イベントレポート

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『ナオト・インティライミ冒険記 旅歌ダイアリー』 プレミア上映会が行われました!
2013年04月03日(水曜日)

来週末4/13(土)公開 『ナオト・インティライミ冒険記 旅歌ダイアリー』 の完成披露プレミア上映会が、4/3(水) に新宿バルト9で行われました!

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『ナオト・インティライミ冒険記 旅歌ダイアリー』は、"太陽"のように明るく、"お祭り"のように楽しいキャラクターと持ち前の音楽センスに加え、デビュー前には28ヵ国を515日間かけて世界一周した経験を持つナオト・インティライミさんが、再び"音楽と出会い"を求めて旅に出た記録と、様々な出会いを通して新たな楽曲が誕生する瞬間を追った本格音楽ドキュメンタリー。本作のために書き下ろした主題歌をはじめ、全篇を彩るサウンドトラックも彼が担当しています。

仕込み、段取り、やらせは一切ナシの"ナオト・インティライミのすべて"が詰まった本作は、垣根なく全てを包み込むやわらかさとエネルギーに満ちた生命力、そして奇跡を呼び起こす行動力など、彼の人間としての壮大な魅力が心に響く、観終わった後に思わず上を向いて歩きたくなるような、そんな元気と勇気をくれる作品。

メガホンをとったのは、映画『モテキ』で日本アカデミー賞優秀編集賞に輝き、本作が長編映画監督デビュー作となる石田雄介監督。MCの呼び込みの声もかき消されるほどの大歓声の中、ナオト・インティライミさんとともに登場です!

ナオト イエ~イ! セイ イエ~イ!(お客様:イエ~イ!)セイ イエ~イ!!(お客様:イエ~イ!!)いやいや、お前らライブちゃうから(笑)。よろしくお願いしま~すっ!

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― まずは一言ずつご挨拶をお願いします。

ナオト いや~嬉しいよねぇ。今日のプレミア上映会は、結構応募してくれたんでしょ?倍率・・・2倍でしょ?(お客様爆笑)え?もっと高い?じゃ、倍率4倍くらいの中から暇な人が・・・暇な人は失礼だね(笑)。お忙しい中、お足元の悪い中、そして生活の苦しい中来ていただき・・・(お客様大爆笑)

MC 失礼ですよ!それに平日にこうやって来られる方は、そんなに生活苦しくない(笑)。

ナオト なるほど、なるほど。ホントうれしいです。ありがとうございま~す。

石田監督 監督の石田です。よろしくお願いします。

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ナオト ちょっとカタイね。

石田監督 みなさん「初めまして」なので・・・。お越しいただきまして、ありがとうございます。早く本篇を観ていただきたくて仕方ないので、僕はあまりダラダラ喋らないように気をつけようと思いますが、今日はよろしくお願いします。

MC ダラダラ喋る時間がたっぷりありますので、出来れば喋っていただきたいと思います(笑)。

― おふたりで旅先について協議されたと思いますが、今回行った先は特にナオトさんがこだわって選んだそうですね?

ナオト そうだね。嬉しかったのが、「旅のドキュメンタリー映画を撮りたい」と言ってくださる方々がいて、「映画とか仕事ということではなく、本当にお前の行きたい国に行け。そして、したいように旅をしろ。それをたまたまカメラが撮っている」というスタンスで旅をさせてもらったことです。すごくありがたかったし、だからこそのリアルがたっぷり詰まった映画になったなと思っています。「行きたい国に行く。じゃ、どこに行こうか」と考えて、行ったことのないエチオピアと行きたかったカリブ海を選んで、あとは世界一周の旅の中でもう1回訪れたかったコロンビアを選びました。

― 石田監督は、ナオトさんがあげた国を聞いて、どんな印象をうけましたか?

石田監督 今は"ナオト""イッシー"と呼び合っていますが、最初は"ナオトさん"だったので「ナオトさん、どこに行きたいですか?」と聞いたら、「土くさいところに行きたいんだよねぇ。エチオピアとか」と言うので、「受けるの辞めようかな」とちょっと思いました(笑)。

ナオト 本当に、エチオピアに着く前まで「大丈夫かなぁオレ・・・」とずっと言ってました(笑)。ね?

