『脳男』が2/9(土)に公開初日を迎え、生田斗真さん、松雪泰子さん、江口洋介さん、二階堂ふみさん、太田莉菜さん、瀧本智行監督による初日舞台挨拶が行われました。
発刊当時から高い評価とその独創的な内容から数多くのファンを生み出した、首藤瓜於(しゅどううりお)さんの同名小説を映画化した『脳男』。初の本格アクションに挑み、今までの爽やかなイメージから一転、人間的な感情がまったくない"ダークヒーロー・脳男"を演じた生田斗真さん他、10年以上の歳月を経て本作に呼び寄せられた、至高の才能たちが手を組み完成した『脳男』が、いよいよ本日2/9(土)より全国公開となりました。
上映後の舞台挨拶ということで興奮冷めやらぬ中、劇場中央の扉が開き、生田さんを先頭にキャストの皆さんが姿を現すと、会場は大きな歓声に包まれました。
― まずは、一言ずつご挨拶をお願いします。
生田 皆さん、おはようございます。生田斗真です。本日は寒い中、こんなに朝早くからたくさんの方に集まっていただきまして、嬉しく思います。恥ずかしげもなく言わせていただくと、ムチャクチャおもしろい映画になったと思います。自信あります。今日は本当にありがとうございました。
松雪 朝早くから、ありがとうございます。今日を迎えられて、静かに興奮しております。女性の方が多くて、ちょっとビックリしています。朝から大丈夫なのかなと(笑)。今日は本当にありがとうございます。
江口 どうも、江口洋介です。こういう映画なもので、出て行った時どういう空気なのかな・・・と思っていたのですが、熱く、何かワサワサするようなものが伝わってきて嬉しく思っています。今日はありがとうございました。
二階堂 おはようございまーす。二階堂です。朝からすごいイイ目覚めになったんじゃないかなーと思いまーす。楽しんでいただけたでしょうか。バンバーンってなってね、バーンって。はいっ、ありがとうございまーす。
太田 おはようございます。太田莉菜です。会場に入ってきた時にワーッという熱気に包まれて、胸がいっぱいになりました。嬉しいですし、こうやって本日初日を迎えられて本当に幸せです。ありがとうございます。
瀧本監督 おはようございます。この映画の原作は今から12年くらい前に出た小説なのですが、その時点で映画化の話がありました。構想10年とかよく言いますが、まさにそうやって出来上がった映画を今日こうやって皆さんにご覧いただき、あたたかい拍手をいただいて、感無量です。どうもありがとうございます。
― まず見どころのひとつと言えば、生田さんの肉体美だと思うのですが、皆さんいかがでしたか?
(お客様から大きな拍手)かなり厳しいトレーニングをされたそうですね?
生田 撮影に入る半年くらい前からずっとトレーニングをしていたので、そのように言っていただけるなら・・・嬉しいです。ありがとうございます。
MC 現場でもトレーニングされていたのですか?
生田 そうですね。わりとアクションシーンが多いので、説得力のあるアクションになればと思って本番前にやったりしていました。今思い出したのですが、二階堂さんの首を絞めるシーンがあって、監督から「絞めている感じにみえないので、もうちょっと絞めてください」と言われ、忍びなかったのですが、ちょっとガッとやったんですよ。そしたらふみちゃん、バタッておちちゃって・・・(お客様から「えー」と驚嘆の声)。超トラウマになっています(苦笑)。17歳の少女をおとしてしまった・・・と。
MC 二階堂さん、かなり激しい撮影現場だったんですね?!
二階堂 「みんな、死ね」と思ってました(登壇者、お客様爆笑)。おちた時も。
MC そう思ってたら自分が失神しちゃった・・・?
二階堂 ふわ~って、いきました。ふわ~って。
MC そ、そうなんですか・・・。
二階堂 未知なる体験でしたねー、はい。
MC 監督、それだけ激しいアクションを役者の皆さんに求められたんですね?
瀧本監督 そうですね・・・たぶん二階堂さんから僕が一番「死ね」と思われていたと思うんです。ほとんど「殺す」という目で僕を見ていましたね。
― 江口さんも激しい格闘のシーンがありましたね?
江口 そうですね。リハーサルから数えると、27時間くらいやりましたよ。ここまでやるのかと、僕もちょっとおちそうに(笑)。
MC 江口さんは警察官のアニキ的な存在の役を演じられましたが、現場では誰がアニキ的存在だったんですか?・・・はい?監督、なんですか?江口さんですか?
瀧本監督 みんな"アニキ"って呼んでましたからね。
江口 ちょっとそれ誤解されるから(苦笑)。というか、(アニキは)監督ですよ。爆破のシーンもすごくて、絶対に失敗できないという緊張感もある作品の監督ですから。
― 爆破などの激しいアクションも見どころのひとつだと思いますが、そのあたり松雪さんはいかがですか?
