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国内外で絶賛の嵐!『日本で一番悪い奴ら』連日トークイベント《第4弾》白石和彌監督VS俳優みのすけ、中村倫也
2016年07月06日(水曜日)

綾野剛さん主演、白石和彌監督待望の最新作『日本で一番悪い奴ら』が全国公開中です!7/2(土)~8(金)は、白石和彌監督による《7日間連続トークイベント》を実施!第4弾となる7/5(火)は、主人公諸星を違法捜査へと追い込んでいく上司・岸谷を演じた、演劇集団「ナイロン100℃」の看板役者・みのすけさんと、悪に汚れていく諸星が警察に入った頃の純粋さを思い出す重要なシーンで後輩の新米刑事役を演じた俳優・中村倫也さんをゲストにお迎えしてトークショーが行われました。

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本作は、6/22より開催中のニューヨーク・アジア映画祭のオープニング作品として上映。綾野剛さんが《ライジング・スター賞》を受賞し、日本公開を前に国外から絶賛。もちろん国内からも「脱帽!」「白石監督に敬意を表したい」「傑作!」など、<日本警察史上最大の不祥事>と呼ばれる実在の事件をもとに最高のエンターテイメント作品を完成させた白石和彌監督へ絶賛コメントが多数よせられています。


日本で一番悪い会議シーンはじめ撮影秘話を次々と暴露!

みのすけさんは、2回目の鑑賞後に舞台挨拶に登壇。「2回観ると違った感じがして、ゆうばりに行った後の悲しみがグッと増しました」と語ると、中村さんも「台本を読んでた時よりも衝撃的で、面白くなっていたので嬉しかった」とまずは本作について率直な感想を述べました。

みのすけさんの起用理由は、「銃器対策課はコメディ要素があるパートなので、ナイロン100℃でいつも飄々としているみのすけさんが好きで、ハマるんじゃないかなと思って」と、白石監督は明かしました。みのすけさんは本作の役を「とてもやりやすかった」と言い、「セリフがスラスラ入ってくる感じ。岸谷の中では筋が通っているんだけど、言ってることがおかしい。そのままの自然体で演じました」と語りました。

中村さんの演じた新米刑事は、白石監督曰く「唯一の良心」。中村さんは「諸星の若い頃の新米時代にフラッシュバックというか、そういう役割でいたいと思って演じました」と言い、「新人で捕食されるような動物の眼をしてたけど、この後、組織の悪に染まっていくんだろなと思っていました」と自身の役どころを語りました。

そして、それぞれのクランクイン。初日に話が及びます。みのすけさんの撮影初日は、岸谷が諸星(綾野剛)と黒岩(中村獅童)とともにエレベーターで降りていくシーン。「1回テストして、ワンテイクでOKでした。その時に"この映画は成功する!"と確信しました。その場の空気感が映像になることは、成功の秘訣だと思って」と撮影現場を振り返りました。

中村さんの撮影初日は、大規模なおとり捜査を決定する"日本で一番悪い会議"シーン。「ほんとバカでしたね。なんだろう、これはっていう初日でした」と振り返り、みのすけさんも「銃器対策課はナンセンスファミリーですよね。全員が間違っていることを本気でやっている。すごく楽しかったけど、俯瞰してみるとおかしいですよって」と言い、白石監督があまりに笑いすぎて声が入ってしまったため、NGを出したというエピソードも飛び出しました。さらに、「監督はカットをかけない。続けることで生まれるものがある」とみのすけさんが監督の撮影手腕を明かし、中村さんは綾野さんの提案からミネラルウォーターをかけられることになったなど、現場ではアドリブも豊富に取り入れられていたと言います。

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白石監督と中村さんは、ネットドラマ『女子の事件は大抵、トイレで起こるのだ。』に続く、2度目のタッグとなります。前作から白石監督が中村さんに対して感じていたのは、「芝居がうまいのは当たり前で、スケール感がある」ということ。「引き出しの多さもさることながら、同じ芝居を9割9分の確率で同じことができるんです。ぶれない芝居はやろうと思えばできる役者も多いのですが、テンションや新鮮さを保つのが難しいんです。でも、中村くんはそれができるんです!ハリウッド俳優として活躍する条件の一つは、それなんですよ。だから、ハリウッドに進出しなよ!」と白石監督から提案が入るも、「監督が先にハリウッド進出して呼んでください!」と、昨夜のイベントと同じく、白石監督はまたもハリウッド進出を熱望されていました。

最後は、3人からもう一言ずつご挨拶。「日本映画で中々みない映画です。バラエティに飛びつつも力強い作品になっています。いろんな人に観てもらいたいなと思います」(中村)。「原作を読んだ時は、こんなものを映画にしていいのか?まずいんじゃない?と思ったのですが、台本ができた時に、前半笑えて。最近、こういうテイストの映画がなくなっちゃってると思うんですよ。悪いことやエロが今は封印されていて、昭和から映画を観てきている人間は物足りないと感じる映画が増えてきている。この映画を観て、『蘇える金狼』を思い出したんです。なので、昔の映画を観るきっかけになったらいいなと思います」(みのすけ)。「酷いものをみることの快感ってあって、そういう映画を作りたかったです。個性豊かな実力派の俳優の皆さんに出演いただいたので、力強い映画になったと思います。ぜひたくさんの人に観ていただきたいです」(白石監督)。さらに、みのすけさんが「最近で一番の映画!抜きん出ていると思います!」と絶賛の言葉を残し、イベントは終了しました。

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©2016「日本で一番悪い奴ら」製作委員会


衝撃の実話にもとづく激ヤバエンターテイメント『日本で一番悪い奴ら』を、ぜひ劇場でご覧ください。


映画『日本で一番悪い奴ら』 大ヒット上映中!



日本警察史上最大の不祥事。ヤツらは何をしたのか?

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ストーリー
北海道警察の新米刑事・諸星要一(綾野剛)は、叩き上げの刑事たちの前で右往左往する毎日をおくっていた。そんな中、署内随一の敏腕刑事・村井(ピエール瀧)から教えられた刑事として認められる唯一の方法、それは【点数】を稼ぐこと。あらゆる罪状が点数別に分類され、熾烈な点数稼ぎに勝利した者だけが組織に生き残る。そのためには裏社会に飛び込み、捜査に協力するスパイ=S(エス)を仲間にし、有利な情報を手に入れろ――。
こうして、その教えに従った諸星と、彼の元に集まった3人のSたちとの狂喜と波乱に満ちた生活がはじまった。「正義の味方、悪を絶つ」の信念をもちながらも、でっちあげ・やらせ逮捕・おとり捜査・拳銃購入・覚せい剤密輸など、ありとあらゆる悪事に手を汚した北海道警察の刑事・諸星の行き着く先は!?「日本警察史上、最大の不祥事」と呼ばれる実際の事件をモチーフに、日本一ワルな警察官と裏社会のワルたちのタッグが巻き起こす"ヤバすぎる事件"の幕が切って落とされる!
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ニューヨーク・アジア映画祭授賞式
初日舞台挨拶
新宿日悪署落成式植野行雄さん巡回パトロール
完成披露試写会


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日本で一番悪い奴ら

★2016/6/25(土)全国公開★

『日本で一番悪い奴ら』

国家を守る警察官が、日本一の悪だった。

監督:白石和彌

出演:綾野剛 YOUNG DAIS 植野行雄(デニス) ピエール瀧 中村獅童

©2016「日本で一番悪い奴ら」製作委員会



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★現在公開中の日活ラインナップもご期待下さい★
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