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映画『生きてるだけで、愛。』 公開記念舞台挨拶で主演・趣里さんが絶賛の声に感動!初共演・菅田将暉さんとの強い信頼を明かす!
2018年11月10日(土曜日)

「異類婚姻譚」で第154回芥川賞を受賞、小説家・劇作家・演出家としてマルチに活躍する本谷有希子氏による芥川賞・三島賞候補作を実写映画化した『生きてるだけで、愛。』が11/9(金)より全国公開され、11/10(土)新宿ピカデリーにて主演の趣里さんはじめ、共演の菅田将暉さん、仲里依紗さん、西田尚美さん、関根光才監督による公開記念舞台挨拶が行われました。

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本作は、過剰な自意識に振り回されて自分自身すらコントロールできず、現実との折り合いが上手くつけられない女性の葛藤を疾走感あふれる文体でコミカルに描き、新たな恋愛小説の道を切り開いた本谷有希子氏の同名小説が原作。映画では原作のエッセンスを受け継ぎつつ、男性である津奈木のキャラクターを独自に膨らませるなどして、より二人の関係性にフォーカス。リアルとバーチャルが混在する社会で、他者とのつながりを求める現代の若者たちの姿を、エモーショナルなラブストーリーで綴ります。

早くも映画を観たユーザーから、主演の趣里さんをはじめキャスト陣の演技に絶賛の声が続々とあがっている本作。特に、趣里さん演じる感情を真っ直ぐにさらけ出す寧子、菅田さん演じる感情を表に出さずにやり過ごす津奈木に対して、それぞれ共感の声が届くなど、同棲カップルを演じたふたりのやりとりに対し、恋愛における"あるある"を感じているユーザーも多いようです。

ステージから満席の会場を目にした趣里さんは、「ひとりひとり感想は違うと思いますが、みんなに聞きたいぐらい!」と満面の笑み。上映直後、感動のあまりハンカチで目をおさえる観客を見つけた関根監督は「感無量です」とコメントしました。

本作で、"鬱が招く過眠症のせいで引きこもり状態"の寧子を演じた趣里さんは、役柄について「一見表現の仕方が激しかったりしますが、人間皆本当は心に何か抱えていると思うし、共感できました」とコメント。「それに菅田さんがそのままでいてくださったので、こちらもそのままでいることができました」と、菅田さんのお陰で自然体な演技ができたことを明かしました。

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©2018『生きてるだけで、愛。』製作委員会


一方、寧子に理不尽な感情をぶつけられる恋人・津奈木を演じた菅田さんは、初共演となった趣里さんについて「楽しかったですし、脚本にある『走る寧子の揺れる青いスカートが美しかった』というシーンでは、本当にきれいだなと思いながら演じていました」と振り返りました。

そんな津奈木の元カノ・安堂役で、寧子に彼と別れるよう言いながらも仕事を紹介してあげるという、強気で独特なキャラクターを演じた仲さんは、脚本を読んだ時「驚いたし、とても大変だと思った」そう。しかし「不思議なマインドのキャラなので掴みづらいところもありましたが、わかりやすいキャラより演じていて楽しいですし、自分なりにやれたかと思います」と、手ごたえを感じていた様子。

劇中で安堂に詰められ、タジタジになる寧子を演じた趣里さんは「画面に、私のリアルな反応がそのまま出ていると思います。圧倒されました、凄かった!」と仲さんの演技を絶賛。

菅田さんは3人の共演シーンを振り返り、「元カノと今カノがいる屋上のシーンは、マジで気まずかった」と、当時の心境を暴露。さらに仲さんが、特に事前に役作りはせずに現場で作り上げていくタイプだと明かすと、関根監督も「瞬発力がある」と、そのスタイルに称賛を送りました。

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©2018『生きてるだけで、愛。』製作委員会


寧子のバイト先であるカフェバーのマスター村田(田中哲司)の妻・真紀役を演じた西田さんは、「寧子も安堂も優しく受け止めるカフェ。津奈木もカフェに来ればよったのに!」と、劇中で菅田さんとの共演シーンが無かったことに言及。菅田さんも「行きたかった!」と思わず声を上げました。

さらに西田さんは、「自由奔放な寧子にしても安堂にしても、自分を出せるのはある意味うらやましいと思いました。演技をしている最中も、いきなりアドレナリンを放出するふたりが凄くて、うらやましかったです」と、趣里さんと仲さんの演技を絶賛。

また、観客からも印象的なシーンに挙げられる、"些細な意見の相違から寧子がカフェのトイレに閉じこもってしまうシーン"についても言及。トイレの中は趣里さんひとりだけで撮影されたため、西田さんたちは様子がわからず、突然飛び出してくる趣里さんに呆気に取られるシーンは、何が起きているかわからないリアルなリアクションでもあったことを告白しました。一方趣里さんは、ひとりきりの撮影ながら、トイレの中に聞こえてきてしまう西田さんたちの会話を、実際に録音した音声をセットの中で流すことで本当に聞いていたことを明かし、「自然と気持ちが作れました」と当時を振り返りました。

