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映画『PARKS パークス』完成披露試写会に、橋本愛さん、永野芽郁さん、染谷将太さんら最注目若手演技派キャストが登壇!
2017年04月05日(水曜日)

井の頭恩賜公園が今年100周年を迎えるのを記念して、井の頭恩賜公園と吉祥寺を舞台に誕生した映画『PARKS パークス』。全国順次公開を目前に控えた4/4(火)テアトル新宿にて、キャスト・監督・スタッフによる完成披露試写会舞台挨拶が行われました。

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2017年5月、井の頭恩賜公園は開園100周年を迎えます。吉祥寺の街とともに歩み、戦前からの長い歴史を通して愛されてきたこの公園を舞台に誕生した映画『PARKS パークス』が描くのは、公園の過去、現在、そして未来。50年前に作られたある曲が引き金となり、1960年代の恋人たちの記憶が、2017年の吉祥寺に生きる若者たちの夢と冒険につながっていきます。

主演の橋本愛さんはじめ、永野芽郁さん、染谷将太さんと、若手俳優の中でも演技派として定評のある俳優陣が、まだ何者でもない苦くて甘酸っぱい学生たちの青春を、魅力たっぷりに演じています。

この日、幅広い世代の男女のお客様で満員になった客席を前に登壇したのは、キャストの橋本愛さん、永野芽郁さん、染谷将太さん、音楽監修のトクマルシューゴさん、企画・製作の本田拓夫氏、瀬田なつき監督の総勢6名。

映画をいち早く観たいと心待ちにしていたお客様の温かな拍手に迎えられ、橋本さんは「皆さん、本日は観に来てくださってありがとうございます。この映画は私自身にとっても、とても好きな映画になりました。最後まで楽しんでいっていただければと思います。宜しくお願いいたします」とご挨拶。会場からは「愛ちゃんー!」という声援も沸き起こりました。

つづいて永野さんが「ハル役を演じました、永野芽郁です」と明るく挨拶すると、同じく会場から「芽郁ちゃんー!」と声援が飛びました。作品の感想については「ハル自身がすごく不思議な魅力を持った女の子だったので、それがちゃんと映画の中で不思議な女の子として、だけどすごく真っ直ぐな子になっていてよかったと思いました。また、時がとてもゆっくりと流れていく映画だなと感じました。できあがってよかったなと思いました」と語りました。

女性キャストにつづき染谷さんが挨拶すると、橋本さんや永野さんと同じく会場から「将太ー!」という声援が飛び、「気を遣って頂いてありがとうございます」と御礼を言う染谷さんに、会場からは笑いが沸き起こりました。劇中で軽快なラップを披露している染谷さんは、撮影に入る前に瀬田監督とラップの練習をしたことについて「撮影に入る前に"音楽の練習があります"と言われて吉祥寺の音楽スタジオに呼ばれたんです。そしたら瀬田監督とトクマルさんがいて、ふたりから"どうしましょうか?"って言われて、"え...どう、しましょうか?ってどういう事ですか...?"と返して、そこから一緒に歌詞を考えました」と、練習かと思いきや、その場で歌詞を考えたことを笑いを交えながら明かしました。「一応歌詞は仮で用意されていたのですが、瀬田さんはラップをやったことが無いですし"染谷くん出来るでしょ?"と言われて、"いや出来ないですよ!"と言いながら歌詞をラップで歌いやすいように直す所から始めていきました」と、瀬田監督からの無茶ぶりがあったことを告白しつつも、瀬田監督との信頼関係も垣間見えるエピソードでした。

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©2017本田プロモーションBAUS


脚本を作る前に、舞台となった井の頭公園を自身で何度も歩いたという瀬田監督は「まずは公園を知ることが必要だと思い、公園に行けば脚本のアイディアに繋がる物語が落ちているかもしれないという気持ちで公園を歩き回ったのですが、本当にいろんな物語が落ちていたので、老若男女、沢山の公園の思い出を詰め込んだような話になればいいと思って、作品タイトルを"パーク"の複数形で"パークス"として物語を書きました。そして過去、現在があって、そこから未来が見えてくるような話を作れればいいなと思いました」と、タイトル『PARKS パークス』の意味と脚本に込めた思いを語りました。

