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二宮和也・松山ケンイチ ダブル主演 映画 『GANTZ』 の製作報告会見が行われました!
2010年08月06日(金曜日)

二宮和也・松山ケンイチがダブル主演する、2011年1月と春 【前後編2部作】 で公開予定の映画 『GANTZ』 の製作報告会見が8月5日(木)に行われました。

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週刊ヤングジャンプ(集英社)で2000年7月から連載中の「GANTZ」 は、「死んだはずの人間が“GANTZ”と呼ばれる不思議な黒い球体に召還され、星人と戦う」 という独創的な設定でカリスマ的な人気を誇り、既刊28巻で累計1,100万部を売り上げている超人気SFアクションコミックです。

日本のみならず、ヨーロッパを中心とした海外でも人気の 「GANTZ」 は、そのスタイリッシュなデザインや激しいアクション、独創的な世界観、そして膨大なストーリーを描ききることの難しさから、これまでに多くの人が映像化を断念してきましたが、この度ついに総製作費40億円をかけ、撮影に6ヶ月、ポスプロ(編集・仕上げ)に1年近く時間をとり、原作の世界観を完全映画化することとなりました。

会見には、ダブル主演の二宮和也さん、松山ケンイチさんをはじめ、吉高由里子さん、本郷奏多さん、夏菜さん、山田孝之さんら豪華キャスト陣と、佐藤信介監督、佐藤貴博プロデューサーが出席。

「目下ポスプロ中で未完成」とのことでしたが、会見冒頭には迫力満点のプロモーション映像がスクリーンに映し出され、期待感を煽ります。また、この会見の模様は、約2,000人のファンを招待した日比谷野外音楽堂にも生中継されました。


― まずはプロデューサー、監督からご挨拶をお願いします。

佐藤P 企画プロデュースを担当しました日本テレビの佐藤です。『GANTZ』は、2007年の夏に原作の集英社さんと話をはじめ、2年前の夏に佐藤信介監督と本格的に準備をはじめ、1年前の夏にロケハンをして撮影に備えました。真冬に撮った作品なのですが、僕としては “夏” の思い出が印象深く、今日もこのように野外音楽堂にファンの皆さんに集まって頂き、会見をやらせて頂くことになりました。現在仕上げ中ですが凄い映像が完成しますので、楽しみにしていて下さい。

佐藤監督 ハードルのすごく高い原作で、真摯な気持ちで取り組んでやっています。キャストの皆さんも素晴らしく『GANTZ』をやるにあたってこれ以上のことはないと思う面々で作れたと思います。原作は、マンガ一流の表現でこの世界観を描かれていますので、それに負けないような、決してコピーではなく、映画一流の表現で捉え直した世界を作り上げたいと思っています。期待していて下さい。

― 続いて、キャストの皆さんより一言ずつご挨拶をお願いします。

二宮(玄野計 役) 撮入前 「映画『GANTZ』をどうやっていくか?」 を話し合うため、監督とプロデューサーと3人でご飯を食べたのすが、3人ともすごく原作が好きで、原作の好きなシーンを語りあって『GANTZ』熱を高めました。映画のことではなかったのですが、「GANTZ」について語る機会を3人で作ったことによって、共通認識をもって撮影にのぞむことができました。僕らは、仕上がりを待つことしか出来ないのですが、期待を超えてくれる作品になるのではないかなと思っています。

松山(加藤勝 役) 撮影は11月からはじまり、真冬でとても寒い思いばかりしていたので、まさか佐藤Pから「この作品の思い出が夏」 という話を聞くとは思っていませんでした(笑)。前編は原作に忠実に、そして後編はオリジナルのストーリーになっているのですが、原作に忠実な部分の良さと、映画オリジナル部分の良さそれぞれがすごく良く出ている作品で、僕も完成をすごく楽しみにしています。ぜひ皆さんも楽しみにしていて下さい。

吉高(小島多恵 役) 5ヶ月、6ヶ月という長い撮影期間・・・で撮ってきた・・・のですが・・・すみません!キンチョーしてますっ!私も出来上がりが本当に楽しみだなと、胸がドキドキしています。先ほどの映像で、皆さんのガンツスーツ姿やアクションシーン、爆発など、色々激しいことをしてきたんだなと、みとれていました。・・・おあとがよろしいようで(笑)。ガタガタですみませんでした!

