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GOLDEN ASIA 【第3弾】 『ミルカ』 公開まで2週間!メーラ監督が、武井壮さんとイベントで再会!
2015年01月15日(木曜日)

GOLDEN ASIA レーベル【第3弾】『ミルカ』 1/30(金)の公開を2週間後に控え、公開記念トークイベントが1/15(木)に行われました!

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GOLDEN ASIA 【第3弾】作品は、想像を絶する人生の困難に、走ることで立ち向かった実在のアスリート "ミルカ・シン" の壮大な半生を描いた『ミルカ』 。本作はインド国内で20億円の興収を記録する大ヒット、さらにインド・アカデミー賞14部門を独占。これまでに50以上の映画賞を受賞している感動作です。

主人公ミルカ・シンを演じたのは、ヒット作を手掛ける映画監督としても活躍する他、歌手やテレビ司会者など多彩な才能をみせるファルハーン・アクタルさん。確かな演技力にくわえ、本作出演にあたり体脂肪率を5%にまで落とす驚異の肉体改造を成し遂げました。1960年のローマ五輪でメダル獲得を有望視されながら、なぜかゴール手前で後ろを振り返り、4位という結果で国民の失望の声を一身に受けることになったミルカ・シン。彼の陸上選手としての苦難と成功の軌跡とは?そして、いったいどのような人生を辿り、何を背負ってきたのか?インドが抱える時代背景とともに、彼の生い立ちが徐々に明らかになっていきます。

そんな『ミルカ』公開をおよそ2週間後に控えたこの日、お昼に日本に到着したばかりというラケーシュ・オームプラカーシュ・メーラ監督が、公開記念試写会のトークイベントに駆けつけてくださいました!

― まずはこのステージに立ったお気持ち、そして本作がまもなく日本で公開されることについてお聞かせください。

メーラ監督 (日本語で)コンバンハ!今とても気分が良くて、鳥肌が立っています。この映画は、僕にとって大切な意味がある、とても大切な作品です。さらに、僕にとって日本もとても大切な国です。なぜなら、僕が仕事のキャリアをスタートさせのは、日本だったのです。30年近く前、日本車がインドに入ってきた頃、私は初めて日本に来ました。工場で働いたり、広島のガソリンスタンドで働いたり、東京の広告代理店で働くなど、僕のキャリアはまず日本でスタートさせたのです。なので、日本のお陰でそれ以降の僕があると思っています。今こうして20数年ぶりに日本に来ることが出来て、我が家に戻ってきたような気分です。

― ミルカ・シンという実在のアスリートの半生を映画にしようと思ったキッカケは、何だったのでしょうか?

メーラ監督 答えるのが難しい質問なのですが、本作はただのスポーツ選手の映画ではないのです。私には12歳の息子と16歳の娘がおり、息子はスカッシュと乗馬をやっているのですが、靴やラケット、ダイエットや暑さなどを理由に 「練習に行かなかった」 という話をよく友達としています。

インドは、文化は豊かで歴史も長いのですが、独立後に貧困の時代が40~50年続いていました。本作でミルカ・シンは12歳の頃から描かれていますが、当時イギリスがインドから去り、パキスタンとの分離独立のために各地で戦争・対立がありました。その中でもっとも苦しんだのが、女性と子供だったんですね。南アフリカやルワンダ、中東でも同様なのですが、戦いが起きた時に苦しむのは必ず女性や子供たちです。

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ミルカ・シンも、当時両親や兄弟、いとこが殺されるのを目の前でみて、そこから逃げて走り続けました。住まいも食事もろくになかった少年は、そこからチャンピョンにまでのし上がりました。50年間破られてない記録を作ったのです。

家も食事も何もない少年がチャンピョンになれるなら、不自由なく今を生きている自分の息子や友達は、何でも出来るのではないか?と僕は思いました。今は、コレがないアレがないと文句を言う人も多いですが、大切なのは精神力です。どの国にも良い時も悪い時もありますし、それぞれの人生においても同じなのですが、辛い時にこそ、それぞれの人間性が現れるのではないか?今の時代、そのようなメッセージが求められているから、この映画が各地で受け入れられたのではないかと考えています。

MC 皆さまも、インドの歴史を多少頭に入れてご覧いただくと、よりリアリティを感じていただけるのではないかと思います。貴重なお話をありがとうございました。

― 本作では、ミルカのライバル選手役に外国からキャストを募ったそうですが、監督のご希望だったのでしょうか?

