イベントレポート

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映画 『さんかく』 完成披露試写会が行われました!
2010年06月20日(日曜日)

公開を6月26日(土)と間近に控えた映画 『さんかく』 の完成披露試写会が、6月20日(日)渋谷シアターTSUTAYA1で行われ、“さんかく” な関係を絶妙に演じられた高岡蒼甫さん、小野恵令奈さん、田畑智子さんと、メガホンをとられた吉田恵輔監督が登壇されました。

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○でもなく、×でもない。△な人間模様。『さんかく』 は、大切な 「好き」 の気持ちを思い出す、ちょっぴり欠けてていとしい恋のお話。これまでの男っぽいイメージを打ち破る本格ラブストーリーに挑戦した高岡蒼甫さん。姉の恋人を翻弄する天然小悪魔ぶりをリアルに演じるのは、今や国民的アイドルとなったAKB48の小野恵令奈さん。そして、イタイタしくも恋する女子像を見事演じるのは、実力派女優の田畑智子さん。この3人の、ひと夏の奇妙な三角関係の行方がとっても気になる本作。完成披露試写会では、映画の内容にちなんだ “恋愛観” などもお話頂きました。

― まずは一言ずつお願いいたします。

高岡 今日は、映画をご覧頂いた後ということで・・・ちょっと気持ち悪い百瀬をみて頂いて、ギャップがあるかと思います(笑)。本当に今までと違って、弱々しかったり、情けなかったりと、人間の弱い部分を演じられたのは楽しかったです。

小野 映画をご覧頂いて、小野恵令奈がどういう子だと思われたか分かりませんが、すごい小悪魔っぷりを自分的には出せたかなと思っています!たぶん私をまだ知らない方もいらっしゃると思いますが、「相当な小悪魔な子なんだな」 というイメージをもって頂けたのであれば、それは最高の褒め言葉なので、そう思って頂けたらいいなと思います♪

田畑 今回は、結構自分に近い感じのタイプの女の子だったので、すごく自然に入れました。皆さん色んな恋愛観があると思いますが、この映画をみて、また色々と考えて頂けたらいいかなと思います。

吉田監督 いつも舞台挨拶はご覧頂く前にやることが多く、鑑賞後の挨拶は初めてなのでこっ恥ずかしい感じがします。なんか、パンツはかずに舞台に出てきてしまったような気分です(笑)

― 今日は映画鑑賞後ということで、先ほどお客様から満足の拍手を頂きましたが、高岡さんお気持ちはいかがですか?また、今回の役作りなどについてもお聞かせ下さい。

高岡 (たくさん拍手を頂いて)嬉しいですね。役作りについては、台本に書いてあるセリフにありのままの感情が乗っかれば良いのかなという感じでやりましたが、撮影期間も短かったので役に入りやすかったです。監督からアドバイスを頂くこともありましたが、基本的には自由にやりました。人間って、誰しもかっこいい部分だけでなく、情けない部分やちょっとしたダサい部分を持っていると思いますが、そんな 「人間っぽさ」 というところに、映画を通して自分自身気付けましたし、全体を通して良い映画だなと思います。

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◆高岡蒼甫さん

― そんな百瀬の彼女役を演じられたのが田畑さんですが、最初に脚本をご覧になった時どのような感想をお持ちになりましたか?

田畑 さっきもちょっと言ったのですが、佳代ちゃんみたいな部分が結構ありまして、「こういうセリフとか、こういう感情はたぶん持っているな」 と思ったのにビックリしました。このセリフ言ったことあるかも・・(会場爆笑)とか。ここまですごくはないですが、感情がコントロール出来なかった時など、そういう面が多々あるなと改めて思いまして、この作品は監督が書かれたんですけど、何か知ってるのかな?って・・・

監督 知ってますよ(笑)。

田畑 ちょっとビックリしました(笑)。

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◆田畑智子さん

MC これまでの試写会でも、女性は佳代の気持ちに共感できるという声が多くきかれるのですが、田畑さんが特に共感できた部分はどこでしたか?

田畑 このふたりは結構長く付き合っていて倦怠期を迎えているのですが、そういう時に男の人の態度が変わると、女の子は結構敏感に分かると思うんです。そういうシーンが多々あったと思うのですが、そういうところが共感出来ますね。「なんか、愛がない」 とか、すごく分かる気がします。

MC 男性の立場からすると、どうですか?

高岡 そばにいる人の大事な部分に気付けなくなってしまった時に、こんな天使みたいな子(桃)が急に現れちゃったりしたら、「彼女とはうまくいってないし、おいしいものが他にもあるのかな」 という気持ちにもなるのかもしれませんが、そこの境界線は越えちゃいけないですよね。

― そんな事件の発端になるのが小野さん演じる桃ちゃんなのですが、小野さんとしては桃ちゃんのような小悪魔的な子をどう思いますか?

