イベントレポート

<最新一覧へ戻る

三浦春馬さんが冷や汗? 『東京公園』 初日舞台挨拶が行われました!
2011年06月18日(土曜日)

青山真治監督4年ぶりの長編最新作『東京公園』が6月18日(土)に公開初日を迎え、キャスト・監督による初日舞台挨拶が行われました。

110618_tokyopark00.jpg

本作は、三浦春馬さん演じるカメラマン志望の大学生・光司が、突然舞い込んだ「ある女性を尾行して写真を撮って欲しい」という依頼をキッカケに、幼馴染や義理の姉、そして自分自身と向き合うことになる、人との繋がりの大切さを描いた、みずみずしいラブストーリーです。

初日舞台挨拶には、三浦春馬さん、榮倉奈々さん、小西真奈美さん、井川遥さん、そして青山真治監督が登壇され、初日を迎えての感想を踏まえたご挨拶の後、作品の魅力や本作のテーマのひとつである「真っ直ぐ見つめる」ことなどについてのエピソードを披露して下さいました。

― 三浦さんは「この作品が本当に好き」と、インタビュー中もずっと仰っていましたが、作品をご覧になって改めてどんなところが魅力だと思われましたか?

三浦 初めて試写で観た時、お姉さんとのキスシーンが本当に長くて、「長いよっ」と思われるんじゃないかな?大丈夫かな?と思いました。自分のキスシーンをみるというのは、イヤというか・・冷や汗がでます。皆さんもそうだと思いますよ。自分のキスシーンを大画面で観たら、絶対に冷や汗が出ます(お客様爆笑)!でも、すごく良い間だなと感じられたんですよね。それは、やはり青山監督のマジックなんですね。そんな青山監督の作戦が作品の至るところに散りばめられているのが、この映画の魅力だなと思います。

110618_tokyopark1.jpg

― 榮倉さんも「作品が大好き」と仰っていましたが、改めてどこが魅力だと思いますか?

榮倉 すごく考える力を与えてくれると言うか、恋愛の映画でもあるし、家族の映画でもあるし、友達の映画でもあって、観る側に「この映画はこういうふうに観て下さい」というのがないじゃないですか?だからその時の自分の悩みだったり、頭の中を占めている事柄に共鳴しながら観られる。そんなところがすごく好きですね。

― 小西さんは、この作品で「東京が大好きになった」と仰っていましたが、人間ドラマ的な部分はいかがですか?

小西 身近にあることってすごく大切で、そこに支えられて自分があるのに、いつも一番後回しにしてしまったりするんですよね。本作の試写が3月11日から間もなくだったこともあるのか分かりませんが、観た後に母に電話をして、「お母さん大好きだよ」と、ちょっと照れくさいようなことを言ってしまいました。そんなことをさせてしまう力のある作品だなと思いますし、私の場合は家族やいつも支えてくれる友達やスタッフさんですが、きっと自分の周りにいる人に目を向ける時間を与えてくれるような、そんな作品じゃないかなと思います。

110618_tokyopark2.jpg

― 井川さんの役も、夫婦の形を考えさせられるような役どころでしたが、今回の作品に関わっていかがでしたか?

井川 私は、東京を満喫していれば良い役でした(笑)。監督もほとんど会話が聞こえる距離にいらっしゃらなかったですし、娘とともに綺麗な紅葉の中で「私は本当にここを楽しめば良いんだな」と思っていたんですね。ただ、完成したものを観た時、それぞれの役柄が経験して感じたものを、私が演じた百合香はもう経験していたからなのか持ち合わせていて、そこに夫を導くような役だったんだなと感じましたね。懐の大きな役というか、それを教える側の役だったんじゃないかなと思いました。

― 本作は、光司が写真を撮ることで「真っ直ぐ見つめる」というのが1つのテーマになっていますが、真っ直ぐ見つめたいものや見つめているものなどありますか?

青山監督 僕は、現場で俳優さんを見ていることが大好きで、何よりも幸せだなと改めて思いました。家ではネコを見つめています。ずっと見ていると、向こうもずっと見ているから(笑)。

110618_tokyopark3.jpg

三浦 僕はずっと目を背けてきたものがありまして・・・カマキリなんですけど(お客様爆笑)。今度、真っ直ぐに見つめて仲直り出来ればと思います。

MC 公園のシーンで出会いませんでしたか?

三浦 寒い時期だったので、たぶん寝ていたんじゃないですかね?

MC (小声で)よかったですね。

三浦 (小声で)よかったデス!

榮倉 ・・・すっごい喋りにくい(笑)。バッタとか言わなくていいのかな(お客様爆笑)?人と向き合うって、自分と向き合うことなのかなと思っています。それはこの映画を観て思ったことでもあるのですが、人と向き合う前に私は自分と向き合って、自分が思っていることを整理していきたいなと思います。

小西 私はこの作品で、自分の仕事や役割と改めて向き合わせてもらった気がしています。

井川 間もなく2歳になる娘がいるのですが、「後でね」と言ったら、その約束は絶対に果たさなくてはいけない。嘘は通用しないなと感じています。そして、娘は私のことを真っ直ぐ見ているんだなと感じたことがありました。ベビーカーで近くのスーパーに行ったのですが、お酒売り場の前を通り過ぎようとすると、娘が「ママ!ママ!」と指さしまして、本当に見られているんだなと感じました(笑)。

― 皆さん、お写真は撮られますか?

井川 風景も撮りますし、娘の写真は頻繁に撮っています。

小西 旅に出た時は撮りますし、日常では気になったものがあれば携帯で撮ったりします。空の色合いや光が好きなので、空を撮ることが多いですね。

榮倉 私も空とか海とか、広いものを見ると撮りたくなりますね。旅行に行く時はカメラを持って行きますが、ふだんは携帯ですね。

三浦 同じような答えになってしまいますが、空ですね。夕焼けを結構撮って、誰かに送るわけでもなく保存しています。(お客さまから「送ってー!」の声)機会があったら、送ります(笑)。

MC 映画の中では井川さんを撮っていましたが、カメラ越しの井川さんはいかがでしたか?

三浦 本当に、後を追いかけたくなるような・・。

井川 急に思いついて(笑)。

三浦 いやいやいや・・・本当に魅力を感じて、ずっと撮っていたいという気持ちになるような演技をして下さったなと。(首をふる井川さんをみて)本気で言っているんですよ!

― では、最後に代表して青山監督よりメッセージをお願いします。

青山監督 僕の写真の話はいいんですか?以下省略ということですね・・(お客様・キャスト爆笑)。本日はありがとうございました。別の友達と、ぜひもう1回来て頂けたら嬉しいです。またお会いできる日を楽しみにしております。

110618_tokyopark4.jpg

ミントの鉢植えを持ったお客さまで、会場がまるで公園のように緑でいっぱいになった、爽やかな初日でした。


『東京公園』

★2011年6月18日(土)新宿バルト9ほか 全国ロードショー!★

まっすぐにあなたを見つめる。
大切な人への思いがあふれだす優しい物語。


監督・脚本:青山真治
出演:三浦春馬 榮倉奈々 小西真奈美 井川遥
原作:小路幸也「東京公園」(新潮文庫刊)
共同脚本:内田雅章 合田典彦

Tokyo_koen_main.jpg
©2011映画「東京公園」製作委員会


★その他の日活ラインナップもご期待下さい★

過去のイベントレポート

新着イベントレポート

PRESENT STAFF
INTERVIEW