音楽監修を担当したトクマルシューゴさんは、音楽の制作過程について聞かれると「僕自身が吉祥寺にあったバウスシアターという映画館によく通っていたので、吉祥寺に何か関われないかなぁと思っていて、今回このお仕事を引き受けました。この作品が、50年前の吉祥寺を舞台にしているので、当時の若者たちが考える音楽、60年代の音楽を沢山集めて、たしか100曲以上あったと思うのですが、それらを瀬田監督にメールで送るという作業をしていました。そこから監督に映画のイメージに合う曲を選んでもらって、それらを参考にしながら曲を制作しました。楽曲は瀬田監督と僕とが中心でしたが、ラップ部分はceroというバンドの髙城晶平と考えていって、それを染谷ラッパー(笑)に歌ってもらったという感じですね」と言うと、染谷さんから「ラッパーではないです」というツッコミが入り、会場からは笑いが沸き起こりました。

バウスシアターの元オーナーで、本作の企画・製作を担当した本田氏は、映画の製作経緯について聞かれると「私は生まれも育ちも吉祥寺で、吉祥寺に最初にあった映画館が井の頭会館という映画館で、そこを父がずっと経営していて、今度は私が社会人になって武蔵野劇場という劇場を新たに作り、34年後にそこを改装してバウスシアターを作りました。残念ながら3年前に閉館してしまい、お客様に申し訳ないなぁと思いつつ、街のために何かできることは無いかと思っていたら、井の頭公園が今年の5月に開園100周年を迎えるので、これだ!と思って、それを記念して映画を作って貰えないかなと考えてバウスシアター時代から付き合いのあった爆音上映の企画をしているboidの樋口泰人さんにお願いをしたのがきっかです。その後、瀬田監督とお会いして、物の5分も話していなかったと思うのですが、私の言っていることをだいたい理解してくれて、素敵なキャストにも恵まれて、この映画が誕生しました。映画館屋のおやじが作った映画ということで、どうぞよろしくお願いいたします」と、熱く語りました。

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©2017本田プロモーションBAUS


バウスシアターで映画をよく観ていたという橋本さんは「映画を観に行く前に吉祥寺で甘いものを食べて、映画を観終わった後もおいしいものを食べて、ちょっと古着を見たりしていました」と、吉祥寺の街での思い出を語りました。

本作で橋本さん、染谷さんと初共演した永野さんは、ふたりの印象について「初めておふたりとお会いしたのは本読みの時だったのですが、おふたりとも役そのものにしか見えなくて、自分だけ置いてかれてるんじゃないかと焦りを覚えたのですが、現場ではおふたりが引っ張ってくれ、緊張せずに自由に演じさせてくれる環境を作ってくださって、本当に感謝しています」と、現場でも映画での役柄とと同じような関係性だったことが明かされました。

瀬田監督作品で吉祥寺でイベント上映もされた映画『5windows』に出演経験のある染谷さんは、吉祥寺の思い出として、「『5windows』は屋外上映だったのですが、僕は雨男で、その日は台風がきてスクリーンがなびいてたのが印象に残っていますね」と笑いながら話し、「バウスシアターでは僕が監督した映画も上映してもらって、吉祥寺はとても思い出深い街です」と語りました。

本作のもう一つの柱となる音楽について、4/5(水)発売のオリジナルサウンドトラックの話になると「吉祥寺には色んな音楽家がいるので、アーティスト達の曲を集めて瀬田監督に送り、いくつか選んでもらって、それらをシーンごとに合う人をピックアップして曲を付けていきました。ほとんど書下ろししてもらいました」と、トクマルさんが制作過程を披露。

サントラの感想について聞かれた橋本さんは「懐かしくて、思い出深い曲が沢山入っています。できれば映画を観る前に一度聴いてから観て欲しいのですが...」と言いつつ会場に集まったお客様を見て「皆さんはもう間に合わないのですが...」と慌ててフォローし、会場からは笑いが起こりました。

