＊45th ROMAN PORNO REBOOT＊

ロマンポルノ作品として国際映画祭のメインコンペに初となる招待をうけた『風に濡れた女』は、ロカルノを皮切りにエトランジュ映画祭やアジア最大級の映画祭である釜山国際映画祭など、現在12か国16の映画祭に招待され、各国で大喝采と大興奮で迎えられています。

公開初日、満席となった客席に純白のワンピースで現れた間宮さんは「上京して初めてアルバイトをしたのが、ここ新宿武蔵野館の上にある飲食店です。そのときは何年後かにこの場所で舞台挨拶をするときがくるとは思いませんでした。夢のようです」と感激した様子でご挨拶されました。

90歳スイス人のおじいさんの曲がった腰がまっすぐに！？

ロカルノ国際映画祭での反響については「永岡（佑）さんと塩田監督と3人で参加し、レッドカーペットを歩きました。フォトコールで3ショットでの写真撮影のあと私だけ残されて、引き続き写真を撮られました。監督と永岡さんが待たされている間ずっと渋い顔をしていたので、気まずかったです（笑）」と現地での人気ぶりを明かすと、永岡さんは「僕は、レッドカーペットの色を噛みしめました（苦笑）」と冗談まじりに話し、本作で見られる主人公・汐里（間宮）と高介（永岡）の掛け合いのようなトーク展開に。

塩田監督は「ロカルノでは僕たち3人ともかなり人気者で、上映後も拍手喝さいの大盛況でした。ロカルノの街を歩いていても多くの人に声をかけられ、ある日、90歳ぐらいの腰の曲がったご老人が、僕を見た瞬間に腰がのびて背筋がまっすぐになり、"スーパーマン！！"と親指を立て（いいねのサイン）僕を指さして、興奮して声をかけられたことがありました。それほど今回の作品がセンセーショナルだったようです」というエピソードを披露し、会場は笑いに溢れました。

ロカルノを皮切りに世界中から熱視線をうける本作は、12/22より香港での公開が決定。塩田監督は「ありがたいことです。ご覧になった方はお分かりの通り、この作品はアクションシーンが多いのですが、実は撮りながら香港映画の影響を受けているなと考えていたんです。それを香港の方が観てくださったときにどう感じるのか反応が楽しみです」と喜びを語りました。

後半、お三方に「本作を一文字で表すと？」と質問。間宮さんは「＜獣＞です。私が演じた汐里は、獣の化身のような役柄なので。常に狩りをしている雰囲気を醸し出していて、まさに獣系女子ですね」と回答。

続いて塩田監督は「僕は＜闘＞です。汐里と高介がいつも闘っている映画なので」と回答。

永岡さんは「僕は狡猾の＜狡（こう）＞です。高介を演じるうえで、どうしたら滑稽に見えるかなと考えたときに＜狡さ（ずるさ）＞を隠してカッコつけるのが一番カッコ悪く滑稽に見えるなと考えて演じていたので。あと＜狡＞はケモノが交わる映画だから・・・」と巧くまとめたところ、塩田監督が「ずるい！」と落とす、塩田組のチームワークの良さをうかがわせるやりとりが繰り広げられました。

最後は永岡さんが「本日、12/17は僕たち塩田組にとって記念すべき日となりました。今日は何の日なんだろうと思って調べてみたら＜飛行機の日＞だそうです。ロマンポルノ航空・塩田便が今日出発しましたが、少しでも高く飛ぶようにぜひ応援してください」との挨拶で締め、初日舞台挨拶は幕を閉じました。

新宿武蔵野館ほか大ヒット上映中！

©2016日活

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