7月21日公開映画『セフレの品格 初恋』の完成披露上映会が6月22日(木)に新宿バルト9で行われ、行平あい佳さん、青柳翔さん、片山萌美さん、新納慎也さん、石橋侑大さん、城定秀夫監督が舞台挨拶に登壇しました。
女性読者を中心にシリーズ累計430万部(紙+電子)を突破する大ヒットレディースコミックシリーズ、湊よりこ「セフレの品格」(双葉社 JOUR COMICS)が連載12年を経て待望の映画化!メガホンをとるのは、ジャンルを問わず話題作を多数生み出し続け、高い評価を得る鬼才・城定秀夫監督。そしてW主演には、行平あい佳さん、青柳翔さんが務め、『セフレの品格 初恋』として来月7月21日(金)に、『セフレの品格 決意』として8月4日(金)に2部作連続公開します。
©2023日活
センセーショナルなタイトルと共に、さまざまな過去を抱えた男と女たちの愛憎のもつれあいが描かれている本作。『初恋』編上映前の舞台あいさつでは、行平あい佳さん、青柳翔さん、片山萌美さん、新納慎也さん、石橋侑大さん、城定秀夫監督たちが登壇し、撮影秘話、本作のテーマなどについて熱く語り合いました。
会場は大勢の観客で大盛況。本作の主人公・抄子役をオーディションで射止めた行平さんは「主演に決まって、本当にうれしいという気持ちはもちろんありましたが、湊先生のあの完成された漫画原作をどう実写化するのかという、プレッシャーに似たものもありまして。台本を読み返す日々が続きました。とにかく漫画原作のファンの方を裏切らないようにという思いで、今回の撮影に挑みました」と述懐。
さらに“数々の女性を魅了する“産婦人科医の一樹を演じた青柳さんは「まずその“数々の女性を魅了する”というのが一番難しかった」と笑いながらコメント。その言葉に城定監督も「そこはやってみないと分からないというか。だからラブシーンも細かい演出を入れるというよりも、生っぽい感じでやってもらいました」と続けました。
行平さんと青柳さんは本作が初共演。まずは行平さんが「青柳さんがどんとこい、の人なんで。撮影中は甘えに甘えました」と撮影中の様子を明かすと、「いやいや、僕が甘えてましたよ」と返した青柳。そんな二人のやり取りからも、現場ではお互いが支え合っていた様子がうかがい知れました。
©2023日活
一方、一樹と抄子の同級生でありながらも、一樹とセフレの関係にある華江を演じた片山さんは「素直に難しい役だなと思いました。セフレというものをちゃんと考えたことがなかったですし」と笑いながらも、「三角関係と言っていいのか分からないけど、それを容認している役なので。華江ちゃんは、わたしの中にないものをたくさん持っていて。しかもお金持ちで、どう見てもしあわせそうなんですけど、それが実は……という役。どうすれば彼女の苦悩とかを、見せないようにしながらも、にじみ出すことができるのか。それがわたしにできるのかなと思いました」と振り返りました。
©2023日活
そして抄子に思いを寄せる上司・栗山を演じた新納さんの怪演も本作の注目ポイントです。「さっき行平さんが『原作ファンを裏切らないように』とおっしゃってましたが、たぶん僕は思いっきり原作を裏切ってしまっています」と告白した新納さんは、「原作の漫画とは全然違うキャラクターで。いわゆる悪役なんですが、でも栗山目線から見ると、抄子と一樹の(セフレという割り切った)関係の方が悪なんです。ピュアに彼女を愛している男なので、好きなんだから仕方ないよね、こうなっちゃうよね、というのを大事に“真面目に”演じたんですが、湊先生からはTwitterで『栗山の役をコミカルに演じてくれてありがとうございます』と言っていただいて。自分としてはコミカルにやったつもりはまったくゼロで。むしろ石橋君がライバルだと思ってさわやかに演じていたんですが」と冗談めかして会場は大笑い。
そんな新納さんのコメントにクスクス笑いが止まらない行平さんが「でも現場では栗山さん人気が急上昇で。女子はみんな栗山さん推しでしたよ」と報告するも、しかし当の新納さんは「それが届かないうちに撮影は終わってしまいました」と残念そうな顔を見せました。
©2023日活
また、年上の抄子に恋心を抱くボクサー・猛を演じた石橋さんは「この映画ほどではないですが、僕自身も歳が離れた人を好きになった経験はあるので。抄子を好きになる気持ちは分かります」と切り出すと、「ただぬれ場シーンとか、現場の雰囲気などで、どうすればいいのかと思っていたところもあったんです。でもそれも全部抄子が引っ張ってくれて。本当に姉貴肌というか。だから自分は純粋に抄子ひと筋。俺に振り向いてほしいという気持ちを全面にぶつけるだけでした」と述懐。
