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5/10公開、矢口史靖監督最新作『WOOD JOB!~神去なあなあ日常~』が完成!《染谷将太×長澤まさみ×伊藤英明》 主要キャストが揃って舞台挨拶に登壇!
2014年03月25日(火曜日)

5/10(土)公開、矢口史靖監督待望の最新作『WOOD JOB!(ウッジョブ)~神去なあなあ日常~』が完成し、キャスト・監督による完成披露試写会舞台挨拶が、3/25(火)に行われました。

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『WOOD JOB!~神去なあなあ日常~』は、『ウォーターボーイズ』『スウィングガールズ』などこれまで数々のヒット作を世に送り出してきた、今もっとも次回作が期待される映画監督・矢口史靖(しのぶ)監督の待望の最新作です。

これまでユニークなテーマに目をつけ、日本中に笑いと感動を届けてきた矢口監督が次に選んだのは、"林業"。原作は、2013年度日本アカデミー賞最優秀作品賞を受賞した「舟を編む」の原作者・三浦しをんさんのベストセラー小説「神去なあなあ日常」で、これまで映画でほとんど描かれたことのない世界を、矢口監督こだわりのキャストでダイナミックに描きます。

ひょんなことから林業に従事することになったひとりの若者が、電車を乗り継いで降り立った場所は、ケータイの繋がらない、コンビニもない、都会から遠く離れた山奥の村。そんな自然いっぱいの物語の世界へお客様を誘うため、会場は森の香りのアロマに包まれていました。気分が盛り上がってきたところで、いよいよキャスト・監督の登場です。

― まずは順番にご挨拶を頂戴します。本作の脚本・監督をつとめられた、矢口史靖監督です。

矢口監督 お待たせいたしました。ようやく新作が出来ました。今回は、今まで以上に過激にワイルドに、荒々しくもあり、笑いと涙がたっぷり詰まった素敵な映画を作りたいと思い、村に行って参りました。三重県の村で2ヶ月弱合宿しっぱなしで撮影し、緑がいっぱいの瑞々しい映画が出来ましたので、今日は楽しんでいただきたいと思います。

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― 続いて、"緑の研修生"を募集するパンフレットの表紙の美女につられ、1年間の林業研修に参加することになった、都会育ちのチャランポランな18歳・・・ひどい紹介ですみません(笑)。平野勇気役、染谷将太さんです。

染谷 皆さん、今日はありがとうございます。チャランポランな染谷将太です(笑)。いつもは人を殺したり、殺されたりという役が多いのですが、今回の作品では目一杯青春させてもらいました。自信を持ってオススメできるので、皆さん今日は楽しんでいってください。

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― 勇気がつられたパンフレットの表紙の"ワケあり美女"で神去村の住人、石井直紀役の長澤まさみさんです。

長澤 こんにちは。今日はありがとうございます。矢口監督の作品が元々大好きで、まさか仲間に入れてもらえるとは思ってもいませんでした。出来上がった作品は、やっぱり面白くて楽しくて、そして出ている人たちが生き生きと描かれています。本当に良い映画が出来上がったと思っていますので、ぜひ楽しんでいってください。

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― 中村林業の親方の息子、恐ろしくヤンチャな神去村の子供、中村山太役の升水柚希(ゆうき)くんです。

柚希くん (緊張した様子で)・・・。

登壇者の皆さん がんばれ!いつもどーり「こんにちは」って!

柚希くん (急にハキハキと)こんにちは!山太(さんた)役をやらせていただきました、升水柚希(ますみずゆうき)です。山太は、ボクと同じ、ヤン・・ヤンチャで元気な・・・(客席から「がんばれー!!」の声援)・・男の子デス!すごく山のなかだったけど、さつえいは楽しかったです!

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伊藤 (声色を変えて、柚希くんのフリをして)それと、ヨキ役の伊藤さんがとても優しかったデス。

柚希くん (伊藤さんをジーッとみて)・・・。(登壇者・お客様爆笑)

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MC 顔に「困惑」と書いてあります(笑)。ありがとうございました。皆さん、柚希くんに盛大な拍手を!

