本作は、昨年行われたアジア、そして初のヨーロッパツアーとなる ONE OK ROCK 2013 "Who are you??Who are we??" TOUR への完全密着取材を1か月半に渡って行い、11カ国12公演を駆け抜けた彼らの足跡を綴った作品。

来週末5/16（金）より3週間限定で公開されますが、「早く観たい！」 というファンの皆さんの期待に応え実現した 《プレミア先行上映》 に中野裕之監督が登場し、メンバーの素顔や印象を明かしてくださった他、後半には鑑賞直後のお客様からの質問タイムももうけられ、満席の会場はおおいに盛り上がりました。

※内容に触れる発言は、一部カットや言い回しを変更しております。ご了承ください。

－ では、さっそく監督にご登場いただきましょう！

中野監督　こんばんは～！（お客様：こんばんはー！）

－ こんなに大きなスクリーンで（ONE OK ROCKを）観られる機会は中々ないですよね。鑑賞直後の余韻にひたっている皆さんに、まずは一言ご挨拶をお願いします。

中野監督　今日はご来場ありがとうございます。舞台挨拶というと、ここ（舞台）にスターが並んだりするので、本当なら ONE OK ROCK がいなきゃいけないんだろうけど。

MC　「今日、メンバーは来るんですか？」 というお問い合わせがあったそうです。

中野監督　俺も問い合わせたもん（笑）。でも、彼らが立つ場所は、やはりライブだよね。ロックをやっている人は、演奏している時が一番カッコいいと思いますね。彼らは今ロスに行ってると思うんだけど、「どう？」 と聞いたら 「空がひろーい！」 と喜んでるんですよ（笑）。そういうところが新鮮で、いいなと思って。ところで、皆さんはONE OK ROCKファンのプロだと思いますが、僕はわりとファン初心者なんです。なので、僕はこの映画を彼らを知らない人や初心者にも観てほしくて、しつこく名前を入れるなど1回観ると全員の名前を覚えられるようにしてしまったわけですが、ONE OK ROCKファンのプロの皆さんは、楽しんでいただけましたか？（お客様から大きな拍手）

MC　監督が今、"ワンオーケーロック" と発音されたのは、海外仕様でしょうか？Takaくんも海外のお客様の前ではそう言ってましたね。

中野監督　そうだね。日本と海外で使い分けてるって言ってた。

－ さて、メンバーと濃密な時間を過ごされた監督にメンバーそれぞれの印象を聞きたいのですが。

中野監督　Takaちゃんは、カワイイんですよね。カワイイんだけど、作詞している時などは "近づかないでバリア" を張る時もあって。そういう時は、ちょっと離れた位置から撮影したりしました。RyotaやTomoyaは、いつも変わらずフワフワ飛んでたりする（笑）。ライブが終わるとみんな疲れて大変な状態になりますが、回復が一番早いのがTomoyaだったな。で、Toruちゃんは見ての通りカッコいい。よく漫画がアニメーションになって、それから実写化されるじゃないですか。ワンオクは、実写なんだけどコミックみたいな人たちだと僕は思う。だから反対に、彼らで漫画を作ってほしいなぁと思いますね。

－ ツアー中は作詞作曲しないバンドが圧倒的に多いですが、過密なスケジュールでもやるんですね。

中野監督　Takaちゃんはつねにメロディやグルーヴなど、ずーっと音楽のことを考えているんじゃないのかな？それにしても、みんな集まるとホント中学生みたい。男子ってこうなんですよ（笑）。

－ 膨大な素材をまとめあげた中で泣く泣く切ったところも多いと思いますが、一番好きなシーンはどこですか？

中野監督　Takaちゃんがバスで寝転ぶシーンがあって、その後3秒くらい間が空いたらカットするポイントなのですが、絶妙なタイミングでRyotaが入ってきて声をかけるんですよ。映画の撮影だったらキュー出しする絶妙なタイミングで現れましたから、スゴイなと思いました。そのシーンが大好きです。

