イベントレポート

<最新一覧へ戻る

『悪夢のエレベーター』 初日舞台挨拶
2009年10月10日(土曜日)

シリーズ累計50万部突破を誇る 「悪夢」 シリーズ第1弾にしてNo.1小説、待望の映画化 『悪夢のエレベーター』 が、10月10日(土)に初日を迎えました!

091010a0.jpg

大型の台風18号が上陸し、過ぎ去っていった最初の週末、東京・渋谷は、柔らかな秋の陽射しが心地良い好天に恵まれ、たくさんのお客さまが 『悪夢のエレベーター』 初日舞台挨拶会場となったシネセゾン渋谷に足を運んで下さいました。

会場いっぱいのお客さまが見守る中、この日登壇されたのは、内野聖陽さん、佐津川愛美さん、モト冬樹さん、斎藤工さん、木下半太さん(原作者)、タカチャさん(主題歌)、堀部圭亮監督の7名。観る者を翻弄し、思わぬ方向に物語が展開する “大どんでん返し” が見どころの作品ということで、“話したいけど、これ以上話せない!” という難しい制限がある中で、それぞれ見どころなどを語って下さいました。

― まずは、一言ずつお願いします。

内野 こんなに大勢集まって頂き、ありがとうございます。この映画は、ネタばれ禁止条例が出ていますが、決してもったいぶっているワケではなく、話の筋立てをあまり知らない方が皆さまにより楽しんで頂けるということで、我々はキャンペーン中も内容を申し上げることが出来ずにいました。初めての監督さんが作った、とても不思議な映画になっておりますので、どうぞ最後まで楽しんでご鑑賞下さい。

佐津川 今日は初日に足をお運び頂き、ありがとうございます。短い時間ですが、楽しいお話が出来ればと思います。よろしくお願いします。 

モト 本当にこんなにたくさんお越し頂き、ありがとうございます。言いたいことはいっぱいあるんですが、ネタばれしちゃうので言えない辛さがあります。私は超能力のある男を演じていて・・・ここまでしか言えないんです(笑)。でも、その分皆さんに楽しんで頂けると思いますので、期待してご覧下さい。 

斎藤 初日にこんなに大勢、ありがとうございます、僕は、浮気夫を演じました。皆さんに嫌われない浮気夫を、頑張って演じたつもりです(会場笑い)。今日はよろしくお願いします。

MC 嫌われない浮気とはどういうことなのか、そのへんも映像で楽しんで頂きたいと思います。 

木下 原作者の木下です。ネタばれがあるので言えませんが・・・超オモシロイので、僕の本を持っていない方は、映画をみた後に買って下さい!

タカチャ “愛を~♪く~だ~さい~♪”(←いきなりの生歌披露!)ボクもここまでしか歌えません。ネタばれしちゃうんで(会場笑いと拍手)。主題歌を担当しましたタカチャです。よろしくお願いします。

堀部監督 本日はどうもありがとうございます。今回は作品の性格上、一般の方の試写会をやらず、今日初めて皆さんにみて頂けるということで、すごく楽しみにしています。この週末たくさんの話題作が封切りになる中で本作を選んで頂き、この場を借りて御礼申し上げます。キャメロン・ディアスが頭丸めてる作品もありますが、うちも今日はモトさんが頭丸めてきましたので、よろしくお願いします(会場笑い)。

モト まんまです(笑)! 

091010a9.jpg

MC タイトルに “悪夢” とついていますが、何だか楽しいお話が聞けそうです。 

― さて、本作はエレベーターという限定された空間での物語ですが、内野さんは最初にお話を聞いた時、どう思われましたか?

内野 まずは、題名から面白そうだなと思いました。悪夢のエレベーターって、エレベーターの中で何が起こるんだろうって。それから、密室劇というところに一番惹かれました。狭いところが好きなので・・・というわけではありませんが(笑)、何か起こりそうじゃないですか。そういう中で演技することに役者としてワクワクするものがあり、即決しましたね。

MC そして、映画の中では関西弁を披露されていますが・・・。

内野 大阪の方いらっしゃいませんよね?(と会場を見渡すと・・・最前列の方が挙手)あぁ~、どうぞお手柔らかにお願いします。実は台本はそんなに濃い感じの関西弁ではなかったんですが、せっかくなので粗野で濃い感じに喋りたいと思い、(関西弁の中でもちょっと荒く聞こえる)河内弁にトライしています。

091010a2.jpg◆内野聖陽さん

― 佐津川さんは、狭い空間の中で、男性3人、女性1人という状況で演じられていたわけですが・・・。

佐津川 女の子ひとりで一番年下だったこともあり、可愛がってもらいました。皆さん優しかったですし、面白かったです。カオルという役を演じるにあたっては、色んな部分を見せられたらいいなというのと、エレベーターの中は狭い空間なので動きも限られていますし、表情で魅力的にみせられたらいいなと思いながら演じました。

091010a3.jpg◆佐津川愛美さん

― 先ほどのご挨拶で、斎藤さんは “嫌われない浮気夫” と仰っていましたが?