本郷(西丈一郎 役) 元々このマンガの大ファンでしたので、お話を頂いた時ものすごく嬉しかったです。原作を20周くらい読んでいるのですが、西丈一郎という役は一癖も二癖もある本当に難しい役だと思ったので、どう演じれば実写でもリアリティをもたせられるかなと考えながら、一生懸命自分なりにやらせて頂いたつもりです。なので、僕自身本当に完成が楽しみですし、いちファンとして完成を待っています。皆さんもお楽しみに待っていて下さい。

夏菜(岸本恵 役) 今回『GANTZ』という大きな作品に出会えたこと、そして、素晴らしいキャストの皆さんに囲まれて、私でよいのかと思いながら最初は緊張していましたが、今日はこの場に立てて、本当に嬉しく思っています。今日はあたたかく見守って下さい。

山田孝之(重田正光 役) 僕が別の映画を撮影している時に『GANTZ』の衣装合わせをやっていて、「うわぁ、『GANTZ』かぁ。いいな」と言っていたら、佐藤(P)さんが「じゃ、出て下さいよ~」「あ、ハイ」って感じで出ちゃったんですけど、なんか楽しかったです。みんな撮影が大変そうでしたが、でもすごく楽しそうで、「いいなぁ」 と思いながらコソコソみておりました。・・・おあとがよろしいようで。(吉高さんのマネに会場爆笑)

― 原作ファンという方がたくさんいらっしゃいましたが、出演オファーを受けた時の感想と、『GANTZ』の魅力をお聞かせ下さい。

二宮 本郷くんも言っていましたが、何周も読めるところが魅力だと思います。年齢を重ねるにつれて、読み方や見え方が変わってくる。(奥)先生の頭の中に一瞬でも入り込める余地を残してくれている作品なのかなと思います。それが僕の中ですごく魅力的でした。出演オファーを受ける前に、風の噂で「GANTZ」が映画化されると聞いて、すごく嬉しかったんですね。ファンのひとりとして、映画化されたら 「あそこは、オレだったらこうするのにな」みたいなことを言いたかったので、自分が出ると聞いて、ちょっと、ちょっとだけ悲しくなりましたね(笑)。「GANTZ」を好きな人達とそういう話をしたかったのですが出来なくなってしまって・・・その思いを全部映画にぶつけたつもりです。不安だったのですが、「加藤役に松山さんを考えている」と言われ 「松山くんが加藤役なら、ぜひやらせて頂きます!」と話をさせてもらったのを覚えています。

松山 あの・・・二宮さんからそのようなお言葉を頂いて、本当に嬉しいです。ありがとうございます。玄野計役を二宮さんがやられると聞いた時、僕も二宮さんしかいないだろうと、本当にすぐに思いました。この映画は玄野計が主人公ですので、これは成功すると確信しました。僕が演じた加藤は弟とふたりで暮らしていますが、加藤は異次元に連れていかれ、現実の世界で弟はひとりになってしまうんです。その弟の不安感と兄の「弟をひとりにさせるわけにはいかない」という使命感の原作の描写がすごく好きで、何回も感動して涙しました。それを追体験出来ることは、プレッシャーではありましたが「ぜひやらせて下さい!」と言いました。

吉高 私は、正直「GANTZ」という作品を知らなかったので、まずマンガを読みました。今までマンガを買って読んだことがなかったので、どうかな?と思ったのですが、「GANTZ」の世界が面白くてどんどん吸い込まれていきました。「こんな素敵なキャストの皆さまと一緒にやれるのは、身に余る光栄でございます」 と思いまして、手をあげさせて頂きました。おあとがよろしいようで・・。

本郷 オファーを頂いた時は、「GANTZ」が大好きな友達に電話して自慢してやろう!と思ったのですが、まだ情報出ししていなかったので、ベッドにちょこんと腰掛け、ひとりで喜びを噛みしめました。「GANTZ」は、すごいSFアクションで、どうなるか分からない設定も面白いのですが、僕のように何回も繰り返し読んでしまう者としては、「GANTZ」はみんなの心の葛藤や、それぞれの正義のぶつかり合いであり、そこが「GANTZ」の魅力なのかなと思っています。映画では、素敵な役者さん達が素敵なお芝居で、マンガよりもさらに心理描写もリアルに描けているのではないかなと思うので、本当にすごく楽しみですね。

夏菜 「GANTZ」の魅力は、生と死に関することがテーマであるところだと思います。うまく表現できないのですが、ドロドロした世界の中に「生きるとは何か?」というテーマがある感じがすごく魅力的で、私を岸本恵役に決めて下さった時には、「私でいいの?」とすごく緊張したのすが、次の瞬間には「よし、やろう」と気持ちを切り替えてスッと落ち着いたのを覚えています。

山田 オファー頂いた時は、先ほどお話したように「出て下さいよ~」「はい~」という軽い感じでしたが、僕も「GANTZ」がすごく好きで、全巻持っています。カッコいいし、人は自分の正義のために戦っているんだなというのがすごく人間らしくて好きです。僕は原作にはいないキャラなので、ちょっと寂しくもあり、嬉しくもあり、寂しくもあり・・・。なので、「みんな、いいなぁ」と思いながらみていました。

― 二宮さんと松山さんに改めてお聞きしますが、ガンツスーツを初めて着た時どんな印象をお持ちになりましたか?

二宮 初めて着た時は・・・(松山さんに確認して)寸法合わせだったよね?全身タイツみたいな?まだスーツじゃなくて全身タイツみたいなのだったので・・・特に感動はなかったです。。

MC スーツになったのを着た時はいかがでしたか??

