映画 『ずっと独身でいるつもり?』完成披露試写会に田中みな実ら豪華キャストが登壇!
2021.10.19(火曜日)

11/19(金)全国公開映画『ずっと独身でいるつもり?』の<完成披露試写会>が10/19(火)都内で行われ、主演の田中みな実さんをはじめ、市川実和子さん、松村沙友理さん、徳永えりさん、稲葉友さん、ふくだももこ監督が登壇しました!

本作は、現代を生き抜く女性の抱える不安、寂しさ、希望をていねいに描いたおかざき真里原作『ずっと独身でいるつもり?』を田中みな実さんの初主演で映画化した、無傷では生きられない現代の女性へ贈る<わたしたちの物語>です。

冒頭の挨拶で田中みな実さんは満席の会場を見渡しながら「たくさんのお客さんにお越しいただいてすごく幸せです。お金を払って時間を作って、映画を観に来ていただけることがこんなに素晴らしいことなんだとはじめて実感しています」と笑顔を浮かべました。

市川実和子さんは「これからご覧になるということで、お楽しみに!」と呼びかけ、松村沙友理さんは「作品が大好きという想いを込めた映画です。(今日の試写会で)一足早く観ていただいたみなさんの反応が気になります」と興味津々の様子。徳永えりさんは「私自身、お客様の入った舞台挨拶は数年ぶりです。お客様がいてこその映画なんだと感じています。本当にうれしいです」と微笑み、稲葉友さんも来場者の顔を見渡しながら「こちら側から見える景色にグッときています。この景色が当たり前ではなくなった今、こうやって映画を届けられる日が来たことをうれしく思っています」と感謝を述べました。

ふくだももこ監督は「久々にこういう景色が見られて......」と溢れる涙を堪えながら、「昨年も監督した映画が公開になったのですが、舞台挨拶は1度もありませんでした。1度もお客様の顔を見られなかったので......」と言葉につまる場面も。「お客様の顔があり、スクリーンがあり、作品を観て気持ちを持ち帰ってもらうのが映画です。本当にうれしいです」と涙ながらに挨拶をするふくだ監督に会場からは大きな拍手が贈られました。


映画初主演について田中さんは「主演と言っても名ばかりです。これは、4人の女性の話です。撮影もそれぞれ行ったので、本読みのときと今日で、ようやくみなさんとお話ができました」と登壇者の顔をそれぞれ覗きこみながら、うれしそうな表情を浮かべていました。

役作りは特にしなかったという田中さんは「(演じた)まみとは30代半ばの独身で働いている女性という共通項で一緒くたに扱われてしまいがちですが、まみと私を切り離してご覧いただいたほうが、(映画が)観やすいかなと思っています」とコメント。続けて、「"田中さんの人生そのままですね"、とか"田中さんのままですね"と言われることも多いので、そういう感想を持つ方は多いかもしれませんが、似ていないと思います」と改めて役と自身との違いを笑顔で指摘しました。

似ていないキャラクターでも、共感できるところはあった模様で、「私も20代後半くらいのときには、結婚をひとつの逃げ道として考えたことがあったなと懐かしく思ったりもしました。今は、結婚したくないとも思っていないし、しないと決めているわけでもありません。自由であっていいはずで、たくさんの選択肢があっていいのに、決めつけられてしまったり、周囲の雑音にとらわれてしまうことが多いと感じている部分は、共感できると思いました」と説明し、「映画を観て、自分の生き方を肯定できる気持ちになっていただけたらうれしいです」と気持ちを語りました。


SNSで自分の思いを吐き出すキャラクターを演じた市川さんは「すごく性格の悪いキャラクターなんです。飾らずに思い切り、剥き出しのままに演じました」と笑顔を浮かべつつ「地なのか、そうではないのかはわかりません。とにかくとても性格の悪い役なのですが、その性格の悪さに惹かれてやってみたい!という気持ちにもなりました」と振り返り、「ヒール的な感じなのかな?」と由紀乃の役割を解説。「そういうキャラクターも楽しんでしまうタイプなので、よろこんで挑みました」と役への想いを明かしました。


原作にはないキャラクターを演じた松村さんは撮影を振り返り、「全部、印象に残っています。撮影はとても大変でした」とふくだ監督の顔を覗き込みました。ふくだ監督の「松村さんが真剣に美穂という役に向き合っている姿が見られて良かったです」という言葉に、「必死な気持ちでいっぱいで、あのシーンはこうでした、このシーンはあんな感じでした、と丁寧に振り返られる余裕がなかったです」と答えながらも「美穂とともに私自身も成長できました。監督とたくさんお話しながら、作り上げていった役です」と胸を張っていました。


