10月16日(火)『うた魂(たま)♪』の製作報告記者会見が六本木のグランドハイアット東京にて行われました。メイキング・特報上映、日活佐藤社長による挨拶に続き、出演者の夏帆さん、ゴリさん、薬師丸ひろ子さん、そして田中誠監督による舞台挨拶、そして本作に音楽を提供して下さったゴスペラーズのビデオレター上映、さらには七浜高校女子合唱部によるスペシャル・ライブが行われました。その模様をご紹介いたします。
司会 ひと言ずつご挨拶をお願いします。
夏帆 本日はお忙しい中ありがとうございます。荻野かすみ役の夏帆です。
ゴリ この会場でひときわ不自然な光をはなっているゴリです。誤解のないように言っておきますが、これは映画です。コントではありません。(笑)作品を観れば納得していただけると思います。
薬師丸ひろ子 おはようございます。高校生の夏に触れまして私自身も自分の学生時代の頃を思い出したり、とても暑い夏でしたが非常に充実した良い夏を過ごすことができました。
田中誠監督 監督をさせていただきました田中誠です。僕が予想していたよりもすごく良いシーンがたくさん撮れました。面白い作品になると思っております。今絶賛仕上げ中ですので、ぜひ期待していて下さい!
司会 ゴリさん、今回は高校生の役ということですが、役作りについて心掛けたことをお聞かせ下さい。
ゴリ 今年で35歳になります。その僕に18歳の役をやってくれとオファーが来た時に「あー日活さん、疲れてるのかなー」(笑)と一瞬思ったのですが、ありがたくやらせていただきました。現場でズラとヒゲをつけられ、大の大人がいっぱい僕の前に集まって「見える見える、高校生に見える」と。「へーそうなんだ」と鏡を見ると、ライオネル・リッチーにしか見えませんでした。(笑)
司会 撮影中の思い出をお聞かせ下さい。
夏帆 毎日暑くてたいへんだったこと、それから私の誕生日の日にみんながサプライズでハッピーバースデーの歌を歌ってくれたこと、その他いっぱいあるのですが、やっぱり一番は、七浜高校の合唱部としてひと夏過ごせたことが一番思い出に残っています。
ゴリ 薬師丸さんを僕は小さい頃から見ていまして、歌も大好きなんですが、その本人の生の歌を撮影中に聴けたことがとても嬉しくて「俺はこの映画に参加して何て幸せな男なんだろう」と思いました。クランクアップの時にスタッフの方からみんな花束をもらうんですが、僕だけ薬師丸さんにいただいたんです!嬉しくて、大きな声で「僕は、薬師丸さんに花束をもらえて、カ、イ、カ、ン!(薬師丸さんの物まねで)」って言った時に思った以上に受けなくて、パニックになったのを覚えてます。(笑)
薬師丸ひろ子 本当にこんなにたいへんなものかと思いました。先生に教えていただいて自分で振れる(指揮棒を)つもりでいたんですが、いざ会場で舞台に上がると練習してきたこともどこにいってしまったのかというくらい手が震えました。エキストラで参加していただいている方々の視線を後から感じて「もう振れない」と監督に言った時もありましたが、先生方のお世話になりやり遂げました。
司会 監督の作品に込めた想いをお聞かせ下さい。
最初にお話をいただいた時、正直不安がありました。"合唱"というものが映像としてどうなのか、と。
でも"合唱"の取材を通して、みんなで揃って歌うことがこんなにすばらしく、しかも絵として力強いものになるということがわかったんです。このすばらしさを『うた魂(たま)♪』を通して、世界中のみなさんに伝えることができればと思っています。
ラストは七浜高校女子合唱部"サーモン合唱団"による「青い鳥」(ゴスペラーズ提供曲)で締めくくられました。
『うた魂(たま)♪』
2008年春休み シネクイント シネ・リーブル池袋 ほか全国ロードショー
監督:田中誠
出演:夏帆 ゴリ(ガレッジセール) 石黒英雄 徳永えり 亜希子 岩田さゆり ともさかりえ 間寛平 薬師丸ひろ子 ほか
脚本:栗原裕光(「あたしが産卵する日」より) 田中誠