― 最後は、いま腹話術を披露してくださった、林業の天才で中村林業のエース。1年間勇気の面倒をみる、同じ人間とは思えないほどワイルドで凶暴な・・・これもひどい紹介ですみません(笑)。飯田ヨキ役の伊藤英明さんです。

伊藤 こんばんは!伊藤英明です。今日はお越しくださいまして、ありがとうございます。今回の映画は、2ヶ月弱山にこもりっ放しで撮影しました。船も沈まなければ、飛行機も不時着しません(笑)。自然をまるごと体感できる、爽やかな林業エンタテインメントです。お父さん、お母さん、そしてお子さんも安心して観られる映画になっています。観終わった後には、「俺も木を切ってみようかな」 と思ってしまうような、そんな映画です。今日は楽しんで帰ってください。

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― では、色々とお話をうかがっていきたいと思います。本当に素晴らしいキャストの皆さんが揃いましたが、今回この皆さんに出演してほしいと思われたポイントを教えていただけますか?

矢口監督 まず染谷くんですが、今回オーディションで彼と会うまで、染谷くんが出演した映画を観たことがありませんでした。彼が普段どういう役をやっているか全く知らず、素の状態で会ったんです。とてもチャーミングで、かわいかった。その笑顔と素直さが勇気役にピッタリと思って選びました。撮影が終わって『悪の経典』という映画を観ましたら、ヨキ役の伊藤さんとすんごいことになっていて、「こういうヤツだったんだ?!」と、後で知りました(笑)。この映画では今まで染谷くんがほぼ演じたことのない、明るくてかわいくて憎めない、そういうヤツを演じてくれました。今回の映画で、女の子のファンがどっと増えるんじゃないかなと思っています。長澤さんは今回映画に出てもらうのは初めてですが、以前から何度かお会いしたことはあり、非常にサバサバしている印象でした。直紀は失恋の痛手の跡があり、男性を近づけないという役柄なのですが、体当たりでサバサバと演じてくれました。バイクの運転も練習していただき、最高の女優さんですね。またよろしくお願いします。

今回は原作小説があり、それを映画化するというのは僕にとっては初体験でした。なぜこの原作に惚れたかというと、林業と祭という大きな魅力もありますが、"ヨキ"というとんでもないキャラクターの魅力に惚れました。この役を誰がやってくれるのか?と考えた時、沈みそうな船を助けたり、飛行機から人を助けたりする、あの肉体美とあまいマスクのナイスガイ、伊藤さんに出てもらいたいと思いました。しかもいつもの雰囲気ではなく、どこまでもワイルドに勇気をいじめまくり、ファンが蜘蛛の子を散らすようにサーッといなくなるくらい強烈なキャラクターになってもらえたらなと思ってやってもらったところ、最高でしたね!映画が終わる頃には、全員が大好きになる、そんなヨキ役をやってもらえましたので、ご堪能ください。升水くんは、名前が柚希(ゆうき)くんなんですね。で「ゆうきくん」と呼ぶと、勇気役の染谷さんが応えたり、「ゆうき!」と呼ぶと柚希くんが応えたり、混乱して面倒くさかったです(笑)。

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MC えー、面倒くさい話ではなく、キャスティングは?

矢口監督 ちっちゃい子やおばあちゃんなど、脇に色々な人が出てきます。ですが、そこは顔の知れた芝居のうまいこなれた人たちではなく、「もしかして現地調達したんじゃない?」みたいな方々を選ぼうということで、かなり数多くのオーディションをした中で、一番言うことを聞かなくて、セリフを覚えなさそうで、けれども現場にはちゃんと来てくれて、泣いてくれて、かわいい子。そして「あの村に住んでるんじゃない?」というように見えるお子さんを選んだところ、彼が選ばれたんですねぇ。

MC ハマリましたね!升水くんの泣きっぷりもぜひご覧ください。

― 今度は、キャストの皆さんに矢口監督の演出についてうかがいたいのですが?

染谷 林業の作業シーンで危険なシーンがたくさんあるのですが、妥協を一切しない監督なので、「吹き替えをいっさい使わないでやろう」「CGをなるべく使わないで撮ろう」ということで、伊藤さんと自分は20~30mの木に登るなど大変なことをしているのですが、飄々と「やってください」と言うんです。でも、みんながついていってしまうような魅力をもった方でした。

長澤 「すごくヘンな顔して言ってください」とか、「今度はこんなふうに」など、毎カットごとに何かひとこと言われました。でもひとつひとつの演出が重なっていくと、どんどん矢口さんの作品っぽくなると言うか、矢口さんの作品の住人になっていくという感じがすごく面白くて、楽しい演出で、毎日楽しみながらやっていたような気がします。

