イベントレポート

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来月10/13公開 『赤い季節』 完成記念トーク&ライブイベントが行われました!
2012年09月03日(月曜日)

来月10/13公開の映画『赤い季節』の完成を記念して、トーク&ライブイベントが9/3(月)に渋谷WWWで行われました。

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『赤い季節』は、絶大な人気を誇る元THEE MICHELLE GUN ELEPHANTのチバユウスケさんのソロプロジェクト、SNAKE ON THE BEACHの楽曲にインスパイアされて生まれた映画。

主演は昨年デビュー10周年の節目を迎えた新井浩文さんがつとめ、ハードボイルドな主人公像を激しく野性的に演じています。さらにファン垂涎のメンバーで結成された劇中限定バンドTHE GOLDEN WET FINGERS(チバユウスケ、中村達也、イマイアキノブ)や本作品で俳優デビューを果たし、新しい才能を見せつけた新居延遼明さんも見逃せません。

この日のトークショーには、新井浩文さん、村上淳さん、新居延遼明さん、能野哲彦監督が登壇。そしてトークショー後には、劇中バンドTHE GOLDEN WET FINGERSと新居延遼明さんによるアコースティックユニットのライブも行われ、会場はお客様の熱気に包まれました。

― 本作は、チバユウスケさんのソロプロジェクト、SNAKE ON THE BEACHの曲を聴いて、「こんな音楽が流れる映画を作れたら素敵だな」と思ったところからスタートしたそうですね?

能野監督 そうですね。昔からチバの音楽はカッコイイ映画になるんじゃないかなと思っていたんだけど、映画に使われる機会が少なくて。

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MC 「だったら俺がやるしかない!」ということだったんですね。

― 新井さんは、脚本を受け取った時どのような印象をお持ちになりましたか?

新井 今日は映画(の試写会)とはノリが違って「ライブのお客様だなぁ」という空気があって、アウェイ感でいっぱいです(笑)。脚本をもらった最初の印象ということですが・・・ぶっちゃけ、セリフがクサすぎて(笑)。

MC 恥ずかしい感じだったんですか?

新井 能野さんは、ロマンチストなんですよ。歌詞なら良いんですけど、例えば「バイクに乗ったら俺の荒ぶる魂がどうのこうの」って(笑)。ウチは人間っぽいセリフが好きなので「コレ誰が言うの?無理だよ~」と思って、直してもらいました。ま、殺し屋という非現実的なところはあるんですけど(笑)。でも、能野さんも拘りがあって「コレは俺やりたいんだ」とうるさくて(笑)、能野さんのやりたことを結構やりました。

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能野監督 でも、決定稿は結構手加減しましたよ!

― 本作にはハードな銃撃シーンがありますが、時代劇の殺陣の指導者のように、銃アクションでもそういう人がいるんですか?

新井 いますよ。

MC 弾がきたらこういう撃たれ方して下さいみたいな?

村上 それは役者が考えるよな?

新井 実際に弾、来ないしね。来ても困るしね(笑)。でも、弾着といって、仕込むんですよ。

MC バーンと撃たれたら血が出るやつですか?

新井 そう。でも、テストの時は口で言うんですよ。

村上 「バーン」ってね(笑)。

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新井 口で「バーン」「ワーッ」と言っても、全然テンションあがらないんですよ(笑)。本番になると、火薬が出て弾着もあるんですけどね。

村上 あれ、ホントまぬけだよな(笑)。

MC 遼明くんはその銃撃シーンの傍らにいましたね。

新居延 ボク、ポケットに手を突っ込んで立っていたら、アクションの人に怒られたんですよ。「まずポケットから手をだせぃ(怒)!」って。

新井 まずそこからだったよな。

新居延 すみません。ゴメンナサイ。

MC 映画界のある種ピリッとした現場の空気に初めて触れたわけですね?

新居延 はい。触れました。触れさせていただきました。

新井 これはウチの勝手な意見ですが、音楽と映画の業界を比較すると、ゆるいのは音楽です!で、縦社会という意味では芸人さんが一番キツイなと思うんです。ミュージシャンはゆるいっす(笑)。

村上 僕たちが寒い中で上着も着ずにやっているのに、遼明だけが上着着てポケットに手を突っ込んで、口笛吹きながら待っているんですよ。カワイイなぁ~と思って(笑)。

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新井 この映画で初めて会って、結構一緒にいて慕ってくれていたのに、この間遼明のインタビュー記事を読んだら、「新井さん超怖かった」みたいなこと書いてあって!