メーラ監督 ミルカ・シンが実在する選手なので、やはり対戦相手も本物のアスリートでないといけないと考え、世界各地で調査し、大学で活躍しているなどその国を今後代表していくであろう選手を世界から集めました。

MC そんなライバル選手のおひとりが、今日は駆けつけてくださいました!日本代表選手として特別出演していらっしゃいます、武井壮さんです!

武井 どーもー、こんばんは!武井壮です。

MC 監督は武井さんにお会いするのをとっても楽しみにしていらっしゃったそうですが、撮影時のことを覚えていらっしゃいますか?

メーラ監督 インドやオーストラリアなどの選手を集めてデリーで撮影したのですが、彼は1日前に到着しました。レースのシーンを撮影する前にはウォーミングアップとしてみんなで飛び跳ねようということで、一斉に選手が飛び跳ねたのですが、武井さんが一番高く飛び上がったので、「もうちょっと力を抜いていいよ」とアドバイスさせていただきました(笑)。彼は、レースのシーンをリアルに見せるため、他の選手たちを引っ張ってくれて、すごく感謝しています。今回再びお会いできて、とても嬉しく思います。

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武井 (言葉を噛み締めるように)ありがとうございます。

― お忙しい武井さんが、まさかインドで映画の撮影をされていたとは驚きなのですが、どういった経緯でご出演されたのですか?

武井 この映画に出ることになった時は・・・まだテレビに出る前でしたので、まったくヒマな頃だったんです(笑)。いま僕のマネジメントをお願いしているマネージャーと出会った頃で、まったく仕事がなくて、どうしようかな?と悩んでいた頃でした。その時にFacebook上に日本陸連の方が載せた 『ミルカ』 の出演者を探しているという記事があったのですが、「リアルなアスリートで、英語が理解できて、ひとりでインドに来られて、撮影を2週間出来る人」というのが条件だったんです。すると、そこに色々な陸上選手の方が「武井壮さんがいいんじゃないですか?」と書き込みされていて、元400メートルハードル選手だった陸連の山崎さんから「エントリーしてみないか?」 というご連絡をいただき、プロフィールを送ったところ、制作会社さんから「ぜひ来てください」 と言うことでインド行きのチケットが送られてきました。

本当にヒマだったので、これは何かのご縁だろうと思って、ひとりで行くわけですが、当時は貯金が1円もなく借金生活をしていました。そこで、今のマネージャーから1万円借りてインドに渡ったのですが、両替するのを忘れてしまったのです・・。インドでは両替できないんですよ。それでインドに着いた初日にマーケットに行き、コブラの笛を吹いているオジサンの横に新聞紙を敷いて逆立ちしてクネクネ踊ってたら、コブラより稼ぎまして(お客さま大爆笑)。そのお金で撮影を乗り切ったと。そんな経緯でございます。

MC 出演までの経緯もスゴイですが、撮影中のエピソードがまたスゴイものがありますね!!

武井 まさかこのように登壇させていただいて、撮影当時は遠くでみていた監督とこんなふうに一緒にお話させていただくなんて本当に光栄ですし、すごいめぐり合わせだなと思っています。

MC 人生って、面白いものですね。

武井 人生は、サイコーに面白いです!

― 完成した映画をご覧になっていかがでしたか?

武井 衝撃を受けました。インド映画をDVDで観たことはありましたが、劇場で観たのが初めてだったんです。劇場で初めてこの映画を観た時、映画のパワー、エネルギーみたいなものに圧倒されました。いま僕はタレントとして活動していますが、どんどん若手が出てきますので、毎日成長しないと自分の話には飽きられてしまい、いつかはいなくなってしまうと思うので、僕らは成長するためのエネルギーを毎日積み重ねなくてはいけないと思ってるんですね。この映画は、それに向けてのパワーを容易に与えてくれる、僕が今まで観た映画の中でNO.1に近いくらいやる気を掻き立てられた、モチベーションをあげていただいた映画になりました。自分が出演しているというひいき目抜きに、すごくパワフルなエナジー溢れる映画ですので、ぜひ皆さんに楽しんでいただきたいなと思います。

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― この作品をキッカケに、また海外からオファーが来る可能性もあると思いますが、いかがですか?

武井 『ミルカ』 は本当に無名時代に、ライバル役のような重要で大事なシーンに出させていただきました。エキストラと言っても過言ではない役柄だと思いますが、皆さんにも「あ!武井壮だ!」と分かっていただけるように出ていると思います。と言っても、僕は俳優になりたいとか、タレントになりたいとか、コメディアンになりたいという思いで出ているわけではなく、「"武井壮"として地球上で自分が幸せだと思って過ごせる面積を増やしていきたい」 という思いが一番なんです。本ッ当にそうなんです!

