本作は、携帯向け動画配信サービス「BeeTV」で配信された10分×12話ドラマの劇場公開。本作が135本目の主演作となるアニキこと哀川翔と、注目の若手実力派俳優・綾野剛のダブル主演でお届けする、問題を抱えた人たちを応援し、人生の建て直しに奮闘する物語。

初日舞台挨拶には、哀川翔さん、綾野剛さん、三浦誠己さん、児嶋一哉さん（アンジャッシュ）、渋川清彦さん、水崎綾女さん、そしてメガホンをとられた冨永昌敬監督が登壇。まず哀川さんが姿を現すと、会場からは 「アニキー！アニキー！ニッポンいちッ！！」 と、熱狂的な声援が飛び交います。

― まずは一言ずつご挨拶をお願いします。

哀川　先ほど監督が、BeeTVがこのように劇場でかかることは初めてだと聞いて驚いていたのですが、監督だけが知らなくて、自分達は知っていました（笑）。こんなふうに観る手段が変わると、みた感じも変わるんじゃないかと･･･まだ眠くないですよ。（会場爆笑。お客様から 「あと30分ッ！」 の声援） もうちょっと我慢しますよ～（笑）。このように初日を迎えられ、すごく嬉しく思っています。よろしくお願いします。

綾野　こんばんは。綾野（あやの）剛と言いますが･･･立ち位置に網野（あみの）って書いてあるんです（笑）。

児嶋　オレも渡部と間違えられるし（笑）、よくあることだから大丈夫、大丈夫！

哀川　俺には綾野って見えるっ！！

綾野　今日はせっかくお越し頂いたので･･･

哀川　ひょっとしてムッとしてるの？！

綾野　え？！あ･･･ちょっと（笑）。皆さん、今日は本当にありがとうございます。この後観て頂くので作品のことをあれこれ話すというよりは、短い時間ですが皆さんと一緒に楽しい時間を過ごせたらいいなと思い、こんなグダグダな感じでいくと思いますが、よろしくお願いします。

三浦　撮影中はすごく暑かった思い出と、監督の笑顔に引っ張られて楽しく撮影できた現場でした。短い時間ですが、よろしくお願いいたします。

児嶋　ボクだけ本職ではないので、迷惑をかけないよう出来るだけNG出さないように頑張ろうと思っていたのですが、翔さんが意外とNG出してくれたので･･･

哀川　言わなくていいじゃん！誰も知らないんだから（笑）。

児嶋　それで気が楽になったという話をしたかったんです（笑）。でも、一生懸命やりましたので、ぜひ楽しんでいって下さい。

渋川　12時過ぎの哀川さんが面白かったです。

哀川　誰も聞いてないからっ！

水崎　ご覧の通り和気藹々としていて、とっても楽しくて、この感じが舞台挨拶でも伝わればいいなと思っています。よろしくお願いします。

冨永監督　さっき翔さんに言われてしまったのですが、BeeTVのドラマを劇場でやるのは初めてだと今日まで知らず、さっき知ったばかりなのですごく光栄に思っております。初日に駆けつけて下さった皆さん、ありがとうございました。楽しんでいって下さい。

― 初日を迎えられた今のお気持ちを監督にお尋ねしたいのですが。

冨永監督　今、もう言ってしまったので、見どころは･･･

哀川　見どころじゃなくて、初日を迎えた気持ち！

冨永監督　えっと･･･劇場でBeeTVのドラマをやって頂けるのは初めてだと言うことで、嬉しくて･･･（繰り返しの発言に会場爆笑）

哀川　聞きましたよ（笑）。皆さん、審査員のような目でみないであげて下さいね（笑）。

冨永監督　だからと言ってドラマの方は見ないということではなく、劇場でご覧頂いた後、もう一度ドラマを見たいと思っていただけるような、繰り返し楽しめる作品になっていると思いますので、よろしくお願いいたします。

