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『ウルトラミラクルラブストーリー』 初日舞台挨拶
2009年06月06日(土曜日)

“町子先生と両思いになりたい!”一途な思いが疾走する、松山ケンイチ主演最新作 『ウルトラミラクルラブストーリー』 が初日を迎えました。

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週の半ばから今にも梅雨入りしそうな空模様が続いていた東京。『ウルトラミラクルラブストーリー』 の初日となる6月6日(土)もあいにくの雨でしたが、劇場にはたくさんのお客さまが駆けつけて下さいました。

初日舞台挨拶は、松山ケンイチさん、麻生久美子さん、横浜聡子監督の3人で、シネカノン有楽町2丁目、ユーロスペース、シネマート新宿の3会場で4回行われましたが、シネマート新宿での舞台挨拶の様子をお伝えします。

― まずは一言ずつご挨拶をお願いします。

松山 今日は、雨の中来て頂いてありがとうございます。

麻生 本日はお忙しい中、初日にこんなにたくさんの方に来て頂いて、本当に嬉しいです。ありがとうございます。

横浜監督 本日は朝早くから映画をご覧頂きまして、ありがとうございます。トークショーもよろしくお願いします。

― 今注目の新人監督・横浜監督の作品に松山さんが出演を決めた“決め手”は何だったのでしょうか?

松山 台本を読むと、監督の世界観はジャンルづけが出来ない、自由で新しいものだったんです。そんな監督の作り出す世界の中でお芝居をしたい。陽人を演じてみたいという “挑戦” のつもりでやらせて頂きました。それから、僕は東京にきて8年になりますが、これまで土をいじる機会がほとんどなかったので、マネージャーに “土をいじる役はないかな” と言っていたところ、この台本を頂いて “これだっ!” と思いました。

MC では、待ちに待った作品という感じでしょうか。

松山 そうですね。でも、どういうふうになるのか全く想像もつかなかったんですが、監督とは同じ青森出身で、青森で撮影が出来るというのはすごく楽しみでした。ある意味、ホームという感じがしていて、ホームでやるんだから最高のものにしようとか、今までやったことのないような自分の出来る全部のことをやろうとか、そんな力が入ったり、思い入れがありましたが、実際青森ではすごくリラックスして楽しく撮影出来ました。

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― 麻生さんとの共演はいかがでしたか?

松山 麻生さんは素朴な方で、ひとつエピソードがあるんです。僕の地元はロケ現場から2時間くらいかかるところだったんですが、すごくおいしくて好きな定食屋があるという話をしたら、麻生さんがお休みの日に往復4時間かけてわざわざ行って来て下さったんです。で、撮影現場に夕方現れて、その定食をもってきて下さったんですよ!なんか、す~っごい優しいなぁと思って・・。あんまりいないですよね、そんなふうに身近に感じられる方って。麻生さんはすごく自然体で距離が近く感じられるというか、誰に対しても安心させてくれるような空気をもっていて、それはお芝居の面でも、メチャクチャなエネルギーをもって町子先生にぶつかっていく陽人を麻生さんは自然に受け入れてくれる器のデカさを感じました。
素晴らしい女優さんで、皆さんが麻生さんとお仕事をしたいという意味がすごく良く分かりました。あの・・すごく愛されてるなと思います(笑)。

― そんな定食屋のエピソードがありましたが、麻生さん定食はおいしかったですか? 

麻生 おいしかったです!サービスもして下さったんです。松山さんの関係者だと分かって頂いたみたいで、松山さんもサービスしてもらったことないのにサービスしてもらっちゃいました。

松山 僕もサービスしてもらった!

麻生 その後でしょ?

松山 ・・ウン。僕、タレもらいました。タレは中々手に入らないです!

(おふたりのほのぼのエピソードに、お客さまもあたたかな笑いで盛り上がりました)
 
― 麻生さんは、松山さんとの共演はいかがでしたか? 

麻生 ほんっとに面白かったです。楽しかったですね~。松山さんは、今まで会ったことのないようなタイプの方で、私のこと素朴とおっしゃいましたが、松山さんこそ素朴だなと思います。嘘がなく、本当に大切なものが何かということを分かっている方だと思います。また、演じるたびにお芝居が変わるのが楽しくて、いい意味での驚きや発見が結構あったので、松山さんとお仕事出来てとてもプラスになりました。

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― ところで、監督。 “両思いになりたい” という言葉は妙に新鮮でしたが・・?

横浜監督 30歳で “両思い” というのもどうかと思いますが、子供の頃は、やはり “両思い” なのか “片思い” なのかが勝負だったと思うんです。麻生さんも・・そうでしたか?

