イベントレポート

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『THE CODE / 暗号』 のバリアフリー試写会が行われました!
2009年05月01日(金曜日)

ゴールデンウィークが明けると、いよいよ5月9日(土)の公開が迫って参ります 『THE CODE / 暗号』。
本作は、より多くの方に作品を楽しんで頂けるよう<通常版>に加え、視聴覚障害者向け副音声および聴覚障害者用日本語字幕付の<バリアフリー版>も制作しております。

本公開に先がけ、4月30日(木)、<バリアフリー版>の普及にご賛同頂いている議員の方々をお迎えして、舞台挨拶付試写会が行われました。

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今回、『THE CODE / 暗号』 バリアフリー試写会にご登壇頂きましたのは、林海象監督、衛藤晟一議員(自民党障害者特別委員長)、太田昭宏議員(公明党代表)、菅直人議員(民主党代表代行)、石原宏高議員(自民党)、高木美智代議員(公明党)の皆さんです。


― まずは、一言ずつご挨拶をお願いします。

林監督 本日はこんなにたくさんの方にお集まり頂き、感謝しております。僕は映画を撮り始めて25年ほどになりますが、映画監督になる決意をしたのは、実は27歳の時に弟が19歳で他界したのがきっかけでした。その弟の誕生日が今日なんですね。なので、弟がこの今日の試写会をサポートしてくれたような気がしています。映画を撮っていると、生まれて初めての出来事に遭遇することがあります。今回のように国政を動かす方々と同じ壇上にあがるというのは、恐らく今日が最初で最後だと思って、とても嬉しく思っています。どうぞゆっくり楽しんでご覧下さい。

cgw1.jpg ◆林海象監督


衛藤議員 皆さんより一足先に、バリアフリー版の本作を試写会でみせて頂きました。本作は大変面白いアクションなのですが、隣に座っていらした障害者の方は「アクションものを楽しめるようになった」ことに大変喜んでおられました。今日は、活弁士・佐々木さんの生の副音声が聞けるということで、大変素晴らしいことだと思います。字幕も入り、副音声も入り、視覚障害の方も聴覚障害の方もみんなが一緒に楽しめる映画のスタートがこうして切れるようになったことを本当に喜んでいます。このような試みが全国に広がり、みんなが一緒に映画を楽しめる時代が全国に波及することを心から期待しております。

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◆左から衛藤議員、太田議員

太田議員 「とにかくバリアフリーの街づくりをやっていこう。そして、この社会を差別のないユニバーサル社会にしていこう」 ということで、色んな角度で取り組んできましたが、今回はバリアフリー映画ということで、私もみせて頂きました。ハイテンポで展開されるアクションにだんだん引き込まれていき、こういう作品をバリアフリーで楽しめることに大変感動しました。人と人とが心を通い合わせることが一番大変だと私は常に思っています。面白いという言葉は、元々面(=顔)の前がパッと真っ白く(=明るく)なることですが、これまで、このようなアクション映画をみて楽しむことがなかなか出来ませんでした。こうして新しい形で展開されることは素晴らしいことです。


菅議員 ちょっと場違いかなと思ったのですが(笑)、私達が顔を出すことが皆さんの応援になるのならという思いで、今日は参加させて頂きました。きっかけは血液障害の方々がすばらしい絵や彫刻をなさっていて、それに私の親しい知人が取り組んでいるのですが、その知人からバリアフリーの映画があると聞いたことです。色んな形で、色んな立場の人が参加して楽しむことが出来るこのような活動がこれからも幅広く、じわじわと浸透していくように私達もこういう場に来ることだけでなく、本業の方でもお手伝いできればと思っております。

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◆左から菅議員、石原議員

石原議員 海外では、視覚障害や聴覚障害の方ための映画館がかなりあるという中で、第二の経済大国である日本にないというのは、大変残念なことと思います。今日の試写会を起爆剤にして、映画会社の方にも、また映画館を経営される方にも視覚障害、聴覚障害の方々がみられる映画館をひろめて頂けるようになればと思います。


