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37年の時を超え、スクリーンで復活!映画 『電人ザボーガー』 に込められた熱い思いとは?!
2011年09月07日(水曜日)

来月10月15日(土)より公開となる映画 『電人ザボーガー』 の スペシャル先行上映が、9月7日(水)に新宿バルト9で行われました。

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本作は、1974年にテレビ放送された、今では 『トランスフォーマー』 の原点ではないかと囁かれながら、現在もなお熱狂的な人気を誇っている特撮ヒーロー作品のリメイク。日本のみならず海外でもすさまじい人気を誇る井口昇監督が、テレビオリジナル版を大胆に解体し、主人公・大門豊 「青年の章」 「熟年の章」 という2部構成の新たな物語を完成させました。

舞台挨拶には、板尾創路さん、古原靖久さん、山崎真実さん、きくち英一さん、井口昇監督と電人ザボーガーが登場。熱狂的なファンの皆さんを前に、37年の時を超えスクリーンに復活した 『電人ザボーガー』 への熱い思いから撮影秘話まで、様々なエピソードを披露して下さいました。

― まずは一言ずつご挨拶をお願いします。

板尾 ザボーガーファンの皆さん、はじめまして!大門豊をやりました板尾創路です!僕は今日、ご来場の皆さん以上に楽しみにしていましたので、負けませんよっ!って、何を競っているのか分かりませんが(笑)、気持ちは負けないということで。でも、皆さんの期待に応えられるよう誠心誠意こめて演じましたので、始まりから終わりまで、全て観ていただきたい気持ちでいっぱいです。

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古原 ザボーガーファンの皆さま、はじめまして!大門豊を演じました古原靖久です!今日はものすごく楽しみにしていたのですが、それ以上に不安と緊張で胸がいっぱいです。この映画はすごく熱い作品で、皆さんの期待に応えられるような映画になっていると思います!ぜひ楽しみにしていて下さい。

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山崎 皆さん、こんばんは。ミスボーグ役を演じました山崎真実です。この格好でふつうに喋るのがちょっと恥ずかしいのですが(笑)、作品ではすごく格好よくミスボーグを演じていると思うので、楽しんで観て下さい。

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井口監督 皆さま、こんにちは!『電人ザボーガー』 の監督をやらせて頂きました井口昇です!本日はこんなにたくさんのお客様にお越しいただき、非常に感動していますが、こんなに緊張したのは本当に久しぶりというくらい緊張しています。(お客様から「ウソつけー!!」の声)ウ、ウソじゃないのですよっ(笑)!プロデューサーの大月さんから “「電人ザボーガー」 を映画化してみないか?お前、やってみろ” と言われてから早2年。そして、ちょうど1年前に完成し、一時お蔵入りの噂も流れましたが、このような素晴らしい劇場で上映させて頂けることになり、こんなに素晴らしいことはないと思っています。そして、あいつ(電人ザボーガーを指さし)を平成のこの時代に蘇らせることが出来て、嬉しいです。今日はありがとうございます。

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MC そして電人ザボーガーです。よろしくお願いします!

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― TVシリーズは1974年ということで、37年ぶりに映画になったわけですが、当時板尾さんは11歳くらいですよね?

板尾 はい。11歳で孤児院にいました。この放送だけが楽しみで・・・。

MC す、すみません。どうやって突っ込んだら・・・?

板尾 「そうですか」 と、広げないで頂ければ大丈夫です(笑)!

MC 分かりました(笑)。では、今回のお話を受けた時にどのような感想をお持ちになりましたか?

板尾 撮影当時は47歳だったので 「47歳のオッサンでも、ヒーローものの主役をやれるんや!何と素晴らしい脚本だ!」 と思いました。この設定なら等身大で演じられますし、そんなに足が上がらなくても、そんなに走れなくても、逆にリアルなので僕にもってこいだな!これは、チャンスだ!と思って、脚本を書いて頂いた井口さんに感謝しましたね。20数年前にも1回チャンスがあったのですが、それ以来のチャンスでした。

井口監督 どういうチャンスだったんですか?

板尾 孤児院を脱走する・・・(お客様、キャスト大爆笑&大拍手)。今回が2回目のチャンスでしたので、ありがたくお受けさせて頂きました。

MC たしかにヒーローものは若い方のイメージがありますので、アクションシーンは大変だったのではないでしょうか?