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©2018『生きてるだけで、愛。』製作委員会


舞台挨拶の後半では、本作のタイトル『生きてるだけで、愛。』にかけて、キャスト陣と監督が「これだけあれば、愛を感じることができる」ものをフリップに書いて発表。

関根監督【ひととちがうだけで、愛。】
メガホンをとった関根監督は、まさにこの作品のテーマとも言える回答で、会場からも拍手喝采。劇中の登場人物もみんな変わっているとして、あらためて映画への思いを滲ませました。

西田尚美さん【すするだけで、愛。】
大の麺類好きとしても知られる西田さんは、「麺をすするだけでなんて幸せな時間なんだろうと思えるし、すすることが大好きなんです!」とフリップを持って熱弁。菅田さんも「本当に幸せそうにすする!」と太鼓判を押すほどの麺類愛を明かしました。

仲里依紗さん【健康だけで、愛。】
妻や母としての顔を持つ仲さんは、「健康ってお金で買えないし、日頃の行いだから。健康で、無駄な時間を過ごさないことが愛だなと思って」と笑顔でコメント。家族思いの一面をのぞかせました。

菅田将暉さん【焼売には辛子だけで、愛。】
登壇者たちの回答を見ながら「間違えたな...」と照れ臭そうにしていた菅田さんですが、いざ自分の番になると、最近スタッフたちの間で話題になったという「焼売には何をかけるか」論争について、「俺は辛子だけなんで」と堂々"愛"を宣言。これに対し、趣里さんと西田さんは「辛子酢醤油」、仲さんは「酢醤油と柚子胡椒」と答え、最終的に菅田さんが「焼売は人それぞれなんですよ」とまとめると、会場からも笑いと拍手が溢れ、意外な盛り上がりを見せました。

趣里さん【おひとり様だけで、愛。】
食事や旅行など、ひとりで行動することが好きだという趣里さんは、「それがあればいろんなことが考えられるし、今隣にいない人のことも考えていられるし、そういう時間が好きです」と、"おひとり様"行動の大切さをコメント。客席にもひとりで参加した観客が何人もいることがわかると、「ありがとうございます!」と笑顔をのぞかせました。


イベントの最後は、関根監督と趣里さんからメッセージ。関根監督は「映画を作るには長い時間がかかりますし、大変なプロセスもあるのですが、こうして素晴らしいキャストとスタッフに支えられ、やっと公開を迎え、みなさんに観ていただけたことが何よりの喜びです」と感慨深げにコメント。

趣里さんは「人生は楽しいことだけじゃなくて、自分で変えたいと思っていても変えられないこと、わかっていてもどうしようもないこと、辛いこと苦しいこと、人に言えないこともたくさんあると思います。だけど映画で津奈木が言っていたように、『(走る寧子の揺れる)青いスカートがまた見たいと思ったから』というセリフがずっと残っていて。そういう一瞬があるから、誰かと繋がっているなと少しでも感じられる時間があるから、明日に向かって行けるのかなと、私は作品を通して感じました。でも受け取り方は人ぞれぞれだと思うので、自由に楽しんでいただけたらと思っています」と、笑顔で胸の内を語りました。

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©2018『生きてるだけで、愛。』製作委員会


映画『生きてるだけで、愛。』 新宿ピカデリーほか大ヒット公開中!


不器用かつ繊細なヒロインを全身全霊で演じる趣里さんはじめ、豪華実力派俳優陣の共演で紡ぐエモーショナルなラブストーリーを、ぜひ劇場で御覧ください。


今を懸命に生きる、不器用な男女の真っ直ぐでエモーショナルなラブストーリー。
生きてるだけで、ほんと疲れる。鬱が招く過眠症のせいで引きこもり状態の寧子と、出版社でゴシップ記事の執筆に明け暮れながら寧子との同棲を続けている津奈木。そこへ津奈木の元カノが現れたことから、寧子は外の世界と関わらざるを得なくなり、二人の関係にも変化が訪れるが......。

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©2018『生きてるだけで、愛。』製作委員会


映画『生きてるだけで、愛。』関連ニュース

エンディングテーマMV解禁
完成披露上映会
本予告&本ポスター完成
レインダンス映画祭出品決定
場面写真一挙解禁
ティザ―ビジュアル&特報解禁


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『生きてるだけで、愛。』

★2018年11月9日(金)新宿ピカデリーほか全国公開★

ほんの一瞬だけでも、分かり合えたら。

監督・脚本:関根光才

原作:本谷有希子『生きてるだけで、愛。』(新潮文庫刊)

出演:趣里 菅田将暉 田中哲司 西田尚美/松重豊/石橋静河 織田梨沙/仲 里依紗

©2018『生きてるだけで、愛。』製作委員会



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