新居延 いやいやいや・・・・・・・。

MC 俳優として意識されたんじゃないですか?

新居延 いや・・・ムラジュン(村上淳)さんはボクがいると喋りかけてくれたんですけど、新井さんはあまり喋りかけてくれなくて。。

村上 だよな!だよな~(笑)!

新居延 バスの中でふたりになると、ボソボソという感じで話しかけてくれるんですけど・・・。

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新井 人見知りなの!でも、喋ったろ?

新居延 最初のうちはあまり・・・。

新井 最初から「イエ~イ!」っていけるタイプじゃないの!時間がかかるんです。

新居延 そう言ってました。

― 遼明さんは今回が映画初出演ですが、お三方からみていかがでしたか?

新井 能野さん自体も映画初だからね(笑)。

MC そうでしたね!では、能野さんの初監督ぶりはいかがでした?

新井 やりたいことがハッキリしていて、そこがブレないのはスゴイなと思ったんですけど、この間「どうでした?」と聞いたら、「映画は難しい」と言ってました(笑)。でも、「後悔してないよ」とも言っていました。

村上 スタッフも一流の方が揃っていましたし、監督も2、3日したら監督らしかったです。それにすごく楽しそうで、いいなと思いました。

MC 監督らしかったですって。

能野 とにかく「撮りたい」と思っていたものが実際に撮れることになって撮り始めて、もちろん大変なこともいっぱいあったんですけど、やりたいことをやっていたので、そういったことは吹っ飛びました。

新井 最初の2、3日は「よーい、スタート」のタイミングが分からなくて、「え?オレ?」みたいになっていました(笑)。

村上 あなた待ちですよってね(笑)。

能野 だから最初の方は編集していてもカットが早くて、画が足りな~いって(笑)。

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― 本作は撮影期間が短かったと聞きましたが、どのくらいの期間で撮ったんですか?

能野 新井くんに怒られましたが・・・15日。

村上 参考までにですが、たいていは40日。長いものだと4ヶ月などもあります。

MC 約2週間ということで、かなりハードなことを役者さんたちに強いたんですね?

村上 役者は一番最後に入って、一番早く上がれるからいいんですよ。スタッフが大変だったと思いますよ。

― 今回は個性的な役者陣が多いですが、風吹ジュンさんとの共演はいかがでしたか?

村上 最高です。

新井 ジュンさんは、以前事務所が一緒で可愛がって頂いていたので、共演出来てよかったです。

MC 映画の中でも、新井さん演じる健を色々な思いで受け止める役ですものね。

新井 そうですね。映画をやっていて思うのは、村上さんもそうですが、上の方との共演は安心感がありますよね。遼明だけですね、そうじゃなかったのは(笑)。

MC 遼明くんは風吹さんとの思い出は?

新居延 カワイイって言われました。

村上 僕も言われたよ!

新井 ウチ言われてないですよ(笑)?

― 他の共演者には田口トモロヲさん、泉谷しげるさん、永瀬正敏さん、中村達也さんがいらっしゃいますが、達也さんと新井さんは共演は?

新井 僕は結構(共演が)多いんですよ。最初スゲー怖いと思っていたんですけど、めちゃくちゃ優しいんですよ。そういうの嬉しいですよね。

― 新井さんは、2002年の『青い春』という映画でも、音楽がTHEE MICHELLE GUN ELEPHANTでしたが、縁を感じますか?

新井 それは、すごくそう思っています。チバさんと初めて会ったのはバーで、最初ずーっとこっち見てる人がいて、「マジ怖~、マジ怖~」って思いながら良く見たら「チバユウスケじゃね?挨拶に行かねーと!」と思って、「あの・・・俳優をやっている新井浩文と・・・」って言ったら「知ってる」って(笑)。うれしーと思いましたね。その後、朝10時くらいまで一緒に飲んでいて、その時チバさんがかぶっていたハットを最後に「やるよ」と言われてもらったんですよ。今も家に飾ってあります。

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村上 最近、僕ハットかぶってたの。良いやつを。それ、とられた!で、嬉しい話なんだけど、矢沢さんのライブでヒロトさんと飲んで、そのハットをヒロトさんにあげたんだって!僕はチバくん好きなんで、その時チバくんと取り代えたハットは、ギターケースの上に飾ってます(笑)。

― 新井さんと村上さんは共演作が多いですが、普段からよくお話をされるんですか?