板尾 事務所にはナイショですが、バイクスタントはやれるところは実際に僕がやらせてもらいました。

井口監督 ナイショだったんですね?!相当危険なことやらせちゃいましたが・・・

板尾 怖かったですが、テンションが上がって 「ここは自分が乗った方が迫力出るんじゃないか?」 とか、「もっと良い作品にしたい!」 という気持ちが日に日に募り、「やります」 と言いました。バイクの免許は持っているので乗れるのは乗れるのですが、アクションとなると勝手が違うのでアクション監督にご指導頂いて、ビビリながらですが特にケガすることもなく、何とかやらせて頂きました。そこは、逆にザボーガーに命令されて動かされたような感じがしています。

井口監督 「板尾さんどこまでイケるのかな~?」 と思いながら、相当危険なことを色々とお願いしましたよね。

板尾 僕も、「どこまでやらす気や?調子にのりやがって!」 というのはありましたけどね。ま、それは冗談ですが(笑)。でも、皆さん深夜まで撮影して文句も言わずに頑張っているので、僕も頑張ったらそれでいいんじゃないかなという気持ちでやりました。

― 古原さん演じる大門の青年期は非常に熱い男で、演じるのに相当力が入ったと思いますが?

古原 僕の中にもそういう熱い部分ももちろんあるのですが、それだけでは繋がりきれなかったので、全て 「大門豊だからこれが出来るんだ!」 という気持ちでやりましたね。だから、作品の中には大門豊しかいないですっ!!

― 山崎さんはサイボーグ役ですが、演じるのは難しかったのではないでしょうか?

山崎 サイボーグなのに女心を出さなくてはならず、監督に 「ミスボーグは情熱的で繊細に演じてほしい」 とアドバイスをいただき、それがすごく難しかったですね。

― 井口監督の思いを込めた作品ですが、板尾さんを主演にされた経緯とキャスティングについてもお聞きしたいのですが。

井口監督 誰がいいだろう?と思った時に、情熱や熱気といういわゆる大門豊のイメージがありそうじゃない、真逆の人がいいかなと思って(笑)。全速力で走る板尾さんの画を想像したら 「あ、いいな」 と思いました。第2部を少しだけネタばらししますと、大門は糖尿病なんですね。ボク、絶対に自分は糖尿病だと思っていたんですよ。だから板尾さんに 「糖尿病でも頑張れるんだ!」 というボクの気持ちを託してそういう設定にしたのですが、今年はじめて人間ドックに行ったら糖尿病じゃなかったんです(笑)。

MC 板尾さんは、それはご存知だったのですか?

板尾 そういうことは監督から聞きましたけど、糖尿じゃなかったんやったら何やってんだか(笑)。

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井口監督 でも1年前にボクが人間ドックに行っていたら、この作品は出来ていなかったかもしれない。こういう話になったのは、そんな感じなんです(笑)。

板尾 なるほど!だから糖尿病の人は、すごく勇気が出る作品になってますよ!間違いない!!

井口監督 そういうつもりで撮りました(笑)。それから、第1部はオリジナル版の完全コピーをしたかったんです。なので、古原さんには 「オリジナル版の芝居をとにかく完コピしようぜ!」 と言って、寝る前にDVDをみてもらっていました。

古原 毎日、1回DVDをみてから寝るようにしていました。

井口監督 それを何日間やったんですか?

古原 撮影期間中毎日やっていました。

井口監督 30日?!観て頂くと分かりますが、オリジナル版のファンの方を裏切らないように、なるべく同じキャラクターも再現させました。出来る限り同じにしたいという、熱い思いを込めています。

― 今お話を聞いても分かる通り、古原さんは飛竜三段蹴など相当な努力をされたと思いますが?

古原 大門は空手の達人なので、やはり強くみえなければいけないなと思い、以前ヒーローものをやった時にお世話になったところに入門して、撮影の3ヶ月前くらいから空手を教えてもらいました。

井口監督 え~?!全然知らなかった・・・

古原 型を何回も何回も鏡の前でやって、カメラワークの邪魔にならないように研究しました。飛竜三段蹴の時も、顔に足が被らないようにと考えながらやっていました。(お客様・キャストから拍手喝采)

井口監督 危険だからやめろと言っても、基本的に自分でやりたがりましたね。

古原 はい(笑)。

MC 作品への愛ですよね!山崎さんはその衣装でのアクションは相当大変だったのではないかなと思いますが?

山崎 板尾さんや古原さんの方がアクションシーンが多く、私は比較的少なかったのですが、私は結構力が強いので、アクション監督に古原さんの方が心配されていました(笑)。

古原 1回胸に入ったことがあって、相当痛かったですよ。

井口監督 加減できなくて、本気でね(笑)。

― では、電人ザボーガーにもお話を伺おうと思うのですが、劇中で随分ご活躍されていますが、ご苦労されたところは?