永野さんは「聴いていると、吉祥寺や井の頭公園を思い出します。エンディングテーマの相対性理論さんの「弁天様はスピリチュア」も凄くよくて、聴くと頭から離れなくなるので、ぜひ聴いてみて欲しいです」と、音楽の魅力を語りました。

瀬田監督は「劇中で、ハルの祖母と友人たちが当時作っていた未完成の曲を完成させて歌うシーンがあります。撮影前に出来上がった曲を聴いたところ、最初はささやかなシーンのイメージだったのですが、曲がめちゃくちゃ良かったので"これはそんなシーンじゃなくて、もっと頑張ろう!"と思い、スタッフ一丸となって良いシーンにするため、新たにビデオコンテを書いたり、他の映画の音楽シーンを参考にして撮影をしました。ぜひその音楽シーンを楽しんで観ていただきたいです」と、注目の音楽シーンについての撮影を振り返りました。

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©2017本田プロモーションBAUS


最後は、これからご覧になる方々へ一言ずつメッセージ。「元映画館屋なので、映画は映画館で観て貰えるととても嬉しいです。さわやかな映画が出来たと思います。ぜひ観た人は周りの人にも広めてもらえたら嬉しいです」と本田氏。

染谷さんは「本当にワクワク、ドキドキ楽しめる映画です。そして時は過ぎていくもので、映画を観終わったころには、気が付いたら井の頭公園が100周年を迎えているという、時の流れは本当に素敵だなと思える映画だと思います。ぜひ楽しんでいってください」、永野さんは「観ていて幸せになるし、ゆっくりと時間が過ぎていって、その中に自分がいるというのが凄く贅沢に感じる作品です。最後の最後までこの作品に浸って帰ってください。今日はありがとうございました」とご挨拶。

トクマルさんは「吉祥寺にある公園の話なのですが、"公園の映画"ということで、皆さんそれぞれ思い入れのある公園にも過去があって未来があって音があると思うので、そういうものを感じてもらえたらと思います」、瀬田監督は「RARKSのSということではないのですが、皆さん観た方一人ひとりで感じるものがあるんじゃないかなと思います。映画を観終わったあと、暮らしの風景が少し明るく見えるんじゃないかなと思います。新生活をこれから始める人の背中を押せる映画でもあると思います。ぜひ楽しんでいってください」とメッセージ。

そして最後は橋本さんが「今日来てくださった方にもわかると思うのですが、こういう空気感で愉快に撮影した映画です」と言うと、会場からは温かい笑いが起こり、「井の頭公園の100周年というきっかけで生まれた映画ですが、これがもし途中で公園が無くなっていたら、この映画は生まれなかったと思います。歴史の積み重ねは大切だと感じる映画です。みなさんにもそれぞれの解釈と感動を持ち帰っていただけたらと思います」と締めくくり、この日一番の拍手で舞台挨拶は幕を閉じました。


2017/4/22(土)テアトル新宿、4/29(土)吉祥寺オデヲンほか全国順次公開!!


自分はいったい何者なのか?本当にやりたいことは何なのか?誰もが一度は経験する青春の焦燥。人生のとば口にたたずむ若者たちの軽やかで少し切ない群像劇と、20組以上の音楽家たちから提供された楽曲の数々をスクリーンでお楽しみください!


君と、歌いたい曲がある
ある日吉祥寺に住む大学生・純(橋本愛)の元に、亡くなった父の昔の恋人"佐知子"(石橋静河)を探す高校生のハル(永野芽郁)がやってきた。ハルと佐知子を探すことになった純は佐知子の孫・トキオ(染谷将太)と出会い、既に亡くなっていた佐知子の遺品からオープンリールテープを見つける。そこにはハルの父・晋平(森岡龍)と佐知子の歌声が録音されていた。途切れてしまったその曲を三人は完成させようと試みるが・・・

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©2017本田プロモーションBAUS


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PARKS パークス

★2017/4/22(土)全国順次公開★

『PARKS パークス』

100年目の公園。僕らの物語がここから始まる。

監督・脚本・編集:瀬田なつき

出演:橋本愛 永野芽郁 染谷将太

©2017本田プロモーションBAUS



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