― 続いてキャストの皆さんには、好きなシーンや撮影中の印象的なエピソードなどをお聞かせ頂ければと思います。

哀川　この作品は、結構身体を動かすシーンがあるわけですよ。で、自分としては極力あたらないようにとか、あたったとしても （相手が） ムッとしない程度に “エヘへッ” という感じで済めばいいなと思ってやっていたのですが、どうも夜12時過ぎてくるとだんだん手元も狂ってくるというか、思いっきりやっちゃいましたね（笑）。ゴーンッって、結構いい音したので “俺じゃないよ” という顔したのですが、手遅れでした（笑）。映画の中でもそのシーンはみられると思いますので、“あ、ここか” と思って頂ければ。でも、痛くない顔してましたよね？

三浦　いや、メチャクチャ痛かったですよ！

哀川　血、出たもんね（笑）。

三浦　将来的に、僕に何か脳障害が出たら哀川さんに責任をとってもらおうと。

哀川　うわぁ、そんなムッとしてたの？大丈夫、大丈夫って言ってたのに。でも、大丈夫だよ。俺だってその頃には死んでるから（笑）。

綾野　楽しいことはいっぱいありましたねぇ。たくさんあったなぁ～。ん～･･････････。（←しばし考え中）

哀川　“それ、いいですから” と言われるような芝居を結構していたよね？

綾野　そうですね。

哀川　結構考えてきてるんだよ。で、やってると、監督が “いいです” って（笑）。ね？

綾野　僕、やりすぎていたんですかね？

冨永監督　･･････････はい？

児嶋　全然意思疎通が出来てない（笑）！

哀川　綾野の細かい芝居に、監督が “それ、いいですから” と言うことが結構あってね。でも俺はすっげー面白かったんだけど、監督は大変だったと思いますよ。って、俺の喋る番じゃないわ、ごめん（笑）。

綾野　いや、もう十分です。

児嶋　でも、やっぱり翔さんが面白かったですよね。埼玉のロケの時に翔さんが置いておいた虫かごに、カブトムシやクワガタが次から次へと増えていくんですよ。

哀川　撮影とカンケーねぇじゃん。

児嶋　印象に残ってることですもん！

水崎　一日に30匹くらい入ってました！

綾野　で、そうやって翔さんずっと楽しんでいて、みんなも疲れてきた夜12時過ぎたあたりで、噛んじゃいけないところで翔さんが何度も噛みだしたので、みんなで笑ってました。“翔さんでも噛むんだ” と、みんな安心したりして。

児嶋　夜12時過ぎた後の翔さんの噛みかた、尋常じゃないですからね。何言ってるか全然分からない！

哀川　俺だって、何やってるか全然分からなかったもん！（会場大爆笑）でも、おかしくもないシーンなのに振り向くとみんなゲラゲラ笑って、顔が引きつってるんだもん。あれはダメでしょ？！

児嶋　だって、カンペこれくらい （顔から20センチくらい） の距離でみながら芝居してるし（笑）。

哀川　だって見えないんだもん。でも、カンペじゃない。あれは、確認。

児嶋　本番中確認ですか（笑）？！でも、楽しかったですよね。

三浦　撮影にガリガリ君をたくさん差し入れして頂いたのですが、翔さんはガリガリ君を食べるのが初めてとおっしゃっていて、それがすごく衝撃でした。

哀川　あんまり撮影と関係ないじゃん（笑）。でも、暑かったしね。俺、熱中症で倒れる人初めてみましたね。寝てるのかな？と思ったら熱中症でね。それくらい暑かったんだけど、みんなガリガリ君に助けられましたね。

児嶋　ボク印象的なのは、空き時間にスタイリストさんがポロシャツを20年くらい着ているという話をしていたんですよ。で、“20年着ているってスゴイですね！” という話になったら、翔さん負けず嫌いだから “俺は30年革ジャン着てるよ！” って（笑）。

哀川　洋服を20年も着ているって、何か嬉しいじゃん。

児嶋　20年でスゴイという話なのに、それより上いかれたら立場なくなっちゃうじゃないですか（笑）。あと、子供と野球するシーンを撮っていた時、“俺の方が飛ばすよ” って、子供にまで負けず嫌いで（笑）。