徳永さんは「監督が私の子ども役の赤ちゃんを、すきあらば抱いたり、ほっぺをぷにぷにしたりして過ごしていました」と撮影時のふくだ監督の行動を嬉しそうに暴露。演じた彩佳については「結婚もして、出産もしていて、傍から見たらとても幸せに映るし、彼女自身も幸せだと思っています。でも、周りからは見えない寂しさや、悲しさを持っているキャラクターです。そんな気持ちを持っていることをはっきり表現するわけではないけれど、監督が理解して掬い取ってくれた気がします」と明かしました。


演じたキャラクターについて稲葉さんは「男の人の"そういうとこあるぞ"という要素が、6、7人分入っている気がします」と解説。「僕の役の言動にいろいろな感情が湧くと思いますが、楽しんでもらえたらうれしいです」と呼びかけました。

稲葉さんの演技に対し田中さんは「リアリティ溢れる感じで、端々で女性を傷つけるような言動をするんです」と振り返り、「"何がいけないの?"と感じる男性もいると思うし、女性はモヤモヤっとするところがすごく分かると思います。それを稲葉さんが見事に体現しています」とアピール。そんな田中さんに「(モヤモヤするのは)役がですよね?」と確認し、笑いを誘っていました。

稲葉さんは田中さんとの撮影の前に「田中さんの写真集を見たり、ラジオを聴きました」と明かし、その理由は「(田中さんが)どういうスタンスで現場に来るのか分からなかったから」だといいます。「恋人という設定上、フラットな関係ができればいいなと思っていました。実際の田中さんは、居心地のよい空気を作ってくださり、すごくやりやすかったです」と振り返ると「無理に褒めなくてもいいですよ」と田中さんが謙遜する場面もありました。

産後半年ほどで撮影に入ったというふくだ監督は「朝は早いし、夜は遅い。慣れないこともたくさんやっている時期だったので、現場でグダグダなときもたくさんありました」と反省しつつ、「キャストの方に助けてもらいました」と感謝を伝えました。「完成した映画を観たスタッフから、"自分のことかと思った""すごく良かった"と共感の声をたくさんいただきました。作品を俯瞰して観ることも大切だと学びました」と語りました。

田中さんについては「プロフェッショナルという感じです。脚本の打ち合わせで会って、たくさん話をしました。田中さんがキャラクターについていろいろと話してくださったことが指針になり、まみの軸が出来上がりました。田中さんだからバシッと決まった部分があり、とても心強かったです」と満足の表情を浮かべていました。

田中さんは「映画の現場は、灰皿とか投げられるのかな、なんてイメージもありましたが、とてもあたたかい空気に包まれていました。スタッフさんの"監督についていきます"という気概を感じつつ、ほっこりする現場でした」とふくだ組の現場の様子を明かしました。

最後の挨拶で、田中さんは「結婚できない、結婚しないという話の映画ではありません。それぞれの生き方、選択があっていいのではということを描いています。自分の歩んでいる人生において、少しでも背中を押してくれる作品になれたら幸いです。キャスト・スタッフ一同がんばって作った作品なので、楽しんでいただけたらうれしいです」と呼びかけ、イベントは幕を閉じました。


『ずっと独身でいるつもり?』2021年11月19日(金)全国公開!


ストーリー
10 年前に執筆したエッセイから一躍有名作家となった本田まみ(田中みな実)、36歳、独身。女性の幸せの価値を赤裸々に綴り、読者の支持を得たが、それに次ぐヒット作を書けずにいる。世間の需要に応えつつも、作家として迷走中にあるまみは、自身の年齢に対して事あるごとに周囲から「ずっと独身でいるつもり?」と心配されている。さらに、配信番組でのまみの発言に「空っぽになった」と感じ、失望する元ファンの由紀乃(市川実和子)。夫への小さな不満を抱えながらインスタ主婦を続ける彩佳(徳永えり)。パパ活女子として生計をたてつつも、若さを失うことに怯える美穂(松村沙友理)。異なる生きづらさを抱える4人が踏み出した小さな一歩とは?



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『ずっと独身でいるつもり?』関連ニュース

本予告&主題歌解禁
特報&新規場面写真解禁
追加キャスト&場面写真&コメント解禁
公開決定

 

『ずっと独身でいるつもり?』

★2021年11月19日(金)公開★

無傷では生きられない現代の女性へ贈る、これがリアルな<わたしたちの物語>

監督:ふくだももこ

原作:おかざき真里(原案:雨宮まみ)「ずっと独身でいるつもり?」(祥伝社フィールコミックス)

脚本:坪田文

音楽:池永正二(あらかじめ決められた恋人たちへ)

主題歌:にしな「debbie」(WARNER MUSIC JAPAN)

田中みな実 市川実和子 松村沙友理 徳永えり 稲葉友 松澤匠 / 山口紗弥加 / 藤井隆 / 橋爪淳 / 筒井真理子