昔は 「今日はつまらないな。こんな仕事面白くない」 など思ったりしてたんですね。だけどそれって、僕が物事の楽しみを感じる力が弱いだけで、僕がもっと能力が高く、もっといろんなことが出来て人に喜んでもらえる人間でいたならば、地球のどこに明日落とされても、「楽しいな」 と言える自分でいると思うんです。それが僕の目標なので、この映画に出演させていただいたことがキッカケで、もしまたインド映画に呼んでいただけるようなことがあったら、それはまた僕の力になりますから、俳優としてということではなく、武井壮としてチャレンジさせていただきたいなと思っております。

― では最後に、これからご覧になるお客さまへ見どころをお願いします。

武井 僕は世界40ヶ国ほどを回っていますが、日本で暮らしていると不便なことはまるでなくて、どんな小さなことも仕事に出来る、世界で一番平和で豊かで最高に便利な国だなと思ってます。だけど、毎日を楽しいと言っている人が一番少ないのも日本じゃないかなという、ちょっとした自信のなさに襲われるんですね。

この映画には、何もないところから自分の足ひとつで世界のトップに立った男が登場します。すべて実話です。その姿を目の当たりにすると、自分の人生をより楽しく、より色濃いものにしていきたいという気持ちがわいてきます。そういった気持ちを手に入れることができる、素晴らしい映画だと僕は思ってます。皆さんの人生のこれからの毎日に、必ずプラスになってくれることと思いますので、存分にお楽しみください。ありがとうございました。

メーラ監督 今日はわざわざ時間を作って来ていただき、本当にありがとうございます。ご覧いただいた後は皆さんの映画なので、そのような気分で楽しんでもらえたらと思います。

MC ありがとうございました!ここで、実は今日監督から武井さんへプレゼントがあるということでお持ちいただきました!

武井 これは?!

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メーラ監督 これは初版のポスターなのですが、それにミルカ・シン本人のサインをもらったものです。「2012年11月28日 愛を込めて―ミルカ・シン」 と書かれています。昨日まで私の家の壁に掛かっていたのですが、今回日本に来ることになりましたので、何か特別な贈り物を・・・と思い、これを持って参りました。

武井 ミルカ・シンさんご本人のサインが入っていて、しかも本当に少しなのですが私が出させていただいている映画の初版ポスターをいただけるのも嬉しいのですが、実はミルカ・シンさんとはちょっと別のストーリーがありまして、僕はまだテレビに出る前30歳位の頃に、プロゴルファーの市原建彦選手のトレーニングコーチをしていたんです。

市原選手はジュニアの頃はチャンピョンだったのですが、その後スランプになってしまい、僕とトレーニングを1~2年やりました。その次の年によみうりオープンという九州で行われた試合で優勝するのですが、その時プレーオフで競った相手がミルカ・シン選手の息子さんのジーブ・ミルカ・シンというインドの選手だったんです。僕は彼が有名なインドの陸上選手ミルカ・シン選手の息子だと知っていましたので、この映画のオファーをFacebook上でいただいた時、自分がトレーニングした選手が戦ったライバルのお父さんの自伝映画に出させていただくなんて、ご縁があるなと思いました。

僕はインドに撮影に行った時、境内から中まで全て彫刻で出来ている非常に美しいアクシャルダム寺院というところに行って、自分の持ってる力を色々な人に見てもらえて、世界中で楽しい時間が過ごせるようになりますように・・と、色々なお願いごとをしたんです。すると、ちょっと体が浮き上がったような感覚を得たんですよ。手のひらの上に乗っかっているようなふわぁ~っとした気分です。そして帰ってきた後、僕は初めてテレビに出ることになったのですが、そこから1日も休みがない状態で今日に至ります。(お客さま驚きの声)何と言いますか、『ミルカ』 は今の道に繋がる最高のご縁になったような作品で、一生の思い出になると思いますので、このチャンスをいただいた監督には本当に感謝しておりますし、一生私の支えになる記念としてこれをいただきたいと思います。ありがとうございます。舞台挨拶長くなっちゃってすみません。早く映画観たいですよね。まもなく終わりますので(笑)。

MC 素敵なエピソードをありがとうございました!以上で舞台挨拶は終了いたします。大きな拍手でお見送りください!

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*舞台挨拶後、武井壮さんには囲み取材で再びお話を聞きました*

― 監督との久しぶりの再会はいかがでしたか?