©2023日活
片山さんも「わたし(前編の)『初恋』編に多く出てるんですけど、(後編の)『決意』編が好きなんですよ。やっぱり大人に振り回される若者って純粋でステキだなと思う。ぜひ後編も観てほしいです」とアピール。
城定監督も「こういう世の中なんで、タイトルだけで『え?』と思う人もいると思うんですが、でもこれは普遍的な関係性だろうし、誰に肩入れすることなく、(セフレの是非などを問うことなく)フラットに撮ろうと思いました」と付け加えました。
抄子と一樹は、デートも記念日もなし。嫉妬もしないというルールで結びついていますが、この日の登壇者たちの、“恋愛において譲れない一線”はどこにあるのかを質問。
まずは行平さんが「恋愛するにあたって、わたしは最初に絶対にしたくないこと、されたくないことを擦り合わせたい。たとえばわたしは、突然大きな声を出されるのが苦手なんで、大きな声を出さないでください」と発表すると、なぜか新納さんが「はい!」と返事し、会場は大笑い。
続く青柳さんは「酔っ払っている時に、トイレを立ってしまっても怒らないでほしい。もちろん酔ってない時はちゃんと座ってしますが」と宣言。
さらに片山さんが「映画が好きなんで。映画館に一緒に行った時に、エンドロールの最後まで観ない人は、恋人なら嫌ですね」と続けて、深くうなずいた共演者たち。
そんな中、新納さんが「僕はだいたいのことは許容するんですが、過去に足の裏の皮をむかれて本当にいやだったんです。おならとかは全然いいんですが、(恋人には)足の皮だけはひとりでむいてほしいなと思います」とユニークな解答を披露し、会場は大笑い。
そんなざわついた状況の中、最後に石橋さんが「ルールをつくろうとすることがすごく嫌なんで。そこは臨機応変にしたいなと思いました」と大人の意見を発表すると、会場は大いに湧き上がりました。
イベントもいよいよ終盤。最後に青柳さんが「たくさんの方に観ていただきたい作品なので、SNSなどで拡散していただけたら」とメッセージを送ると、行平さんも「湊先生の原作を、城定監督が切り取った作品。ぜひ楽しんでいただけるとうれしいです。これから上映ということで、わたしたちはドキドキしていますが、感想をSNSなどで教えてください」と会場に呼びかけました。
『セフレの品格 初恋』
森村抄子(行平あい佳)は36歳のバツ2で、派遣社員として働きながら娘を育てているシングルマザー。高校の同窓会で、初恋の相手で産婦人科医の北田一樹(青柳翔)と再会し、ホテルに誘われる。数年ぶりのSEXの快感に、二人の関係を深めていきたくなる抄子だったが、一樹にその気はなく、セフレになることを提案される。唐突な提案に驚く抄子は、セフレという関係を受け入れられずにいた。そんな折、抄子は同級生の新堂華江(片山萌美)が一樹とセフレであることを知り、さらに会社の上司・栗山(新納慎也)にも言い寄られ・・・。一方の一樹も、割り切った関係を求めるようになったのには、人には言えない過去が関係していた…。
『セフレの品格 決意』
一樹と定期的に会う関係となった抄子は、30代後半に差し掛かった自分の年齢が気になっていた。そんな中、とある事情から、一樹が17歳の少女・山田咲(髙石あかり)の面倒を見る事になる。咲は、次第に一樹に惹かれ、抄子への嫉妬心を募らせる。その想いが事件を引き起こし、それをきっかけに、一樹は抄子にセフレの関係を終わらせることを提案する。一樹も若い女の子が好きだったのか・・・と失望する抄子だったが、自身も想いを寄せられていた23歳のボクサー・市原猛(石橋侑大)に惹かれていく。しかし抄子は、純粋な猛のことを悪く思えないものの、どこかで一樹のことが忘れられないでいた。そんな折、突然咲が抄子の前に現れる…。
©2023日活
『セフレの品格 初恋/決意』関連ニュース
*主題歌ver.予告編&『決意』編ポスター解禁!
*ポスター&予告編解禁
*映画化決定
★2023年7月21日(金)/8月4日(金)全国公開★
監督・脚本:城定秀夫
原作:湊よりこ『セフレの品格』(双葉社 JOUR COMICS)
主題歌:前野健太「ああ…」(romance records)
出演:行平あい佳 青柳 翔
片山萌美 新納慎也
初恋:川瀬陽太 こころ 伊藤克信 寺島まゆみ 田中美奈子
決意:髙石あかり 石橋侑大 大嶋宏成
企画・製作・配給:日活
©2023日活