高木議員 私は、公明党の障害者福祉委員会の委員長をつとめています。3年前に経済産業大臣政務官をつとめておりました時、映画の字幕化のための要請を頂きました。ある視覚障害の方の言葉をきっかけに、目がみえない世界、耳が聞こえない世界、それがどういう世界であるのか、もっともっとお互いに知る努力が必要だと痛感し、以来一所懸命取り組んで参りましたが、バリアフリー試写会にお招き頂き、すばらしい時代が開けつつあることを心から喜んでいます。映画は皆さまに潤いをもたらし、そして人生の喜び、また多くの人の経験をともに共有することが出来る素晴らしい世界です。この世界をもっと多くの障害者の方達に、そしてまた共に多くの方達がバリアフリーで楽しんでいける社会を作るために、これからも一所懸命取り組ませて頂きたいと思います。

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◆左から高木議員、手話の田中さん


― 監督、今みなさんに応援のお言葉を頂戴しましたが、どのようなお気持ちですか?

林監督 ありがたいです。最初はバリアフリーというのが分からなかったのですが、この映画を作るにあたり、ぜひそういうことをやってみようということになり、色んなところでやらせて頂きました。東大に指点字を作られた福島先生という方がいらっしゃいますが、先生はお話の中で映画の中の非常に重要なキーワードをおっしゃっていたんです。その時に思ったのですが、果たして僕たちは目がみえて耳が聞こえているんだけど、本当に物をみているのかな?と。惑わされて僕らにはみえないもの、真実を逆に皆さんの方が見えるんじゃないかなと思います。そして、このバリアフリー上映が全国に広まったらいいなと心から思います。


ここで、本日生で副音声をやって下さる弁士の佐々木亜希子さんが登場。一言ご挨拶頂きました。

cgw7.jpg ◆弁士の佐々木さん

佐々木 このような場に一緒に立たせて頂き、非常に光栄に思っております。数年前からバリアフリー映画の副音声に携わらせて頂いておりまして、1年前からバリアフリー研究会ということで立ち上がりました。健常者も、視覚障害者の方も聴覚障害者の方も、みんな一緒に映画を楽しめたらいいんじゃないかと、いきいきとした映画をみんな一緒に楽しめるようにしたいということでスタートしまして、私もその一翼を担わせて頂き、ありがたく思っております。映画から得られる豊かな世界がたくさんあると思っていまして、これをもっともっと多くの方に楽しんで頂けるようにこれからも頑張って参りたいと思います。


― 最後に。監督よりもう一言お願いします。

林監督 これからご覧頂く映画は暗号がたくさん出てきます。暗号というのは、人から何かを隠すという意味もありますが、実は大切なことを暗号にこめて誰かに伝えるという意味もあります。本作はアクション映画ですが、暗号を取り巻く人々の心を閉じ込めていますので、どうぞ解読しながらみて頂ければと思います。僕らより、きっと皆さんの方がこの映画の真実をご覧になることが出来ると信じております。

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※『THE CODE / 暗号』 は、シネマート六本木(東京)、他全国でバリアフリー版上映を行います。バリアフリー上映劇場の追加やスケジュールは、随時オフィシャルサイトでお知らせいたしますので、そちらでご確認の上、お出かけ下さいますようお願いします。


『THE CODE / 暗号』

★5月9日(土)より、丸の内TOEI②ほか 全国ロードショー!★

禁断の暗号に隠された哀しき真実が今明かされる・・・

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(c)2008 THE CODE プロジェクト

製作 : THE CODE プロジェクト  
配給 :日活  宣伝協力 : DROP
監督 : 林海象  脚本:林海象 徳永富彦 久万真路 
キャスト : 尾上菊之助 稲森いずみ 松岡俊介 斎藤洋介 佐野史郎 テイ龍進 
       貫地谷しほり 柏原収史 上原 歩 津田寛治 宮迫博之 夏生ゆうな 
       鈴木リョウジ 虎牙光揮 吹越満 坂井真紀 窪塚俊介 成宮寛貴 
       ♠宍戸錠 松方弘樹
 

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