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『THE CODE / 暗号』 初日舞台挨拶
2009年05月09日(土曜日)

歌舞伎界のプリンス=尾上菊之助が本格アクションに挑んだ現代劇初主演作 『THE CODE / 暗号』 が初日を迎えました。

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昨日までの雨模様が嘘のように、すっきりと晴れ渡った空。5月9日 『THE CODE / 暗号』 初日、銀座にある丸の内TOEI②では、尾上菊之助さん、稲森いずみさん、宍戸錠さん、松方弘樹さん、そして林海象監督をお迎えして舞台挨拶が行われました。


― まずは、初日を迎えられての感想など一言ずつご挨拶をお願いします。

尾上 (客席から“音羽屋ッ!”と呼びかけられ、尾上さんもニッコリ) 朝早くからこんなにもたくさんの方にお集まり頂きまして、本当に感謝しております。やっと本日初日を迎えることが出来ました。昨日までは空も曇っていましたが、夕方歌舞伎座で演目が終わり空を見上げると虹がかかっており、そして今日はこのような快晴に恵まれ、清々しい初日を迎えられたこと、天気同様晴れがましい気持ちでいっぱいです。林海象監督のもと、宍戸錠さん、松方弘樹さん、稲森いずみさんと、素晴らしい共演者の方に恵まれて映画作りに参加できたことは、かけがえのない思い出となっております。見所たくさんの映画ですので、ご家族の皆様、そしてお友達お誘い合わせの上、今一度お越し頂ければと思っております。

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稲森 上海の歌姫でマフィアの女という、今までにない役柄を演じさせて頂きました。そして林海象監督とは、『CATS EYE キャッツ・アイ』 以来10年ぶりのお仕事となり、緊張感のある現場ながらも楽しくお仕事が出来ました。私にとって、とても思い出深い作品となりましたので、皆さんにもぜひ楽しんで頂ければと思います。

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◆錠さんが最近不愉快なのは“後期高齢者”という言葉だとか。


宍戸 この映画の宣伝であちこち回っていますが、今日は一段と(お客様が)多い!スゴイ!映画というのは、作るだけじゃなく、観てもらわなきゃ意味がない。56年も映画の仕事をやっていると、良い時もありますが、そうではない時もある。最近は、お客様がたくさん入っているのは(自分じゃなく)他の人が出ている映画ばかり(笑)。だから、今日は立っている人もいて、嬉しいです。(お客様から拍手)
この映画は、実話を忠実に描きながらも面白く仕上がっていて、林さんはやはり活劇監督だなぁと思います。僕は(人間ドラマのような)静かな作品も嫌いではありませんが、出来れば、(小林)旭がいて、(石原)裕次郎がいて、トニー(赤木圭一郎)がいて、宍戸錠がちょっといて(笑)、という娯楽大活劇が好きなんです。そういう意味でも、この映画はかなり良い!普段映画を観ない人にも “あれだけは観た方がいいよ。面白いよ。特に菊之助さんがイイ、松方さんがイイ、稲森さんがイイ” って言って下さい。宍戸錠は・・・言わなくていいです(笑)


松方 上海に長期ロケにいきましたが、撮影はとても過酷だし、蚊も多くて大変でした。中国は人が多くて国も広いなぁと思ったのは、迷子になるくらいスタジオの中が広かったことです。すごいところで、先輩の宍戸錠さんとアクションをやっています。年寄りの冷や水です。足元もおぼつかない(笑)。そんなこんなで、非常に楽しい映画になっていると思います。ぜひとも皆さんの応援をよろしくお願いいたします。

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林監督 初日こんなにたくさんの方にお越し頂き、心から御礼申し上げます。今回はご覧のように非常に素晴らしい方々、銀幕の世界の憧れの方々と映画を作ることが出来まして、本当に監督冥利に尽きる傑作だと思っています。初日を前にして、久しぶりに緊張をしまして、ヒット祈願の願掛けで髪を金髪にしたりと色々やりましたが、こうしてたくさんの方に来て頂き本当に嬉しく思っています。それともう1つ嬉しいのが、私が25年前に最初に撮った映画があるのですが、当時全くの素人でどこで映画をかけてもらえば良いのか分からず “映画をかけて下さい” とフィルムをもって駆け込んだのがこの東映本社だったんです。そこで、カレーとコーヒーをご馳走になって帰された思い出があるのですが、それから25年。本作の中でその映画が一部かかっており、25年ぶりにやっとかけることが出来たことも感激しております。本作は、かつての日本映画を作るつもりで作りました。アクション、そして俳優さん達の素晴らしい演技をぜひご覧下さい。


