女優として生きていく覚悟もできました。みなさんと、またご一緒できるように頑張っていきたいです」と決意表明。

清水さんは「高校を卒業したので、もう学生という言い訳はできない。芝居ってうまいだけじゃ生き残れないと思うので、うまい芝居よりも、深い芝居ができるように努力していきたいです」と語りました。

本作でお芝居に初挑戦した大谷さんは「これから進んでいくしかない！今回の妙子ちゃんは、やってることはすごく暴力的、非現実的だけど人間味に溢れていて、心情をくみ取るのが大変でした。その経験を最初にさせてもらえたのは、ありがたいと思っています。新しい私に出会えるように頑張っていきたいです」と力強くコメントしました。

大塚さんは「こんなに狂った役柄は初めてでした。この経験を活かして、どんな役も演じられるように、カメレオンみたいな何にでも変われる女優さんになりたいです」と語り、中田さんは「みんなの芝居を見て、お芝居への貪欲さを感じました。高校を卒業して、覚悟を持ってしっかりやっていかないといけないと感じています。またみなさんとご一緒した時、進化したと思われるように頑張りたいです」とこの先を見据えました。

本作で、以前からずっとやりたいと思っていたいじめっ子役を演じることが叶ったという紺野さんは「いま、一番やりたいのは悪女。突き詰めた悪女をやりたい」と宣言。櫻さんは「この1年の目標で、映画への出演を決めると頑張ってきました。目標を口に出すとできると思ってるので、今回は周りに流されてしまう役でしたが、自分の意思をしっかりと持って頑張りたいです」と言葉に力を込めました。

遠藤（健）さんは昨年、別作品でいじめられっ子の役を演じており、本作のいじめっ子役とあわせて「満足いく演技ができて、やり切った気持ちです」と晴れ晴れとした表情を見せつつ「これからもいろんな役に挑戦したい。"こいつならできる"と思ってもらえる役者になりたい」、大友さんは「世界に通用する役者になりたい！」、遠藤（真）さんは「唯一無二の役者になりたい」と、それぞれ熱く夢を語り、会場は俳優陣への温かい拍手に包まれました。

現場では、クランクアップの時に内藤監督が、押切先生のイラスト入り「卒業証書」をキャストひとりひとりに授与するサプライズがあったそうですが、この日は内藤監督から主演の山田さんへ手紙をサプライズ！

本作の制作が頓挫しかけ、以前から決まっていた監督が降板してクランクインの1か月前に監督に決まったという内藤監督は、それでも引き受けた理由について「オーディション映像で、山田さんを見たことが決め手でした。あなたを撮ってみたいと単純に思った」と告白。「スタッフからは"なんで引き受けたのか？"と怒られたけど、あなたを撮りたいという思いが勝りました。むしろ、幸福な監督だと思いました」と語り、今後、広い世界へと羽ばたいていくであろう山田さんに対し「初主演映画を監督出来たことを、誇りに思います。ありがとう」と語りかけました。

このサプライズに、山田さんは瞳を潤ませ「オーディションに2回行って、決まっていた監督が降板されて、その時点で次の監督が決まってなくて、もうダメかと思いました。主演の責任を果たせたかと言われても分からないですが、たくさんの経験をさせてもらって本当に幸せでした」と、声を詰まらせつつ安堵の表情をみせるなか、お客様の大きな拍手に包まれ、初日舞台挨拶は幕を閉じました。

映画「ミスミソウ」2018/4/7（土）新宿バルト9ほか全国公開！

韓国およびアメリカで開催される映画祭に、映画「ミスミソウ」の出品が決定！
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5月【チョンジュ国際映画祭】（内藤監督登壇）
6月【ニューヨーク・アジアン映画祭】
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内藤監督が「100点満点中、1億点！」と奮闘を称え、鬼気迫る演技に原作者・押切先生も衝撃を受けた若きキャスト陣の才能！世界へ羽ばたくことも決まった本作を、ぜひスクリーンでご堪能ください！

ストーリー
東京から田舎に転校してきた主人公・野咲春花（山田杏奈）は"部外者"として扱われ、壮絶なイジメを受けていた。春花の唯一の味方は、同じように転校してきたクラスメイトの相場晄（清水尋也）。彼を心の支えに必死に耐えてきた春花だが、クラスの女王的存在、小黒妙子（大谷凜香）の取り巻きのイジメグループによる嫌がらせは日に日にエスカレートしていった。そして、ある日、激しく燃え上がる炎が春花の家を覆い尽く。春花の妹・祥子は大火傷を負いながらも助かったが、両親は命を落としてしまった。思いもよらない悲劇に遭遇した春花の心は、崩壊する── 。やがて事件の真相が露見することを恐れたイジメっ子達は春花に自殺するよう強要するが、それがきっかけとなって春花は事件の真相を知り、家族を奪ったイジメっ子達に己の命を賭けた凄惨な復讐を開始するのだが...。厳しい冬を耐え抜いた後に雪を割るようにして咲く花、三角草（ミスミソウ）。春花はミスミソウのように厳しい冬を耐えて、きれいな花を咲かせることができるのか...。春花が選んだ道とは...。［R15+］

©押切蓮介/双葉社　©2017「ミスミソウ」製作委員会

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＊原作者トークイベント
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＊本予告映像解禁

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