石田監督 コロンビアやカリブは楽しみにしていましたが、エチオピアは大丈夫かなぁ・・・と。

ナオト 「オレ、食べられるものあるかなぁ」とずっと心配していました(笑)。

MC エチオピアと聞いた時に、どういったものを思い描き、どういったものを撮ろうというアイデアは浮かびましたか?

石田監督 ナオトの本は予め読んでいたのですが、行き当たりばったりで色々なことが起こっているのは、「盛って書いているんじゃないか?」と思っていたので(笑)、じゃあ「どれだけウソなんだよ?」というところを・・・(お客様爆笑)

ナオト ちょ、ちょっと待って。「世界よ踊れ」の話?盛ってねーよ(笑)!!

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石田監督 いや、「盛ってんじゃねーか?」と思うわけですよ。だってあんなに面白いこと、起こるワケねーだろと。

MC そうですよね。

石田監督 そう思ったので、エチオピアという僕もナオトも初めての国に行って、「本に書いてあった行動力を見せてもらおうじゃねーか」と思っていたら、初日で「すみませんでした・・・。スゲー、この人!」と思いました(笑)。

― エチオピアは移動がすごく多かったそうですね。ご覧いただく前で喋りづらいとは思いますが、どんなアクシデントやエピソードがありましたか?

ナオト マイク持たすと、オレ全部言っちゃうよ(笑)。まだ観る前だということを意識して喋らないといけないね。

MC でも、まあ・・・部族の方と触れ合ったりとかね。

ナオト ・・・はい。

MC 色々あるじゃないですか?

ナオト ・・・はい。

MC ご覧いただく前に、本人からネタバレというのも何ですので・・・。

ナオト だよね!

MC では、今回映像に残せなかった部分でのエピソードを監督にお聞きしたいのですが。

石田監督 ナオトもオレも、おなか壊しました。肉を挟んで右手で食べる、グレーのパン生地みたいなものが、僕はニガテかなと。皆さんは多分お好きだと思いますが。

ナオト 「皆さんはお好きかな」って、インジェラを食べたことある人あまりいないでしょ(笑)。

石田監督 僕らもエチオピアに行くのは初めてだったので、決起集会みたいなことをしようということで、エチオピア料理屋に行って、食事にも馴れておくためにインジェラを食べたんです。ナオトはインジェラどうだった?

ナオト インジェラ?(声を1オクターブあげて)おいしかったよ!

石田監督 声裏返ってる(笑)。

― 現地では、おふたりで機材を運んだりなど色々大変だったそうですね?

石田監督 そうですね。移動時間が長いのが本当にキツかったですね。

ナオト 丸2日移動とかね。

MC 道なき道を行くわけですよね?

ナオト ずっと上下に揺れる感じの道で。そんな中でも、オレずっと歌ってたよね?あとで音声レコーダー聞いてみたら、20曲くらい残ってるの。

石田監督 2~3時間、ずっと歌いっぱなし。でも道が舗装されていないので、せっかく撮っていたのにカメラがガッタガタで全然使えなかったんですけど(苦笑)。

ナオト そういった意味では、使ってないところメチャメチャあるよね?

石田監督 メチャメチャありますね。

ナオト 上映時間が何分というのは、言って良いんだっけ?

石田監督 良いよ。

ナオト 今日観ていただく今回の本篇は、10時間くらいあるじゃないですか?

石田監督 あるねー。

MC それじゃ日付が変わってしまうし、平日ですよ(笑)。オールナイトイベントじゃないんですから!

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ナオト あ~!オールナイトじゃないし、レイトショーじゃないのね(笑)。本篇が2時間くらいあるんだけど、その編集が大変だったんでしょ?どれくらい素材あったんだろうね?

石田監督 一日20時間くらい撮っている時もあったので、エチオピア、コロンビア、カリブそれぞれ2週間だから・・・もうどれくらいあるか分からないですね(笑)。

MC では、「旅歌ダイアリー」10とか11とか出来るくらいの素材があるわけですね?

石田監督 今回の旅で、4くらいまで行くつもりだったよね?

ナオト テレビ番組だったら、30分番組が週1で2年くらい続けられる感じ(笑)?

― ナオトさんは以前の旅で色々な方とコネクションを作り、そんな彼の行動力が一番垣間見れたのがコロンビアだと思うのですが、久々にコロンビアを訪れてどんな印象でしたか?