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板尾さんが通訳 ちょっとスケジュールがタイトやったことと、それなりにお金は掛かっていますが、ハリウッドなみに予算があるわけではないので、休憩時間が短くて、メシ押しが多かったんですね。1時間まともに休んだことがないのが、ちょっと大変だったと言っていますね。

MC タバコを吸うジェスチャーが休憩時間だったんですね?!

板尾 彼はタバコ吸いますから、食後の一服って大事なんですよ。(お客様大爆笑)

MC さすがの絆ですよね!ありがとうございます。

と、ここでTVシリーズ 「電人ザボーガー」 で中野刑事を演じたきくち英一さんが、 「悪人たちはどこにいるー?中野刑事がゆるさーん!!」 と、ピストル片手に登場!

きくち このピストルはTVシリーズで使っていたやつです。

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お客様・キャスト お~ッ!!

井口監督 感激ですね!

きくち もうボロボロでございます。で、いくらからいきます?

井口監督 オークションじゃないです(笑)!

きくち あ、違う?失礼しました(笑)。

― きくちさんはドラマ版に出演されており、今回の映画版にも出演されていますが、今回の映画はいかがですか?

きくち 37年の時を経て、ザボーガーが蘇ったことが嬉しくて嬉しくて。ザボーガーもあの頃より立派になって嬉しい(泣)。ありがとうございます!

MC 作品はいかがでしたか?

きくち 最高ですね。パート2はあるのでしょうか?

井口監督 パート2は、微妙にやりにくい結末になっているんですよね(笑)。でも、皆さんの熱い声があれば、ありえるかもしれないです!

きくち お願いしますッ!その時は、老いた中野刑事をどうかひとつ・・・。

井口監督 ありがとうございます!それは、ぜひ!

― では、最後に一言ずつメッセージをお願いします。

板尾 「電人ザボーガー」 をリアルタイムでみていたお父さんと言いますか、オッサンと言いますか、そういう人たちが自分の息子を連れて二世代で映画館で映画を楽しんでもらえたらと思います。子供がみたい映画に親父がイヤイヤ付き合うパターンがありますが、その逆で、親父が観たいから子供を連れて行くみたいな、そいういう映画になればいいなと思っています。劇場で観て頂くためにスタッフ・キャスト一同心を込めて作りましたので、ぜひ映画館に足を運んでほしいなと思います。

古原 『電人ザボーガー』 のキャッチコピー 「あきらめるな!立ち上がれ!」 は、今の日本にまさしくピッタリだと思います。元気のない日本に元気を与えられるような、そんな作品だと思います。10月15日(土)には日本版が公開されますので、ぜひ足を運んで観て頂けたらと思います。

山崎 こんなに笑って、泣ける映画はないと思います。1部、2部は全然雰囲気が違い、ふたつの作品を観ているかのように色の違う作品になっているので、最後まで楽しめると思います。

きくち ザボーガー、よろしくお願いいたします。(←某戦場カメラマンさんの口調をモノマネして)

井口監督 僕は5歳の時にオリジナル版をテレビでみて、ソフビの人形も毎日のように持っていたのですが、まさか自分が 「電人ザボーガー」 のリメイクの監督をさせて頂くとは思ってもみなかったので、本当に光栄ですし、こうやって皆さんの前で上映できることは、これ以上ない幸せだと思っています。先ほど古原さんも仰っていましたが、今年いろいろなことが日本で起きて、たぶん皆さんいろいろと疲れたり、将来不安になったりしていると思いますが、この作品を観て、みんな頑張って立ち上がろうよ!という気持ちになって頂ければいいなと思っております。スクリーンでザボーガーが活躍しますが、ピンチになる時もあるんですね。なので、スクリーンのザボーガーをぜひ応援してあげて下さい!

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キャスト全員のフォトセッション後には、お客様も撮影OK!の監督とザボーガーのツーショット写真撮影も!

そして、最後には 「じゃ、ザボーガー帰るぞ~。ガシャンガシャンガシャン・・・」 と口で音をつけながら去っていくふたりなのでした。

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板尾創路主演で贈る、壮大な特撮オペラ!
愛する者のため、世界を救うため、伝説のヒーロー、再起動!

『電人ザボーガー』

★2011年10月15日(土)新宿バルト9ほか 全国ロードショー!★

あきらめるな!立ち上がれ!

監督:井口昇
出演:板尾創路 古原靖久 山崎真実 宮下雄也 佐津川愛美 木下ほうか 渡辺裕之 竹中直人 柄本明
企画・原作:ピープロダクション

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©2011「電人ザボーガー」フィルム・パートナーズ

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