松雪 やはり現場は迫力がありましたし、本番を迎えた時の熱風もかなり凄かったです。緊張感のあるシーンで、緊張しながら興奮していました。
MC 松雪さんは精神科医ということで、その役どころの難しさはありましたか?
松雪 監督から抑えた演技を求められていたので、すごく集中力を必要としました。
MC 生田さんは、脳男を演じる難しさはいかがでしたか?
生田 自分が脳男として現場に存在しなければ、この映画は成立しないと思っていたので、全身全霊を込めてやっていました。テクニックということではなくて、自分の生活とか人生観みたいなものを脳男に全部捧げた日々でした。
― 二階堂さんは悪役の連続爆弾魔を演じられて、いかがでしたか?
二階堂 楽しかったでーす。
MC た、楽しかったですか?スーッと入り込むことが出来たと?
二階堂 いや、全然入り込まなかったですけど・・・(お客様爆笑)
MC どういうことを考えながら演じられたのですか?
二階堂 やっぱり共感できないからこそ一線を張って出来る芝居だったと思います。ただ、生田さんほどではないですけど、私も体重を減らしたりしていて、でも成長期なので全然痩せないんですよ。ご飯食べなくても、成長期って全然痩せないんだなと思って。なのに病的に痩せろとか言われるし、「早く終われ、この現場」って思っていた(登壇者・お客様大爆笑)からきっと(悪役を)出来たのかなって思います。
MC 二階堂さんは、いま成長期ですか?
二階堂 18歳なので、ごはんもいっぱい食べなきゃいけないのにお米食べられないし、甘いの食べられないし、なんで?みたいな感じでした。
― 相棒役の太田さんは、どういうことを考えながら演じられましたか?
太田 私は、相棒で心酔しているので、ずっと二階堂さんのことを思ってやっていました。二階堂さんが監督に「死ね」オーラを出しているのを私はずっと隣でみていたので、何か言われて落ち込んだ監督の、そのまるーい背中をよく覚えています(笑)。
MC 松雪さんや江口さんなどの大先輩との共演はいかがでしたか?
太田 私は演技の経験は赤ちゃんみたいなものなので、大先輩を前に「とにかく足を引っ張らぬように頑張ろう」と、背中を見て、お芝居を見て勉強させていただきました。
MC 今日ご覧になった皆さんには、ぜひご家族やお友達に『脳男』について話していただきたいのですが、生田さん、どういう点に注目してお話していただきたいですか?
生田 「とにかく映画館に足を運んでくれれば、そこにはとんでもない衝撃が待っています」としか言いようがないのですが、こういう素晴らしい作品を日本で作れたということがすごく幸せですし、その作品に自分が関わることが出来たのは俳優冥利につきると言いますか、こんなに幸せなことはないなと思っています。
― 初日を迎えてこうして実際にお客様に観ていただくというのは、監督としてはどのようなお気持ちですか?
瀧本監督 ホント初日舞台挨拶ってイヤでイヤで、死刑宣告されるような気分なんですよ、実は(苦笑)。今日は皆さん朝8時からの回ですよね?朝っぱらから観る映画かどうかというのはありますが、初日に来ていただいた、日本で一番最初のお客様です。本当に本当に本当に感謝しています。ありがとうございます。
MC さて、今日生田さんと監督は"斗真が10回舞台に登場!"と、"10"にかけて10回連続舞台挨拶キャンペーンを行いますので、意気込みの程を!
生田 体調に気をつけてがんばります(笑)。
― 最後に、代表して生田さんからもう一言お願いします。
生田 本日はお忙しい中、そして寒い中こんなに朝早くから来てくださってありがとうございます。感謝の思いで、いっぱいです。先ほども少し言いましたが、こんな作品が日本で作れるんだという証になったんじゃないかなと思っています。日本には色々な海外の映画がたくさん入ってきますし、海外の文化や情報も入ってきますが、「日本も負けていられない。日本の映画だって、日本の文化だって素晴らしいぞ」と思い続けてきました。そういう意味では、この『脳男』に色々な可能性を感じています。すごく大仰なことを言ってしまいますが、自分自身が日本の文化を支えられる人間になりたいなと、この映画を通して改めて思いました。「日本、頑張ろう」と思いました。この映画に関われて、すごく幸せです。この映画が皆さんの中に残ってくれることを心から祈っています。本日は、どうもありがとうございました。
脳男
★大ヒット上映中!★
『脳男』日本映画史に残る、
もっとも美しきダークヒーロー誕生!
監督:瀧本智行
出演:生田斗真
松雪泰子 二階堂ふみ 太田莉菜 江口洋介
©2013 映画「脳男」製作委員会