小野 クラスに絶対ひとりくらいはいそうな子なんですよね。私の学校にも、こういうタイプの子がいました。かわいいポイントとか、見せ方とか、そういう部分をうまく使えるのが小悪魔なワケで、桃ちゃんには憧れます。自分はどちらかと言うと、好きな人が出来ても自分から行けない人なんですよ。でも、桃ちゃんはめちゃくちゃアピールしていて、私より1つ下の子なのに素晴らしいなぁ。大人になったら心配だなって思います(笑)。

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◆小野恵令奈さん

MC 高岡さん、小野さんの小悪魔っぷりはいかがでしたか?

高岡 彼女の大切さを忘れかけている不安定な時に出会っちゃったので、映像でみると、桃ちゃんが出てるシーンは “もや” がかかっているようにみえました。小悪魔がどうっていうより、相手は中学生ですから、好奇心や興味はあるけど、本気で好きになっているのとはちょっと違うと思うので、百瀬のような男がいけないですよね。バーチャルな感じでやっているなら良いですけど(笑)。

MC 田畑さんは、同性であり、姉妹であり、年上の女性としてご覧になって、桃ちゃんみたいな小悪魔的な女の子っていかがでしょう?

田畑 どこまで本気で、どう思ってやっているのか、ちょっと分からないところがこわいですよね。何も思わず天然でやっているかもしれないですし、ちょっと計算しているかもしれないし。桃ちゃんはかわしいし、いるだけで癒されるし、勝てないです・・。

MC 小野さんは小悪魔的な役作りは何かされましたか?

小野 台本貰って読んだ時に、セリフ含めて自然と入ってきたんですよ。例えば手を握るシーンで、実際に監督さんから事前に 「こんな感じで握って」 ということは言われていないのですが、自然に出来ちゃっているというか、「こういうふうにするのかな?」 というのがポンポン出てきて、結局それがOKで撮影が終わったんですけど、終わってから 「自然に出来てた自分がコワイ」 と思いました。あれぇ?みたいな(笑)。

MC 奥底に潜んでいたものが?

小野 何かいるんでしょうね、私の中に。将来この子が出てくるのか、来ないのか、乞うご期待ですね(会場爆笑)。

― さて、監督。とても個性的なこの3人のキャラクターはどのように生まれたのでしょうか?

吉田監督 百瀬は、基本的にはボクなんじゃないですかね。ちょっと色んな誤解があるかもしれないですけれども、良い意味でボクですね(笑)。で、佳代ちゃんは、ボクが今まで付き合ったような女の子のダメな部分を全部まとめて、でも最終的には愛してるよという感じのキャラクターを作りました。桃は、さっき改めて映画を観たら・・・どうかしてるな?オレ。大丈夫かな?とか思っちゃったんですけど(笑)、ま、単純にアブナイおじさんの妄想が生んだキャラクターですね。

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◆吉田恵輔監督

MC ということは監督は、ああいう小悪魔的な女の子に翻弄されてみたいという願望が・・? 

吉田 んー・・・そうです。そうなんです!

― では、最後に一言ずつお願いします。

高岡 それぞれが自分本位で 「やったことは、やられる」 というような、同じことの繰り返しなのですが、そのことに気付いた時の成長が見どころです。「こんなこともあったな。でも次はこうしよう」 という、一歩が踏み出せるような映画だと思います。人間の弱いところ、「誰にもこんな部分あるよな」 というところを男性の方にもみて欲しいです。

小野 この映画はどの視点からみても楽しめるので、ぜひ色んな世代の方にみて頂きたいです。百瀬目線でみれば、男の方も楽しめると思いますし、お姉ちゃん目線でも 「あ~、あるある」 と共感できる女性の方がたくさんいらっしゃると思います。桃からすると、同世代の思春期の子たちがみても楽しめると思うし、それくらいの年のお子さんがいらっしゃる方には、親子でみて頂いて 「で、あんたはどうなの?」 という会話をしてもらえるといいんじゃないかなと思います!

田畑 人それぞれ恋愛の形はたくさんあると思いますが、人を好きになることによって色々な感情が生まれ、そのことは自分が生きていく上での成長の過程にもなると思うので、この映画をご覧頂くとそんなことが少しでも分かるというか、考えて頂けるのではないかと思いますので、皆様お誘い合わせの上観に来て頂きたいと思います。

吉田監督 この映画は、どんな映画かというのを説明しづらいですし、面白さを伝えるのも難しいのですが、「キャスティングが絶妙にうまいな、オレ」 と思う3人の組み合わせが良い映画になったと思いますので、とりあえず観て頂きけたらと思います。

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ひと夏の奇妙な三角関係、静かに絡まり合った3人の恋の行方はいかに・・・?


『さんかく』

★2010年6月26日(土)より
ヒューマントラストシネマ渋谷、池袋テアトルダイヤほか 全国順次ロードショー!★

好きになるのは、カンタン。
好きでいるのは、ムズカシイ。

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(C)2010 「さんかく」 製作委員会


監督・脚本・照明 : 吉田恵輔
キャスト : 高岡蒼甫 小野恵令奈 田畑智子 ほか
制作プロダクション:日活撮影所 ジャンゴフィルム
製作:日活 テレビ大阪 配給・宣伝:日活


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