伊藤 言い方が悪いかもしれませんが、矢口監督の作品は一見地味な題材じゃないですか。けれど映画になる。エンタテインメントになるところがセンスが良いですね。間のセンスや音楽のセンスもすごく良いです。それから、服を決めたり、持っているものを決める"衣裳合わせ"というのがあるのですが、それに3時間くらいかかったんですよ。キャラクターを決める時にもっとも重要な工程ではありますが、2時間も3時間もかかるようなものではないんです。ヨキというキャラクターはタオルを巻いているのですが、タオルを50本近く持ってきて、1本1本合わせていくんです。

MC え?タオルを?50本ですか?!

伊藤 はい。「現場でもこんなことやるのかな?」と思うとちょっと嫌だったのですが、準備は綿密にされる監督ですが、現場に入ったらその空気を全部エネルギーに変えて、それをフィルムに焼き付けるような監督でした。でも、タオルオーディションは毎日やるので、そのうち俺も「このタオル使えるんじゃないかな?」と考えるクセがつき、今でも抜けていません(笑)。

― 染谷さんと伊藤さんは『悪の経典』以来の共演でしたが、今回はいかがでしたか?

染谷 『悪の経典』では役も役だったので、伊藤さんとは現場で一言も交わさなかったんです。なので、今回矢口組で「初めまして」という気持ちでやらせていただきました。勢いで現場を持っていってくれるので、自分には出来ない部分を補ってもらえた気がして、お世話になりました。

伊藤 再び共演できることを楽しみにしていたのですが、意外と早く共演できることになりました(笑)。僕はクランクインが遅く、みんな現場に1ヶ月くらい先にいってたのかな。なので、僕だけ置いてけぼりな感じがあって、ちょっと緊張しているわけですよ。そんな思いでお風呂に入ったら将太が露天風呂にいたので「おっ、将太久しぶり!」と思ったら、マキタスポーツさんとすごく仲良く喋ってて、「ヤキモチ妬くわ~」と言っちゃいました。

染谷 妬かれました(笑)。

伊藤 長澤さんとも、長澤さんが12歳の時に共演しているんですよ。彼女は意外とモノマネが上手で、藤岡弘、さんのモノマネを今回現場でしていたんです。木に向かって「ハッハッハッハ~。センパ~イ」と笑いながら、木をパンチしていました。

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長澤 似てないですけどね(笑)。

MC これは・・・フリですか?

矢口監督 やるわけじゃない?

長澤 なんか敵がいっぱい(苦笑)。

伊藤 初日にとっておきましょう。初日は、木を用意しておいてください(笑)。

― 長澤さんは今回女性らしさを封印して、大型バイクに挑戦したり、またほぼノーメイクだったと聞きましたが?

長澤 はい・・ちょっと恥ずかしい感じですが(笑)。男勝りの女性ということで、普段気にしているようなことも気にしないように、、自然豊かな綺麗な場所に溶け込めればと心がけました。バイクはもっと簡単に乗れるものなのかなと思っていたのですが、すごく難しかったですね。

MC カッコ良かったです。

長澤 ありがとうございます。

矢口監督 何回か転びましたよね?

長澤 そうですね。

MC そんな努力もあったということで、そのあたりにも皆さん注目してご覧ください。

― 染谷さんと伊藤さんは今回実際に林業の研修を受けて、チェーンソーで木を切ったり、30mの木に登ったりと大変だったと思いますが、いかがでしたか?

染谷 中々経験できないことなので、楽しかったですね。わりとチェーンソーうまいんですよ。この映画終わってからは、一回も使ってないですけど。あとは高いところも好きだったので、色々危険は伴っていましたが、良い画が撮れたので良かったですね。

伊藤 チェーンソーは本当に難しかったです。僕らよりも何年も何百年も生きている木を切るというのは、すごく緊張感がありました。林業を教えてくれた方が「伊藤さんいいか?自然を感じるんだ。木はこっちに倒れたがっている。風をみるんだ!」みたいに言うので、神聖なものを扱うという気持ちでやらせていただきました。

― クライマックスのお祭のシーンではふんどし姿になりますが、いかがでしたか?

