『カラスの親指』は、直木賞作家・道尾秀介さんの本格ミステリー小説を映画化した作品で、阿部寛さん演じるタケと村上ショージさん演じるテツのデコボコ詐欺師コンビと、彼らの下に舞い込んだ、石原さとみさん演じるやひろ、能年玲奈さん演じるまひろ、小柳友さん演じる貫太郎の3人が、人生を取り戻すべく詐欺によって一世一代の大勝負に挑むという物語で、"騙されない"と思っていても、やっぱり"騙された。ぜひ他の人にオススメしたい"という鑑賞したお客様の反響の高さも注目されている話題作です。

そんな大ヒット御礼舞台挨拶のMCをとつめてくださったのは、完成披露試写会の時に見事な話術でお客様をひきつけ、警備員さんと阿部さん＆村上さんがすり替わっていることを見破らせなかった古坂大魔王さん。この日もキャストの皆さんの登壇前に会場を盛り上げてくださいました。

古坂　見てお分かりの通り、今日は平均身長が187センチ！僕は186センチありますが、この3人の中で一番小さいんですよ。友くんが？

小柳　僕、187センチです。

阿部　僕は、189センチですね。

伊藤監督　僕も一応170センチ以上ありますので、普通なんですよ（笑）。

古坂　こんな高身長な人達ばかりな上に客席とも距離が近いですから、圧迫感があるでしょ？･･･皆さ～ん、反応していいんですよ（笑）！映画館で喋っちゃいけないというルールはないので！

小柳　いやいや、ありますよ（笑）！始まったら（喋ったら）ダメですよ！

古坂　助かる～。そういう掛け合い、助かる～（笑）。ところで、この映画をご覧になった方々の反響がかなり良くて僕のツイッターにも色々届きますが、監督いかがですか？

伊藤監督　"人にススメたい度90％以上"という記録的な数字が出ていまして、本当にありがたいことです。でも、もっと多くの方に観ていただきたいので、今日ご覧いただく皆さんにも"面白かった"と思っていただけたら、口コミしていただけると嬉しいです。

古坂　そうですね！ところで友くんは、今日は劇中とは全然雰囲気が違うんですけれども･･･。

小柳　そうですね。劇中の方が10キロ太っていて坊主頭なので、だいぶ今の自分と違います。

伊藤監督　坊主も、この映画のためにしてくれたんですからね！元々坊主だったわけではなく！！

古坂　この映画のためだけに？

小柳　この映画のためだけにやりました。

古坂　映画とはだいぶ雰囲気が違うこの服、コレものすごい高いですからね！

小柳　いやいや（笑）。

古坂　車一台買えるくらい。

小柳　いやいやいや（笑）。

阿部　ホントすごいですよね。たしか100万円弱とか･･･。

小柳　いやいやいやいや（笑）。

古坂　しかも、和紙で出来ている！

小柳　それはホントですね！

古坂　後で皆さん水かけてくださいね。ドロドロになりますから！

小柳　アハハハハ。犯罪ですよ（笑）？

古坂　だね（笑）。という、この姿とはまったく違うキャラが映画の中では観られますので、お楽しみに！ところで、試写会では96％の方が"騙された"と言っている本作ですが、そのような映画に出演された今の心境を阿部さんお願いします。

阿部　僕自身も台本を読んだ時にすんなり騙されましたし、こうやって"騙される、騙される"と言われると、普通騙されないと思うじゃないですか？それでも騙されるんです。ま、今日のお客様はここまで言ったからきっと騙されないと思いますが･･･

古坂　でも騙されますよね？

阿部　騙されると思いますよ（笑）。騙せる自信ありますね。どうですか、監督？

伊藤監督　そうなのですが、1回そのことを忘れていただいて、純粋に観てほしいなと思います（笑）。街の片隅でひっそりと暮らしていた、ちょっと運が悪くて、どん底の生活をすることになってしまった連中の、ちょっとしたささやかな幸せや、自分達で人生を切り開いていけるかどうかを描いた映画になっています。"衝撃のラスト"などと散々煽っちゃいましたが、大したことないですから（笑）。とりあえず、この登場人物たちと同じ時間に浸ってもらえれば嬉しいなと思います。

阿部　そう、何も起きませんからね。皆さん、何も起きません！

古坂　阿部さん、今さら遅いと思います（笑）。あれだけ言っておいて（笑）。

阿部　いや、癒される映画ですからね。

古坂　･･･そうですね！子猫がずーっとゴハン食べている映画です。そんな感じで気持ちよく観ていただければと思います（笑）。ところで、この映画を既に1回観たという方は･･･意外といらっしゃいますね！いかがでした？

お客様　とてもおもしろかったです。

古坂　阿部さんココにいますよ～。

お客様　ドキドキしてます♪

阿部　はじめまして。

伊藤監督　2回目に観る方は、多分全然違った観方が出来ると思います。2回目の方がひょっとしたら面白くなるように･･･ということを真剣に狙って作ったので、楽しんでもらえると思っています。

古坂　何回観ていただいても楽しい作品ですので、よろしくお願いします。では、最後にメッセージをお願いします。

小柳　今日はご来場いただきまして、本当にありがとうございます。僕自身もこの映画のために、色々なことをしました。そのようにこの映画に真剣に取り組めたことが、すごく幸せです。この映画を色々な方に観ていただきたいので、みなさんにご協力いただきながら、この映画を盛り上げていけたらなと思っています。今日はありがとうございました。

阿部　本当に素晴らしい作品に出させていただいたと思っています。監督は映画2本目の、ある種新人ということだったのですが、これだけこだわる監督はいません。こだわってこだわって撮ってきた作品ですので、僕にとっても自信の作品ですし、ご覧になった方の反響が非常に高いというデータのある映画ですので、これからも広めていけたらいいなと思います。先日、僕は第2子が生まれまして（お客様、登壇者から大きな祝福の拍手）、お父さんはこれからもどんどん働かなくてはなりませんので（笑）、よろしくお願いいたします。

伊藤監督　"こだわる"と言っていただいたのですが、実はこの映画は、大きな映画の半分くらいの予算で作っているんですね。ですので、一人ひとりの創意工夫と、みなさんが身を削って朝から夜中までという大変な撮影をして作りました。そういう意味では、今時珍しいですが、"みんなの根性"みたいなところで出来上がった映画ですので、ぜひとも応援していただけたらと思います。ぜひ楽しんでみてください。よろしくお願いします。

阿部　監督、今、"しょーゆー意味では"って言いましたよね？

小柳　ショージさんの"しょーゆーこと"みたいな？

古坂　そうですね（笑）。ということでお時間になりました。『カラスの親指』長いですが、アッという間に感じます。僕も出ていますので、よろしくお願いしま～す！ありがとうございました！

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