斎藤 原作もそうなんですが、登場するキャラクター全員が悪役でもないし、完全な善人でもないというのが1つの魅力だと思いました。キャスティングして下さった監督も、“小川という役を悪者にしたくない” と仰っていましたので、何か理由付けをしたいなと思って “自分が思っていたよりも早い時期に子供を授かったので、もうすぐ生まれてくるというその短期間に、一生一緒に家庭を築く奥さんにないもの、真逆のものを求めて冒険してしまった” という裏設定を勝手に作りました。ネタばれになるのであまり言えませんが、奥さんと浮気相手とは真逆の魅力があるので、みている方に “うわっ、コイツ最悪!” と思われるのではなく、“しょうがないな” と思ってもらえるよう努力したつもりです。厳しい目でみて下さい。

091010a4.jpg◆斎藤工さん

MC 同じ男性として、浮気をするというその心理はどうなんでしょう?

斎藤 僕に聞いてるんですか(笑)?それは、自分の弱さの表れなんじゃないですかね。

MC かっこいいですね。

― 木下さんは、書かれた本が映像になると聞いた時、どう思われましたか?

木下 元々は映画監督を目指していましたので、“くやしい” と思いましたね。(監督目指して通っていた)映画学校を先生と喧嘩して辞め、劇団員になり、なぜか小説家になり、で、書いた本が映画化になって、それが自分じゃない人の手で映像になった時に、僕が頭の中にイメージしていた映像とほぼ一緒だったんですよ。堀部監督とは一度しかお会いせずに、後は全部お任せしました。で、会った時もほとんど打ち合わせはせず、欽ちゃんの武勇伝を聞いて終わったのですが、僕の気持ちとほぼ同じような映像がスクリーンに現れたので、本当に驚きました。

091010a5.jpg◆原作者・木下半太さん。会場には奥様とお母様も応援に!

MC もし木下さんが監督をされた場合の 『悪夢のエレベーター』 もこのような感じになりそうですか?

木下 いや、ぶっちゃけ負けました。原作にはない、“あっ!ここ、こうしてきたんだ!堀部さんスゴイ!!” みたいなのがあったので、負けました。完敗宣言です。

― タカチャさんには1フレーズ歌って頂きましたが、歌は最後に流れるんですよね?

タカチャ 今回初めて、映画をみて書き下ろしをさせて頂いたんですが、監督からの “女性の気持ちを書いてもらえないか” という1つのテーマがありました。2回プレゼンして、ようやくOKを頂きました。

MC 監督から大絶賛ということですが。

タカチャ でも1回はボツになったので(笑)。でも、監督のイメージと僕のイメージがバッチリあった曲ですので、最後の歌を楽しみにして頂きたいと思います。

091010a6.jpg◆生歌を披露して下さったタカチャさん

― 本作では、エレベーターという密室の中で、今まで経験したことのないピンチがおとずれたわけですが、モトさんは “これはピンチだ!”というご経験はありますか?

モト 長生きしているので色々ありましたが、ピンチになった時は、そのピンチを自分で楽しむような状況にするとチャンスに変わります。先ほど木下さんと話していたんですが、この作品も逆境の中から生まれたそうです。要するに、“ピンチというのは、次のチャンスになる” という考え方をすればいいんじゃないか・・なんてカッコいいこと言っちゃいましたが、そう思っています。

MC この映画の中では、チャレンジはありましたか?

モト 全部ですね。細かいことはネタばれしちゃうから言えないですけど、ハッキリ言って、私、キモいです。自分でみて、相当キモかったです(笑)

091010a7.jpg◆モト冬樹さん 

MC 皆さん、いろんな視点でみて頂きたいなと思います。

― 木下さんから負けましたとの声もありましたが、監督いかがですか? 

