INTRODUCTION

国境を越えた俳優同士の熱演バトル!
その危険すぎる存在感に圧倒!

この映画を観た者は、主人公のひとりであるシリアルキラー・野村の存在感を生涯忘れることができないだろう。『羊たちの沈黙』のレクター博士や『セブン』のジョン・ドウに匹敵する、サディスティックな残忍さと独自の美意識を貫く殺人鬼でありながら、同時に社会的地位も財産もあるハンサム・ガイであり、女性たちは惹かれずにいられない。だからこそ危険、だからこそ目が離せない。そんな怪物のような男を、北村一輝がセクシーな魅力を漂わせながら説得力十分に演じきる。その姿は『冷たい熱帯魚』のでんでん、『凶悪』のピエール瀧&リリー・フランキーに続き、強烈なインパクトを世界にもたらすだろう。そして、血と暴力にまみれたストーリーの中で重要な役割を果たすヒロイン・久恵を演じるのは、世界的巨匠アッバス・キアロスタミ監督の『ライク・サムワン・イン・ラブ』の主演をつとめた国際派女優・高梨臨。そのほか、黒川芽以、でんでんらが意外な役どころで脇を固める。
インドネシア側のキャストも実力派揃い。インターネットを通じて野村の存在を知り、彼の影響で自らの殺人衝動を目覚めさせていく主人公バユを熱演するのは、オカ・アンタラ。彼は本作のあと、北村一輝とともに『ザ・レイド2』に出演している。バユの妻を演じるのは、トップモデル・セレブ女優として人気を誇るルナ・マヤ。『ザ・レイド』で犯罪王を演じた名優レイ・サヘタピーの憎々しい演技も見逃せない。

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