ナオト コロンビアこそ、アンドレス・セペーダという向こうの有名な歌手に8年半ぶりに会いたいということだけで行っているから、「本当に会えるのか?」とか、「会って何をするのか?」とか、2週間弱の予定がなーんにも決まってないのね。だからアンドレスに会えなかったり、アンドレスが人が変わっちゃってる(笑)とかだったらさ、もう終了になっちゃうからね。

MC そんなに無謀なこと、映画ってやるんですか?!普通はプランナーがいて、現地のガイドさんがいて、交渉して段取りを組んで、事前にコンタクトをとって・・・とキッチリ決めますが、本当にナオトさんのバックパッカーのノリで行ったんですか??

ナオト そんなノリだよね~。

MC コワイですね(笑)。

ナオト 完全撮れ高(笑)。

石田監督 ホント、完全に撮れ高勝負。

ナオト だから今回旅に行って、もし何にも起こらなかったら、何にも映っていない「えー??」という映像を2時間観てもらうことになっていたかもしれない(笑)。というくらい完全撮れ高でした。

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MC 皆さんにはこれからご覧になっていただきますが、一切仕込みがないことを分かった上で観ると、ナオトさんの行動力やコミュニケーション能力がより伝わるんじゃないかなと思います。

ナオト 監督は、悔しいんだって。最終的に映画として色々なドラマがあったんだけど、それがうまく行き過ぎていて、疑われるのが嫌だと(笑)。「流れがつくられた脚本のもとにやっているんじゃないのか?」と思われるのが悔しいと。

MC 僕も、若干そう思っていました(笑)。事前に拝見させていただいたのですが、こんなに巧くいくワケないだろうと。でも、仕込みの一切ないドキュメンタリー中のドキュメンタリーです。いま日本人は中々外に行かないとか、ネットがあるから海外に行かなくても良いとか、色々な話が飛び交っていますが、例えば中学生や高校生にこの映画をご覧いただくと、「自分も行けるんだ。こういった旅の仕方もあるんだ」と思えるような、もっと国際的になるというか、そういった希望になるような気がしたのですが。

石田監督 おっしゃる通りだと思いますし、僕らは行ったことのない色々な国に行きましたが、本当はこの映画で一番伝えたいことは、海外に行ったから感じたというだけではない、もっと人間としての根底の部分です。ナオトというキャラクターを通して、皆さんが普段の生活の中でこれからどう感じ、どういったことを心がけて毎日を送っていこうかというところを多少なりとも感じられるような作品になっていると思いますね。そのツールのひとつが "旅" であったということです。

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MC また、本作は一緒に旅している気分になれると言いますか、もしナオトさんと一緒にどこかへ行ったら、こういう景色をみられるんだろうなという気持ちになります。それから、色々な国を一人で旅するための処世術みたいなのもあるじゃないですか?

ナオト 旅の流儀ね。

MC ナオトさんが旅をする時に、一番気にしていることは何でしょうか?

ナオト うーん・・・まずはやっぱり「現地の人と、どれだけのことが出来るか」は、いつも考えているかもね。馴染もうとした結果、「自分がどれくらい違うのか」とか、「自分の思っていることや、くよくよしていたことがどれだけちっぽけなのか」とか、「自分は、どれだけまだまだなのか」ということを思い知らされるんだけど、そういうのをくらいたい。浴びたいんだよね。「うぉ~、何だコレ?」という感じをくらいたくて、旅に行っているというか。どんな種類にしても、必ず何かしらの"くらい"はあるんだよね。だからやっぱり「現地の人と絡みたい」というのが旅の流儀かな。あとは・・・値引きの交渉だよね(笑)。ゼッタイふっかけてくるからさ、日本人だと思って!それはもう、ゼッタイに負けさせるよね。やり方があるのよ、色々。それもちょっと垣間見れるかもしれない。オレが旅の中でどうやって値段交渉しているか、ここに落とし込むためのワザみたいなことって、今まで中々お伝えする機会がなかったんだけど、2時間あるというのは映画ならではのことで、ありがたいよね。

MC ライブ中に、いきなり値切りの方法とか言えないですもんね。

ナオト そうそう(笑)。おかしいもんね。だからリアルにその場でやっていることや、旅をしていて自分が感じることとか、旅の方法みたいなのがたっぷり詰まっているよね。

― カリブのトリニダード・トバゴには初めて行かれたということですが、いかがでしたか?映画にはないことを監督の視点でお話いただきたいのですが。

石田監督 映画にはない(笑)?