― 菊之助さんは、初現代劇、初アクションということで、身のこなし方など大変な面もあったかと思います。また探偵という役の魅力などもお聞かせ下さい。

尾上 アクションは、やる方もやられる方も難しいですね。特にやられる方では、タイミングが合わず顔にパンチがあたってしまうこともありました。それに上海は暑くて大変だった面もありますが、皆さんと1ヶ月上海で一緒に過ごせたことは楽しかったです。探偵役については、監督が描かれるのは、“依頼者を家族と思え。そして人を信じることから始めよ” という、家族のように人と接する探偵たちで、そんな監督の作品に参加出来て良かったと思っています。

MC 上海は暑いということでしたが、具体的に残っている思い出などありますか?

尾上 (宍戸さんに耳打ちされ・・・)美人が多くて・・目移りして・・とても困りました(笑)

宍戸 上海の女性はキレイです。

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― 稲森さんは、今までにない役を演じられていますが、いかがでしたか?

稲森 現場に入る前に海象監督と、妖しくて、妖艶な、哀しい女性を作ろうと話しました。現場に入ってからは、海象ワールドという感じをすごく受けて、この中で演じればきっと妖しい雰囲気になるだろうと思い、そんな中でずっと上海にいる女性という雰囲気を出せるよう演じました。

― 宍戸さんと松方さんは、久しぶりに共演されてみていかがでしたか?

松方 錠さんとは何本か共演しており、徐々にお互い年をとってきたなというのが実感ですが、僕はもう卒業したアルコールを錠さんはまだ飲んでいらっしゃって、逞しいなと思っています。

宍戸 松方さんと共演した『仁義なき戦い』の撮影の時に、手首から本当に噴水のように血が吹き出て止まらないことがあって。でもカメラはそのまま回っているし、そこらじゅうが血だらけになってね。カットの声がかかったら富士純子さん(尾上さんのお母様)がフラ~ッと倒れちゃって・・。

松方 あの時は、錠さんが芝居をやめないから自分もやめられなくて、日活の俳優さんてスゴイなぁと思ったのが第一印象でしたね。

宍戸 松方さんとは、それ以来ずーっとのお付き合いで、いつもお世話になっています。


― 最後に、この作品に込められた監督の思い、そして見所をお願いします。

林監督 映画を撮る時は、1本1本、そこで終わるかもしれないという思いで撮るのですが、今回の作品では、初日舞台挨拶の壇上でまさか『仁義なき戦い』の話を聞けるとは夢のようです。そして、尾上さんと一緒に舞台に立つことも中々ないことですし、稲森さんとはながーい友達で、そういった方々と一緒に映画を作れたということが一番の思い出です。
それから、この映画の見所は、暗号をめぐって2つの決闘シーンが出てきます。1つは、友情と解放にかけた宍戸さんと松方さんによる銃アクションの決闘シーン。もう1つは尾上さんと稲森さんによる、愛情を真ん中に挟んだ決闘です。この2つの決闘をぜひご覧になって頂きたいと思います。


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※『THE CODE / 暗号』 は、シネマート六本木(東京)、他全国でバリアフリー版上映を行います。バリアフリー上映劇場の追加やスケジュールは、随時オフィシャルサイトでお知らせいたしますので、そちらでご確認の上、お出かけ下さいますようお願いします。


『THE CODE / 暗号』

★5月9日(土)より、丸の内TOEI②ほか 全国ロードショー!★

禁断の暗号に隠された哀しき真実が今明かされる・・・

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(c)2008 THE CODE プロジェクト

製作 : THE CODE プロジェクト  
配給 :日活  宣伝協力 : DROP
監督 : 林海象  脚本:林海象 徳永富彦 久万真路 
キャスト : 尾上菊之助 稲森いずみ 松岡俊介 斎藤洋介 佐野史郎 テイ龍進 
       貫地谷しほり 柏原収史 上原 歩 津田寛治 宮迫博之 夏生ゆうな 
       鈴木リョウジ 虎牙光揮 吹越満 坂井真紀 窪塚俊介 成宮寛貴 
       ♠宍戸錠 松方弘樹
 

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