堀部監督 初めて原作を読ませて頂いた時に、とてもテンポが良く、登場人物のキャラクターがすごくハッキリしていて、非常に骨格のしっかりしたお話だなと思いました。なので、これを脚本化して映画にするという段階になった時、原作に助けて頂いた部分がすごくありました。確かに僕も色々と解釈を足していきましたが、それを木下さんにも喜んで頂き、信じて頂くことが出来ました。原作ものには、必ず原作ファンの方がいて、映画をみて満足しない方もいらっしゃいますし、逆のパターンもあります。そんな中で、僕はすごく良い関係でお仕事が出来たなと思っています。

MC まず原作を読んだ時に、あのような映像や展開が頭に浮かんできたのでしょうか?

監督 最初はプロットという、あらすじ的なものを書いてくれと言われていたんですが、自分がやりたいと思っていたことが、原作を読んだ印象でいけそうな感じがして、いきなり脚本を書いちゃったんです。でも、プロデューサーはちょっとあせってたんですけど(笑)。“あれ?コレは脚本ですね?!お、お金はどうしましょう??”“いえいえ、それは今日じゃなくていいです・・”みたいな感じで(会場爆笑)。でも、僕が最初に書いた脚本だと4時間近い映画になっちゃうので、もうお一方鈴木謙一さんという脚本家の方に入って頂き、うまく整理して、こういう形になりました。

091010a8.jpg◆堀部圭亮監督

MC キャスティングはいかがでしたか?

監督 完璧でしたね。脚本を書きながら思い描いていたイメージと原作読んだ時のイメージとで、僕の希望通りでした。スケジュールがあう、あわないがあると、色々組み合わせが変わってしまったりするんですが、ある種の奇跡だったと思いますし、タカチャさんの主題歌まで含めて本当にやりたいことが全部出来た感じなので、終わった後の余韻を楽しんで頂ける映画になったんじゃないかなと思います。

MC ご自身で手掛けられたこの映画、何点をつけましょうか?

監督 点数ですか?!昨日も家でみかえしましたが、作ってから時間もたっているので、“こういうやり方もあったな” など色々思うことはありますが、これを作った時点では100点だったと思います。で、今ちょっと自分が感じる部分というは、成長した部分だと思うので、これに関しては100点満点の100点です!すいません。面白いこと言えなくて・・。

― 最後に、内野さん、監督からもう一言ずつ皆さまへメッセージをお願いします。

内野 スタッフ、キャスト、一丸となって堀部ワールドにどっぷりと浸かって、愛しんで作った作品ですので、本当に皆さんに楽しんで頂けると我々は信じています。キモかったり、笑えたり、そしてちょっと考えさせられるような色んな要素が含まれている映画なので、一言で語りつくせませんが、ご覧頂いて楽しかったら、ネタはばらさずにご紹介頂ければと思います。

監督 第一回監督作品ということで初めてだったんですが、本当に素晴らしいスタッフ、キャスト、原作、主題歌と、たくさんの奇跡を起こして頂き、助けて頂いて、こういう映画が出来ました。先ほども少しお話しましたが、映画は劇場のあかりがついた時に、ちょっと胸の中に残っている何か余韻のようなものが、そこが一番の見どころだと思うので、これをみた後にどんな感想をもたれるか、必ずしもそれはポジティブなものではない方もいらっしゃるかもしれませんが、そんなことも含めて楽しんで頂ければと思います。 

091010a11.jpg


いよいよ公開された、堀部圭亮第一回監督作品 『悪夢のエレベーター』。 ウソと本音、虚構と真実が入り乱れ、観る者を騙しぬく前代未聞の “人間不信エンタテイメント”です。あなたの予想を裏切る、大どんでん返しをぜひ劇場でお楽しみ下さい!

『悪夢のエレベーター』

★シネセゾン渋谷、シネ・リーブル池袋、新宿ミラノ ほかにて大ヒット上映中!★

このウソ、ホントにキリがない。
怒涛のどんでん返しがあなたを翻弄する!
究極の人間不信エンタテインメント!!

akumu_main.jpg


出 演 : 内野聖陽 佐津川愛美 モト冬樹 斎藤工
     大堀こういち 芦名星 本上まなみ
監 督・脚本 : 堀部圭亮、鈴木謙一
原 作 : 木下半太(「悪夢のエレベーター」(幻冬舎刊))
製 作 : 「悪夢のエレベーター」製作委員会
配 給 : 日活

★その他の日活ラインナップもご期待下さい★

過去のイベントレポート

新着イベントレポート

PRESENT STAFF
INTERVIEW