麻生 そうですよ!子供の時は “両思いになりたい” と思っていました。

横浜監督 そうですよね。陽人も子供なので、陽人なら “両思い” という言葉を言っても嫌味なく自然に聞こえるかなと思い、私の思いを託して “両思い” と言ってもらいました。

MC 陽人の純粋さみたいなものを表しているんですね。

横浜監督 何も無駄なものがない状態、無垢であるからこそ言える言葉ではないかなと思います。

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― 陽人のキャラクターは個性的でエネルギッシュですが、演じてみて大変なところはありましたか?

松山 僕が生まれ育った地域は津軽弁ではなかったので、そこが一番苦労したところです。イントネーションが微妙に違うんですが、お芝居が楽しくなってくると自分の言葉が出てしまって、よく注意されていました。あとは、陽人には自由さとか無駄な動きが多いんですが、それを最初はお芝居でやろうとして、考えることによって動きが小さくなっていました。で、途中から・・・・。(麻生さんの妙な動きに気付き)どうしたの??

麻生 (服を)ひっかけちゃって・・。

松山 あの、3回目ですよね?今日僕の話とめるの(笑)。1回目はくしゃみして、2回目はブレスレットを落として・・。

(と、松山さんにバラされた瞬間、“奇跡的” にも麻生さんのブレスレットが再びポロッと床へ!!
会場は大爆笑)

麻生 ス、スミマセン・・・・・・!

松山 素朴なんだから(笑)。

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松山 監督には、後ろ向きで走るとか壁に張り付くなど、演出として意味が分からないことを言われたんですが、やっていくうちに意味を考えなくなってきて、最後の方では自分で道路に寝てみたり自由に楽しく演れるようになってきました。

― では、麻生さんの感じる陽人の魅力とは?

麻生 陽人は、かわいいですね。母性本能をくすぐられる感じがします。あとは、やはり真っ直ぐなところですね。あんなふうに真っ直ぐに自分に向かってきてくれたら、もう目をそらせない力強さがあって、すごく魅力的な人間だなと私は思います。

― 最後になりますが、最近身近で起こったウルトラミラクルな、奇跡のような出来事をお聞かせ頂けたらと思います。 

松山 “間” とか “タイミング” を奇跡だと思うんですが、青森の監督と青森の役者が青森という土地で撮れる・・と、これだけ揃うのは、スゴイことだと思うんです。それは監督が声を掛けて下さらなかったら成立しなかったことで、とても感謝しています。それと監督の世界観をみて、この方と同じ県(出身)なのがスゴイことで、監督とこうして出会えたのは本当に奇跡だなと思います。今自分が考えていることの答えのようなものがこの作品には入っているような気がして、監督にはたくさんのことを教えてもらったように思いますし、たくさん勉強させてもらいました。一緒に出来たことは、奇跡だと思います。

麻生 私も、奇跡的なことってわりとたくさんあるなと思っていて、この映画もそうですし、色んな人との出会いは出会うだけでも奇跡的なことだと思っています。今回は、横浜監督と松山ケンイチさんという素晴らしいお二方と出会え、私にとっては本当に宝物のようで嬉しかったです。

横浜監督 森でクマに出会い、今回のラストシーンが浮かんでシナリオが完成し、いよいよ映画を作るところに来て、ダメもとで松山さん、麻生さんに出演をお願いさせて頂いたところ、お2人に台本の面白さを感じて頂けたことも奇跡ですし、全部青森で撮影出来たことも奇跡ですし、今日から公開で皆さんにおみせ出来るというこの状況自体も、奇跡なんですよね。クマのお陰で、皆さんに会えました。

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◆ロビーもお客さまでいっぱい!→→→ エンディングテーマを担当された “100s” さんからお祝い花が!

いよいよ公開された究極の片思いが起こすミラクルいっぱいのハッピーファンタジー 『ウルトラミラクルラブストーリー』 。
純真無垢な “陽人” に会いに、ぜひ劇場へお出かけ下さい!

『ウルトラミラクルラブストーリー』

★6月6日(土)より、ユーロスペース、シネカノン有楽町2丁目、シネマート新宿ほか
全国ロードショー!★

町子先生に好かれたい。町子先生と一緒にいたい。
   だからぼくは、脳みそなくても心臓止まっても死なない!

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(c)2009「ウルトラミラクルラブストーリー」 製作委員会

監督・脚本 : 横浜聡子 

キャスト : 松山ケンイチ 麻生久美子 
       ノゾエ征爾 ARATA 藤田弓子 原田芳雄 渡辺美佐子

配給 :リトルモア  配給協力 : 日活


★その他の日活ラインナップもご期待下さい★
 

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