武井 ヘンな緊張しましたね。撮影の時は何も緊張せず、普通のオジサンだと思って接していたのですが(笑)、出来上がった映画を観させていただいて、あんなに素晴らしい映画にしてくださった方がここにいると思ったら、今日はちょっと緊張しました。

― 舞台挨拶でインドのマーケットでのエピソードが出ましたが、着いた当初は(無一文で)ヤバイと思いましたか?

武井 そんなに思わなかったです。当時僕は家もなかったですし。ただ東京は本当に便利な街で、どんなことしても生きていける素晴らしい街だなと思って暮らしているのですが、やはりインドに行くと言葉が通じませんし、日本よりもお店も少ないですし、街と街も離れていますし、大丈夫かな?とちょっとは思いましたが、でも何とかなると思ってました。それで市場連れて行ってくれと言って、アレをやったんです(笑)。未だに覚えている、思い出深いエピソードですね。

― どれくらいの時間踊って、どれくらい稼いだのですか?

武井 そこにいたのは、30分~1時間くらいです。それで、多分日本円にして2万円くらいかな。隣のコブラのオジサンより僕の方が明らかにモッサリお金が盛られてました(笑)。ありがたいなと思いました。

― 今後アスリート役の主演のお話が来たら、出てみたいですか?

武井 色々な番組で僕のキャリアが紹介されますが、やはり陸上の日本選手権優勝者というタイトルがすごく大きな支えになっています。もし陸上選手の物語があれば芸能界でそれをよりリアルにお届けできるのは武井壮じゃないかという自負もございますので、やらせていただけたら嬉しいです。日本国内に限らず、世界各地からオファーをお待ちしております!

― ハリウッドの誰と共演したいとか、どの監督の作品に出演したいなどありますか?

武井 ハリウッドにはスーパースターがたくさんいらっしゃいますし、インド映画にも世界に羽ばたく色々なスターの方がいらっしゃいますし、メーラ監督も大成功を収めてさらに躍進なさると思いますので、どなたとお仕事しても僕は成長できると思います。

― インド映画は他に何かご覧になりましたか?日本の作品と比べていかがですか?

武井 最近はアーミル・カーンさんの 『きっと、うまくいく』 と GOLDEN ASIA の 『チェイス!』 を観ました。インド映画は、どの映画を観ても感情が日本の映画よりも豊かに表現されているなという印象を受けます。日本の映画は、そういうものをちょっと抑えがちだったり、それを出さないことでより表現することが多いような気がするんです。インド映画は本当に表情豊かで、エネルギーが強く、パワフルだなという印象をいつも受けるんですよね。これは国民性なのか分かりませんが、アーミル・カーンさんと対談した時にもそれをお伝えしました。

― アーミルさんとの対談は良い対談でしたね!

武井 ありがとうございます。最近はバラエティだけでなく、色々なアスリートと対談させていただいたり、色々なスペシャリストの方と親交を深めることが出来ていますので、3年前の自分とは比べ物にならないくらい成長させていただいていると思ってます。スポーツばかりやっていた20代の頃の自分と比べると、比較にならないくらいの価値を、たくさんのファンの方々からいただいていますので、それに恥じないように、毎日1時間は必ずトレーニングをして、毎日1時間は知らないことを勉強するということを続けてます。今後も色々な番組に呼んでいただいた際 「あの人を呼んで間違いなかったな」 と思ってもらえるよう、毎日成長したいという気持ちでいます。

― 撮影中のエピソードで何か覚えていることはありますか?

武井 衣裳合わせに行った時のことです。僕は中国系のカナダ人の方と同部屋だったので、仲良くふたりで行ったところ、逆の衣裳を渡されたんです。中国系カナダ人の方はスラッとしていてルックスが日本人っぽかったんです。一方で僕は色黒で、どちらかというとアジア系のルックスに近かったので、ジャパンとフィリピンを何のためらいもなく逆に渡してきました。衣裳さんに "I am pure Japanese" と言ったのを覚えています。あやうくフィリピン代表選手で登場するところでした(笑)。

あとは、出場した選手全員で、毎日撮影が終わると夜の街に繰り出して、レストランでゴハンを食べたり、バーでお酒を飲んだりしながらワイワイやっていました。彼らとは未だにFacebookでやりとりが続いてます。ミルカのライバル役のパキスタンの選手の方とも繋がっていて、仲良くやりとりさせていただいてます。地球上で楽しめる面積が広がって非常に嬉しいですね。

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― 日本でご一緒したい監督はいますか?