染谷 ふんどしは慣れないので、食い込んだりするわけですよ。中々慣れなかったですね。浴衣を羽織って現場に入り、本番前に脱ぐのですが、伊藤さんが脱ぐとエキストラの人たちが「うわぁ~!キャー!!」となるんですよ。すごいなぁと思いました。

伊藤 ふんどしは、履き慣れてない分すごく恥ずかしいんですよね。ましてや俺たちの憧れの長澤まさみがいるわけでしょ?でも、ここを超えていかなきゃならないんですよね。常にスーパーサイヤ人でいられる雰囲気を作っておかないと。それで、まさみちゃんの真正面に回って、ふんどし姿でわざとモノを拾ったり。

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長澤 「やめてください」って言いました(苦笑)。

MC 一言で言うと、サイテーですね(苦笑)。

伊藤 一見セクハラに見えるかもしれないけど、スーパーサイヤ人だから・・・と。やはりたくさんスタッフもいて恥ずかしいじゃないですか?なので、そこを超えていかないと。

MC そんな超えられた長澤さんは大勢のふんどし男に囲まれるシーンがありましたが、どんな感じでしたか?

長澤 すごく神聖なクライマックスシーンで、男気を見せられる"見せ場"みたいなシーンになっているので、みなさんすごく逞しくて、カッコよく見えました。ただ、撮影していたのは夏だったのですが、山は天気は変わりやすく、すごく寒い日がありました。皆さん「寒い~」と言っていましたが、女性はふだんスカートの衣裳が多く、寒くても俳優さんから「平気でしょ?」と言われるので、「寒い~」と言っているのを見て、「しめしめ」と思いました。「寒いでしょー」って(笑)。

MC それにしても伊藤さんの体は凄かったですよね?

伊藤 それは照明さんにちょっとお金を払って筋肉をくっきりとさせてもらったり、あとはメイクさんにお願いして描いてもらったり(お客様爆笑)。それでも足りなければ、ひらがなで「ふっきん」と書いてもらったり(笑)。

MC そこも注意してみていただきましょう。たぶん書いてないと思いますが(笑)。

― 升水くんは泣くシーンが多かったけど、泣く演技は大変だった?

柚希くん はい。お父さんとお母さんに怒られたのを思い出して泣きました。(お客様拍手)

MC 分かってる!そうだよねぇ。それで泣けた?

柚希くん はい。

MC じゃ、お父さんとお母さんは、ちょっと怖いのかな?でも、柚希くんのことを思って怒ってくれているんだからね。

柚希くん はい。

― さて、本作のモニター試写会をやったところ "満足度97.3%" という異例の数字が出ましたが、いかがでしょうか?

矢口監督 残りの3%の人は何が不満だったのか、ぜひ聞いてみたいですね。

MC 正式に言うと2.7%の人ですが、これは異例の高さなので素直に喜びましょうか?

矢口監督 そうですね(笑)。

染谷 これ、本当に面白いですよ。これから観てもらえればわかると思いますが、本当に!

長澤 素直に嬉しいです。たくさんの方に観てもらいたいなと思います。

伊藤 皆さんで残りの3%をひっくり返せれば・・・。よろしくお願いします。

― 矢口監督は、明日から"WOOD JOB!でGOOD JOB!"キャンペーンと題して、独立法人森林総合研究所他の皆様よりご提供いただいた、"少花粉杉"を植樹して本作をPRするキャンペーンに出発されるそうですね?

矢口監督 僕自身非常にキャリアの長い花粉症ですので、少花粉の杉を植えられるというのはとても嬉しいです。花粉の出ない杉が大きくなるまで生きてないと思いますが、その鉢をひとつひとつ丹念に渡して、キャンペーンに繋げていきたいと思います。

MC まさに100年を見越したキャンペーンですね!

染谷 途中で何箇所か僕も行きます。

矢口監督 ホント?ぜひ!

― 最後に、染谷さんからもう一言お願いします。

染谷 『WOOD JOB!~神去なあなあ日常~』、とてつもない青春が映画館で待っています。皆さん、ぜひ劇場で青春を楽しみに大冒険してください。映画館で待ってます!

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WOOD JOB!~神去なあなあ日常~

★2014年5月10日(土) 全国公開!★

『WOOD JOB!~神去なあなあ日常~』

抱腹絶倒!ワイルドすぎる青春エンタテインメントの幕が今、あがる!!

監督・脚本:矢口史靖

出演:染谷将太 長澤まさみ 伊藤英明

© 2014「WOOD JOB!~神去なあなあ日常~」製作委員会



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