二宮 感動しましたっ(笑)。自分がみていたものが100%立体化して、触ったり、着たりするということが今までにない経験だったので、裏側も同時に楽しめたという感じがありましたね。

松山 すごく忠実ですしね。僕がすごいなと思ったのは、男性用・女性用で違うんですよね。男性用はいろいろな能力を強化するスーツで、例えば胸板がすごく厚くなっていたり、肩も大きくなっていたりとガッチリしたスーツなのですが、女性用はすごくセクシーなんですよね。ラインが出るつくりになっていて、強化するところがちょっと違うような気が・・・。

二宮 そっちにいっちゃったんだよね(笑)。

松山 佐藤(P)さんが、「そうじゃなきゃダメだ!」ってずっと怒るように言ってたんですよ。

二宮 そこだけすごいヒステリックになりだして・・(会場爆笑)。その甲斐あってのスーツの出来栄えだと思いますよね。

佐藤P その強化されたスーツを信介監督が、忠実に・・というか、そこばかり狙って撮っているので、夏菜ちゃんのお尻と胸がかなり強調されて・・・。

佐藤監督 (佐藤Pに)撮れと言われたんで!

二宮 なんか変態映画みたいになっちゃってますけど、違いますからね!SF映画ですからね!!ガンツスーツなど、ある種ビジュアルにもすごくこだわっている映画だと思います。

松山 ガンツスーツ自体が芸術みたいな感じです。1着50万円もしますしね!

二宮 さりげないアピールです(笑)。

― 撮影中のエピソードや印象に残っていることがあれば、お聞かせください。

二宮 撮影2日目に、誰もがビックリするくらいの遅刻を僕がしまして・・。これは言い訳ですが、初日に夜中まで撮ったりする現場ってそんなにないんです。ところが朝方4時くらいまで撮り、9時くらいにまた戻って来てねということだったんです。で、起きたらその時間だったんですね。「これはマズイ」と大急ぎで行って準備していたら、松ちゃんが「先に言ってくれればボクも同じ時間に一緒に入ったのにぃ」と冗談で和ませてくれたんですよ。「なんて優しい人なんだろう」と思ったのですが、後から聞いたら松ちゃんも遅刻していたんです(笑)。ふたりで遅刻していたというエピソードです。

松山 その日、僕は自分の入り時間を勘違いしていたんですね。基本、僕と二宮さんは30分違いで入るスケジュールだったので、時間通り入ったと思ってメイクしていたら、二宮さんが「ごめん、遅刻しちゃった」というのですが、5分~10分程度だったので「いや、大丈夫ですよ」と言ったら、スタッフさんがなんとなく僕に対して冷たいんですよ。なんか雰囲気が違うなぁと思って、その日の撮影終わりに「僕遅刻してないですよね?」って聞いたら 「いや、遅刻じゃないですか・・・」と言われまして。スケジュール表をみたら、僕が思っていた時間よりも30分も早かったんです。

― 皆さん本当に仲が良いなと思ったのですが、撮影中に盛り上がった共通の話題や面白いことなどありましたか?

二宮 みんな「GANTZ」が好きなので、共通の話題は「GANTZ」だったと思います。現場では待ち時間が多かったので、実際スーツを着れない人もスーツを着たいと言ってスーツを着て遊んでいたりとか・・・吉高さんですが(笑)

吉高 (二宮さんをチラッとみて)なんで言うの(照)?みんなが帰ったなと思って、シメシメと思ってゴソゴソ着ていたら二宮さんがまだいて・・・。みている感じだとセクシーでいいなと思ったんですけど、着てみたらエロいなと思って恥ずかしくなりまして、直ちに脱ぎました。大至急。 


製作報告会見の和やかな様子から、現場でのキャストの皆さんの仲の良さが伝わってきて、さぞかしチームワークの良い素晴らしい撮影現場だったのだろうなと感じました。

先日追加の撮影を行ったと佐藤監督が仰っていましたが、現在は全ての撮影を終え、完成に向けてポスプロ中です。

極限状態での人間ドラマと超過激なアクションで、見るものの心を鷲摑みにする、感動と衝撃のエンタテインメント超大作 『GANTZ』は、2011年1月、春 【前後編2部作】 公開です!キャストの皆さん同様、首を長~くして、期待してお待ち下さい!


『GANTZ』

★2011年新春・春 前後編2部作 全国ロードショー!★

残された最後のカリスマ漫画
全世界から映像化を熱望された『GANTZ』
ついに禁断の実写映画化!

原 作 : 「GANTZ」奥浩哉・週刊ヤングジャンプ連載/集英社
監 督 : 佐藤信介
脚 本 : 渡辺雄介
企画プロデュース:佐藤貴博
出 演 : 二宮和也 松山ケンイチ
     吉高由里子 本郷奏多 夏菜 伊藤歩 田口トモロヲ / 山田孝之


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