MC　ところで、床に置いてあるコレは・・・？

中野監督　メンバーにプレミア先行上映がどんな感じだったか送ってあげたいと思って、これから撮影しますよ。（お客様から大きな歓声）

MC　普通の一眼レフに見えると思いますが、これで映画を撮っているんですよ。本作も実際にこれで最前列でずっと撮られていたんですよね？

中野監督　はい、そうです。では、映画の中にあるシーンをやってみたいと思います。1テイクでいきますから、大きな声でお願いします！

＊練習後、MCの掛け声で1テイク目が終了＊

中野監督　パリの熱気がすごかったので、東京もそれに負けないようにもう1テイクいきましょう！今度は最後のフレーズを息の続く限り伸ばしてやってもらいたい。

MC　『FOOL COOL ROCK!』 の日本バージョンのつもりでいきましょう！

＊1テイク目の2倍くらいのボリュームで、2テイク目終了。
映画の再現フレーズを言い終わっても、お客様の熱気はそのまま＊

お客様　キャー！！フゥーーーーーーーー！！！（大きな拍手で大興奮）

MC　スゴイ！

中野監督　サイコー！OKです！

興奮冷めやらぬまま、質問タイムがスタート。鑑賞後ということで、映画の内容に触れる質問もありましたので、内容に触れないQ&Aをいくつかご紹介。

お客様　ONE OK ROCK を一言で表現すると何ですか？

中野監督　一言で言うと、"バカかっこいいロックバンド" ですね。見てて楽しい、動きが激しいロックバンドなんです。ふつうはボーカルの人は15曲くらいあったら3曲くらいしか動かないんですよ。ワンオクの場合は、15曲やったら13曲はTakaちゃんが右へ左へと動きますからね。

お客様　映画には映ってないぶっちゃけエピソードを聞きたいです！

中野監督　あまりぶっちゃけることもないくらい、さらけ出してるかな。

MC　夜は出歩かなかったのですか？

中野監督　ヨーロッパは出る暇がなかったですね。ライブ終了が22時くらいで、片付けると23時。そこからバスに乗って移動して、朝の5時頃ホテルに到着。昼にはライブ会場に入って、リハーサルして本番へ。そんな修学旅行より厳しいツアーでした。僕はキツかったので、彼らに 「キツい？」 と聞いたら、「いや、すごく快適」 と。もっとひどい状況も経験してきたそうで、わりと平気なようでした。まぁ、僕らは寝られなかったですが、彼らは寝られましたからね（笑）。せっかくなので僕も質問しますが、どこが好きでした？

お客様　海外のファンの人がメッチャ知ってくれてて、世界中の人がみんなワンオクのこと好きなんだなと思って、すごく感動しました！

中野監督　僕も同意見です。みんな日本語で全曲歌ってましたよ。それってスゴイよね。日本ではCDを買えるけど外国じゃ売ってないし。YOUTUBEなどで聴いているんですね。

MC　CDもまともに流通していないのに、ヨーロッパで3,000～4,000のキャパの会場が埋まっているなんて、本当に考えられないですよね！今後彼らがさらにスゴイことになっていくであろうタイミングで、監督がこういうシーンをおさめたのは貴重ですよね。

お客様　2ヶ月間密着していろんな曲を聴いたと思いますが、監督が一番好きなワンオクの曲は何ですか？

中野監督　「Deeper Deeper」ですね。ワンオクファンのプロからみて、この映画はどうでしたか？

お客様　とっても面白かったです。舞台裏の様子やメンバー同士が意見を言っているところ、曲作りの様子などもみられてファンとして嬉しかったですが、もっと見られたらもっと楽しいなと思いました。

中野監督　本作は104分ありますが、90分で仕上げる約束だったんです。この手のドキュメンタリーは、たいてい曲が途中でカットされちゃいますが、「そんなこと言わないで、曲を最後まで流そうよ」 と伸ばしていって、ここまでたどり着きました（笑）。

お客様　監督からみて、ONE OK ROCKを家族に例えると？

中野監督　僕からみたら息子ですね。メンバーそれぞれを家族に例えると、Tomoyaが寝すぎちゃって役に立たないお母さんで、Ryotaが長男いないけど次男（笑）。Takaは・・・お父さんなんじゃないかなぁ。で、Toruはカッコいい隣のお兄さん（お客様爆笑）！

お客様（外国の方）　私はロンドン公演に参加したのですが・・・

中野監督　あそこにいたんですね！

お客様　はい（他のお客様達から大きな拍手）。ヨーロッパの情熱をすごくよく伝えてくれて本当に感謝しています。そのままの気持ちが映っていたので、嬉しいです。

上映直後のお客様の感想やロンドン公演に参加した方からの御礼の気持ちまで聞くことができ、まるでライブ会場のように監督とお客様とが一体になって盛り上がったプレミア先行上映となりました。

『FOOL COOL ROCK! ONE OK ROCK DOCUMENTARY FILM』 5/16（金）より3週間限定公開


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