新井 現場でも良く会いますしね。だいたいムラジュンさんを慕う役が多くて、今回はちょっと違うんですけど、それでも安心感がありましたね。それは、俳優としての絶対的信頼感というのがあるんです。

村上 僕もね、同じようなこと答えてるんですよ。

新井 これは、やったもの同士しか分からないところなんですけどね。

村上 そういうのって、スクリーンに出ているんじゃないかなと思います。

― 先輩からみて、スクリーン初登場の新居延遼明くんの役者としての存在感はいかがでしたか?

新井 ぶっちゃけ、演技なんてどうでもいいと思っているんです。ウチもヘタだし。ただ、遼明は肝が据わっていると思いました。あと「普段の生き方がスクリーンに映る」ってウチはよく言うんです。観たら分かりますが、すごく良く映っていたので、それは持って生まれたものだったり、生きてきた過程なんだと思います。

村上 初めてスクリーンに映るから、圧倒的にキレイですよ。

MC すごい透明感もありつつ、存在感もありますよね。

新居延 ありがとうございます。

MC カワイイの次はキレイって言われたよ!

新居延 あざーっす。

― 撮影中には、こういう音楽になるということは知らなかったんですよね?

新井 CDをもらいましたが、どのシーンにどの楽曲を使うというのは知らなかったです。

MC では、完成した『赤い季節』をご覧になってどうでしたか?

新井 音楽がカッコイイのは分かるんですけど、内容についてはお客さんに判断してもらえたらいいかなと思って。どうしても反省してしまって自分では客観的に観れないので、そこはよく分からないですね。

村上 新井くんは現場でも主演らしかったですし、監督は初監督とは思えない。それでいてフレッシュさもありました。音楽もいいですしね。ところで、THE GOLDEN WET FINGERS(劇中バンド)は、今後活動しないんですか?今日が最後なのかな?だとしたら今日ここにいるお客様、貴重ですよ。おめでとうございます(笑)

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MC 今日で解散して、また始めたりして(笑)。

村上 すっごいカッコイイんですよ。楽しそうにやってるし。ぜひ続けてほしいです。

MC 映画の中の演奏シーンもカッコいいですよね。あれはどういうイメージで?

能野監督 映画の中にライブシーンがあるとカッコいいなと思って。ただそれだけです。

― 遼明くんは、映画『赤い季節』のご自分をご覧になっていかがでしたか?

新居延 自分のは恥ずかしくて・・・。他の人の演技は観られるんですけど、自分のはキョロキョロしちゃうので、家でみようかなと思います。でも、ひとりでちゃんと映画館にも観に行く!行きます!

MC ひとりじゃなくて、メンバー全員で!

新居延 メンバーと行くのは・・・恥ずかしいな。他の人の反応をチラッとみちゃうだろうし・・・。

新井 違う列でみればいいじゃん。

村上 そうしよっ!

新居延 はい、そうします!

― 最後に、監督から皆さんに一言お願いします。

能野監督 出来がどうかというのは、僕も客観的には分からないですが、「最初に持っていた思いは根底にある」という自信だけはあるので、映画館で観てほしいです。僕はずっとマネジメントをやっていてライブが大好きで、そういう場所で生でみてこそだと思っていますので、映画も映画館で観てこそだと思っています。音楽を携帯で聞ける今の時代は便利だけど、そうではなくて大音量で聞いてほしいし、そういう場所にお客さんに来てほしいという気持ちで作りました。その気持ちがどこまで届けられるか分かりませんが、ぜひ映画館で観て下さい。それから、この映画は男の映画です。だから女の子にどううつるか分かりませんが、「男って、こんななんだろうな」と思ってもらえたらいいなと思っています。どうぞ、よろしくお願いします。

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★10月13日(土)ヒューマントラストシネマ渋谷、シネマート新宿ほか全国順次公開!★

『赤い季節』
新たなるロック・ムービーに豪華個性派俳優たちが集結!

監督:能野哲彦
出演:新井浩文 村上淳 新居延遼明 田口トモロヲ 永瀬正敏 泉谷しげる 風吹ジュン

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© 2012「赤い季節」製作委員会


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