スペシャルトークイベント付女性限定試写会に登場したのは、『俺はまだ本気出してないだけ（＝俺まだ）』 の主題歌「会わないつもりの、元気でね」を5/22にリリースしたSCANDALさんと、映画・テレビドラマ・舞台など多くの作品を生み出している福田雄一監督。

独特の世界観を作り続ける福田監督は、「僕の作品は大概下らないもので、今回のエンディングは女性の元気な声で浄化してもらいたい」 と言うことで、いま最も勢いのある女性ロックバンドSCANDALさんを監督自らが提案し、実現しました。またボーカルのHARUNAさんは、「とても気合いの入った〈本気〉曲で、映画と共に多くの人に愛される作品になってほしい」 と語り、オリコンランキング初登場4位、シングルとしては今までで最高の売り上げを記録するなど、SCANDAL旋風も席巻中です！

この日の女性限定試写会は、来場者から集めた"ダメダメおっさんエピソード" も交えながら、「ダメダメだけど憎めないオッサン」 を福田監督とSCANDALの皆さんが語るスペシャルトークイベントとなりました。

HARUNA（ボーカル）　登場人物の中にもたくさん女性が出てきますが、年齢別の愛の形があって、いろんな世代の方に楽しんでもらる映画になっていると思います。

RINA（ドラム）　橋本愛さんと同年代なので、橋本さん演じるシズオの娘・鈴子に対する共感部分がいっぱいありました。学校に通いながら親にも話せない秘密がある、という気持ち分かります。自分のなかに秘めてるものがありながら、学生服を着て学校に行くのはみんなあるんじゃないかな、とドキドキしながら観ました。中三からバンドをやってて、夜中スタジオに行く途中に、ここでは言えないところに行ったことがありました。私的にドキドキして冒険でした。悪い気もするけど、大人になった気もして。

MAMI（ギター）　シズオと歳は離れてますが、母性をくすぐられました。ダメダメなところに魅力を感じて、見守りたいという気持ちがわきました。娘の鈴子と同じ気持ちなのかな、と観ていました。心温まるストーリーだったので、みなさんに楽しんで欲しいと思います。

TOMOMI（ベース）　シズオをパートナーとしてみたときに、どういう角度から愛せるのか、ということを考えて観ていました。将来、シズオみたいな人に引っかかってしまったときに、どう愛せばよいか、というところを考えながら観てもらえればと思います。シズオには愛するところがたくさんありました。最初はダメな人だな、と思いながら観ていましたが、ストーリーが進むにつれて、人間的で本質的な部分がすごく愛しい人なんだなと思いました。

福田監督（おっさん代表）　原作と非常にフォルムが似ていると言われています。お前がシズオをやれば良いじゃんと言われました...。僕にとってエンディングテーマは、「償い」 だと思っています。僕の作品はくだらない映画が多いので、「すみませんでした。こんな良い曲でお別れです」 という意味でいつもエンディングテーマを選んでいます。本作はおっさんのくだらない映画なので 「女の子の元気な声で終わりたいです」 とプロデューサーに言っていたんです。今回は色んな曲を聞かせてもらい、なかなか決まらずだったのですが、その中で最終的にSCANDALは合うかも！と思いました。

★ここからは、本作の主人公、最強のダメダメ男・大黒シズオのようにダメダメだけど憎めないおっさんエピソード（WEBサイトで集められ、200件を超えた！）をテーマにしたトーク★

【エピソード1】
コピー機から出てくる紙が待てずに引っ張るから、すぐにコピー機をつまらせる。急いでいるときにはイライラする。けど、うしろで並んで待っていると、一生懸命慌てて対応する姿がかわいい。

MAMI　何とかしてあげたい、って思います。自分でなんでもやっちゃうタイプなので、逆にかわいいなと思ってしまい、やってあげたくなっちゃうんです。

HARUNA　えらい人が他の仕事はバリバリこなすのに、コピー機をつまらせちゃうと、そのギャップが良いですね。

福田監督　やっぱりギャップなんだな～。

【エピソード2】
いつも苦情を言ってくるお客さんが以前近くの公園でひとりでハーモニカの練習をしているところをみかけたとき、実はすごく良い人なのかな？と思った。しかも、そのハーモニカがめちゃくちゃ上手いかった！（笑）

福田監督　危ないおっさんですよね（笑）！でも、この映画の中の堤さんはだいたいそんな感じです。今回堤さんには 「近所にいたらあの人としゃべっちゃダメよ」 と言われるようなダメダメおっさんを演じていただいたんです。

― 映画の登場人物の中にいろんなおっさんが出てくるのですが、最も憎めないおっさんは誰でしたか？

RINA 佐藤二朗さんすごく好きです。かなりパンチがある登場でした（笑）。

MAMI　蛭子さんに先日お会いしたのですが、いつもオドオドしていて、それが可愛いんです。

HARUNA　蛭子さんは 「憎めない度」 高いですね！

RINA　堤さんはかっこ良いですよね～。

福田監督　一度、堤さんとお酒飲んでみたら分かるよ。全然かっこ良くないよ！お酒を飲みはじめて、2、3時間経つと 「堤さんないわ～」 って思うよ（笑）。映画では堤さんのその片鱗が観られますよ。同時にかっこ良さもね。　

― 最後に福田監督からコメントをお願いします。

福田監督　僕、本作の前に1本 『HK/変態仮面』 という映画を撮ったのですが、これが恐ろしくお金がない映画で、宣伝費0円という考えられない映画だったんです。ですが、何故か分からないけど当たったんです！それは、Twitter や Facebook で、観てくれた人が 「面白い」 と書いてくれたので、広まったのかな、と思っています。みなさんに応援してもらって初めて成立する映画だと思いますので、ウソでも面白いと言ってくれたら、堤さんも喜んでくれると思います！

『俺はまだ本気出してないだけ』 は、いよいよ明日 6/15（土）より本気出してロードショー！ぜひ、堤さんの愛すべきダメダメ親父ぶりをご堪能ください！

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