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ナオト あるいは映画に出ているけど、それをあまり具体的には伝えないように、みんなの観たいという意識を掻き立てるような・・・

石田監督 うるさいよ(笑)。ハードルすごいあげて・・・。トリニダード・トバゴはカーニバルウィークという、朝から晩までずーっと街中で爆音が鳴っている期間に行ったので、楽しくないわけがないですよね。その中で、ただ受け身で楽しい音楽を聴いているだけでは何も始まらないので、ナオトがどういう行動を起こしていくかというところなのですが・・・これは観ていただく前にあまり言いたくないですね。

ナオト でもさ、カーニバルウィークの最中に行って、本当に朝から晩までやっている感じというのは、映画ではどうしても断片になってしまうから、その部分は今伝えられるよね。もうさ、本当にすごいのよ!街中を爆音のスピーカーや生バンドを積んだトラックが、わからないけど200台くらいかな・・・すごい数が街中を練り歩いているんだよ。ずーっと。ドゥンドゥンドゥン♪という音がずーっと聞こえていて、オレらが宿に戻って「さあ寝よう」と思っても、窓ガラスがビリビリビリとふるえていて、耳栓しないとダメなくらい(笑)。だから、眠れたか眠れてないか分からないの。パレードは深夜から始まって、正午までみたいなのがあるわけ。昼2、3時間寝て、また次のパレードに行くので、最後の方は5、6時の太陽が朝なのか夕方なのか「どっちなの?」という感じになるの。

石田監督 分からなくなっちゃうんだよね。

ナオト 昼とか夜は、分かるじゃない?でも、5、6時の「沈むの?あがってるの?」みたいな太陽は、本当に分からなくなるの。「今どっちだっけ?」って。最後、トリニダード・トバゴから帰る日にも、空港で「いま朝?夜?」って聞いたもん。

石田監督 よく、お互いに確認していたんですよ。「いま夕方だっけ?」って。

ナオト それくらい、音楽がトランシーな世界に誘ってくれたという初めての経験でした。

MC さて、このままあと3時間くらい喋れそうな勢いですが、そろそろ映画をご覧いただこうかと。

ナオト えー?もっと喋らせてよー。

MC もっと喋りたいの?

ナオト もう内容も全部喋っちゃおうかと思って(笑)

石田監督 それはそれで、貴重だね(笑)。

― では、最後にもう一言ずつお願いします。

石田監督 今回自分にとって初監督作品となるのですが、撮り終えるまでどのようなものが出来るか分からないというのは、ドキュメンタリーならではのことで恐怖や不安もありましたが、ナオトと一緒に旅をして、自信を持って「自分のデビュー作だ」と言えるような、皆さんに楽しんでいただけるような作品になったと思いますので、ぜひ楽しんでください。上映時間は119分ということで、2時間ギリギリのところまで編集をがんばりましたので、まったく無駄がないと思います。よろしくお願いします。

ナオト 実は、完成した作品をオレも観てないの。サントラも全部やらせてもらってるので、もちろんここで音をどうだとかやりとりはしてきたんだけど、最後の最後完成したものを観ていないのと、こうやってちゃんとした形で映画館で観るのも初めてで、今日みんなと一緒に観ようかと。(お客様:キャー!!!)そのへんで観ているけど、ただ今日観るのはオレじゃないからね!スクリーンだからね!!OK?「ナオト~!」なんて来られたら、オレ抱きついちゃうからね(笑)。それだけは気をつけて、ちゃんとスクリーンに集中して、みんなで一緒に「Have a nice flight!」みたいな感じで旅をできたらと思います。楽しんでいってくださ~い!ありがとう!!

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ナオト・インティライミ冒険記 旅歌ダイアリー


★2013年4月13日(土) 全国ロードショー!★


『ナオト・インティライミ冒険記 旅歌ダイアリー』

「旅」と「歌」を綴った自身初の音楽ドキュメンタリー。
アフリカ、南米、カリブ海―宝物に出会う、新たな旅。


監督・編集:石田雄介


出演:ナオト・インティライミ

© 2013『ナオト・インティライミ冒険記』製作委員会



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★現在公開中の日活ラインナップもご期待下さい★

★日活は2012年が100周年!
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★100周年でとっておきの100タイトルを続々DVDリリース!
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