武井 僕の中には "コレ" という縛りがなくて、陸上でもどの種目というのがないので、十種競技を選んだんですね。その後も野球をやったりゴルフをやったり。芸能界で、タレントでも俳優でもコメディアンでもなく 「百獣の王です」 と言って出ているのも、そういった何かに縛られたくないからです。

地球上全てを自分の遊び場だと思って、死ぬまで毎日楽しく暮らせることを目標にしていますので、特に誰と言うことなく、世の中の人を元気にさせる作品を作っている俳優さん、監督さんすべて仲間だと僕は思っています。僕の人生が十種競技みたいなものですから、何でも受け入れられる自分でいられるようにと、そんな気持ちで毎日鍛えてます。誰かのお名前が具体的に出ると良いのでしょうが・・・申し訳ございません。

― 先ほど舞台挨拶で、一日も休みがないとおっしゃってましたが?

武井 はい。僕は大丈夫なのですが、さすがにマネージャーが倒れそうでしたので、このお正月に初めて何日か休みを取りましたが、それまではロケが急に飛んだ1日くらいでした。毎日お仕事いただけてますので、ありがたいことですよね。それでも僕にはまだ時間が余ってますので、その余った時間を使ってどれだけ学び、どれだけ鍛えられるかが芸能界で活動させていただく際の生命線だと思っています。毎日成長し、毎日自分史上最高でいることを僕はテーマにおいてますので、それを実践するのに丁度いいプレッシャーをいただけるのが今の業界だと思っています。

― ミルカ・シンにとって出会いがすごく重要ですが、武井さんにとって大事な出会いは何かありますか?

武井 その都度その都度キーマンがたくさんいて数えきれないなぁ・・。出会いが重要なのは僕も身を持って感じてます。アマチュアでスポーツをやっていた頃の僕は、自分がもっと強くなりたい、チャンピョンになりたい、オリンピックに出たいという自分に対する欲求ばかりで、あまり人を見てなかったんですね。人のことを考えてないから人に優しくも出来ないし、人を楽しますことを考えてなかったので、人気がなかったのだと思っています。

今のような楽しい人生を歩みたい、そのためには何が必要なのかと考えだした時に出会ったのが、芸人さんやアーティストの方々でした。その人たちの持ってるもので僕にないものは「人を喜ばせる力」だと僕はその時に思いました。出会う人を全員笑顔にさせられる力があれば、どんな仕事をしてもうまくいくんじゃないかと思い始めたのもその頃でしたので、今は出会う方全員が僕のキーマンだと思ってます。僕と出会った人が 「武井壮にもう1回会いたい」と思ってくれたら、きっと仕事はなくならないと思いますし、僕が求めている新しい目的地まで連れて行ってくれると思ってます。重要な出会いはたくさんありますが、重要だと思っている人以外の人も僕らの仕事を支えてくださったり、僕らの名前を街でつぶやいてくれたりします。そういったことも、僕にとっては大切な価値のひとつなので、今は全ての人が僕にとって重要なキーマンです。本当にそう思って生きているので、また具体的なお名前をあげられなくてスミマセン。

― では、最後にもう一度本作の見どころをお願いします。

武井 毎日を生きていく中でやる気を失ってしまうことや、自分の夢に一歩踏み出す力が入れられないことが多いと思うのですが、私が出演させていただいた映画 『ミルカ』 は、そんな背中を蹴飛ばされるような、自分から足を踏み出さなくても、押されて足が勝手に前に出ちゃうような、そんなエネルギーに満ちた映画になっていると思います。

今、我々が暮らしている日本のありがたさ、便利さ、素晴らしさを再認識させてくれるのは、インドの何もないところから世界一にまでたどり着いたミルカ・シンという人物だと思います。彼の半生を通して、自分の人生をより素晴らしくする何かを手に入れていただきたいなと思います。またそれを容易に見つけさせてくれる、そんな映画だと思います。ぜひ皆さんお楽しみください。

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『ミルカ』 1月30日(金) TOHOシネマズシャンテほか全国公開!

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ミルカ

★2015/1/30 TOHOシネマズシャンテ他全国公開★

『ミルカ』

走れ、ミルカ。魂のままに。

監督:ラケーシュ・オームプラカーシュ・メーラ

出演:ファルハーン・アクタル ソナム・カプール ディヴィヤ・ダッタ

©2013 Viacom18 Media Pvt. Ltd & Rakeysh Omprakash Mehra Pictures.



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