MC　そりゃ、子供よりは飛ばしますよね（笑）。

渋川　やはり12時すぎの哀川さんが印象に残っています。

哀川　みんな俺の話してるけど、みんなも変だったよ。綾野なんか、待ち時間ずーっと寝てるから！

綾野　その横で、ずっと寝てたじゃないですか（笑）。

渋川　それが画面にも写っていると思います。

水崎　待ち時間の控え室が本当に楽しくて、みなさんに常に笑わせてもらいました。私の半端ない露出のムッチリした衣裳も笑われていて、最初はすごく気になっていたのですが、途中からどうでもよくなっちゃっいました（笑）。それから、夜中の3時か4時くらいに私が気を失っているシーンの撮影があったのですが、哀川さんがずっと噛んでいて、それをみんなが笑っていて、動いたらいけないシーンなのにピクピクしてしまって大変でした。

MC　皆さんこう仰っていますが、監督いかがですか？

冨永監督　皆さんが控え室で楽しんでいる間、現場は地獄でした。えっと、そろそろ見どころとか言う時間ですか？

MC　あと1回、回ってきます（笑）。

冨永監督　印象的だったのは、翔さんがカブトムシがお好きだというので、手が空いているスタッフみんなでカブトムシを捕まえて持って行ったところ、始めのうちは翔さんも喜んでいたのですが、しまいに “でも、俺カブトムシそんなに好きじゃないんだよ” と言われまして･･･。（会場爆笑）

哀川　行程表に “カブトムシ” って書いてあったのが、前々からずっと気になっていて、カブトムシが出てくるシーンがあるのかな？と思っていたら、ちょっと違ったんですね（笑）。

児嶋　近所の子供たちも、翔さんがいるということでカブトムシ捕まえてわざわざ持ってきてくれたのに、“これちっちぇーな” とか言ってるし。子供が持って来ているんだから、そこは喜ばないと（笑）！

哀川　いやいや。“何でも良いというワケじゃないんだよ” ということを教えてあげないと（笑）。

児嶋　さすがアニキということで（笑）。

― では、最後にもう一言ずつお願いします。

冨永監督　翔さんと綾野くんが裸で語らうシーンがありまして、そこが一番印象深いと言いますか、実際にやってもらわないとどうなるか分からないと思いながら台本を書いたのですが、出来上がったものをみて、本当にそのシーンは書いて良かったなと思いましたので、色々見どころはありますが、そこが一番の見どころです。

水崎　画面に楽しい現場の雰囲気が出ていると思いますし、監督が一人ずつのキャラクターをしっかり描いて下さって、それが画面に写っていると思いますので、ぜひチェックしてみて下さい。

渋川　冨永さんのテンポの良い世界を楽しんで頂きたいです。

児嶋　このような柄の悪いというか（笑）、迫力のあるメンバーの中で、ボクだけ迫力は負けちゃっているのですが、そのへんは勘弁して頂いて、ボクのところだけちょっとハードル下げてみて頂けると、素敵な内容になっています。よろしくお願いします。

三浦　冨永さんとお仕事出来たこと、この組でお仕事出来たことを光栄に思っています。そして、何よりもアジアを代表する哀川さんとご一緒させて頂いたことは感激でいっぱいです。楽しんで下さい。

綾野　まず、皆さん本日は本当にありがとうございました。うまく言えないですが、何も考えずに、気負わずに観られる作品だと思っています。そんな作品が、皆さんの心の中で何かを感じて頂けたら幸いです。

哀川　今日は来ていませんが、“竹内”という役の男が出てきまして、そいつが結構面白いでので楽しみにしていてもらいたいなと思います。それから、主題歌を18年ぶりに歌わせてもらいました。あとは、ご覧頂ければ満足して頂けると思いますので、最後までゆっくりとお楽しみ下さい。

©：BeeTV

哀川翔×綾野剛W主演！
10分×12話のBeeTV配信用連続ドラマを劇場公開！

『目を閉じてギラギラ』

★2011年10月22日（土）ヒューマントラストシネマ渋谷にて3週間限定レイトショー！★

借りた金を返そうともしない奴は、命を賭けてお説教だ！

監督：冨永昌敬
出演：哀川 翔　綾野 剛 / 三浦誠己　児嶋一哉（アンジャッシュ）　渋川清彦　水崎綾女　杉山彦々　政岡泰志　木村文乃　山本裕子　渡辺真起子 / 小沢仁志　永澤俊矢
製作著作：BeeTV
制作：日活　制作協力：キリシマ1945

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