「小林旭 デビュー65周年」記念シリーズ 初DVD化 特選10作品(HDリマスター)
無頼無法の徒 さぶ
DVD
ぶらいむほうのとさぶ
小林旭が、山本周五郎の原作「さぶ」を得て久々に取り組む青春文芸アクション。監督は、「いつでも夢を」の野村孝、撮影は「成熟する季節」の高村倉太郎。
【映像特典】(予定)
・オリジナル劇場予告篇(予告篇原版の無い作品は収録されません)
・フォトギャラリー
【特典仕様】
・ピクチャーディスク

*デザイン・特典および仕様はすべて予定です。発売時には予告無く変更になっていることがあります。また特典と仕様は各作品ごとに異なります。ご了承ください。
*原版フィルムに起因するお見苦しい部分、お聞き苦しい部分がありますことをご了承ください。
*表現において今日では不適切と思われる部分がございますが、製作者の意図を尊重し、当時上映された内容のままで収録しております。
栄二とさぶは、下町の経師屋「芳古堂」に奉公する性格の対照的な若者だ。敏捷で腕もたつ栄二と鈍重なさぶ、自然、人気は栄二に傾いた。さぶは「すみよし」の女中のぶに好意を寄せていたが、それさえも自分では言えなかった。ある日呉服屋「綿文」に行った二人は、十年前に知り合ったすえと再会した。彼女は栄二に好意を持ったが、栄二がどこでも女性の話題なのにすえは嫉妬に燃えた。その頃「綿文」の家宝が無くなった。誰の企みなのか、家宝は栄二の道具袋の中から出て来た。「盗っ人」と呼ばれ、芳古堂を解雇された栄二は、無実の罪に眠れない日が続いた。そんな栄二にさぶは、「自分を立派にみせるために、俺を利用したお前に復讐してやったんだ」と告白した。驚愕した栄二は石川島の人足寄場に送られ、狂人と思われる程暴れまわった。ある日面会に来たすえから、さぶが葛西の家に帰ったことを聞くや栄二の心に、むらむらと復讐心が湧きあがって来た。数日後、面会に来たさぶは、栄二と腹を割って話し合った。今は独立して自信を持ったさぶ。三カ月後、出所した栄二を待っていたのは、さぶが貯金してこの日の為に建てた二人の店だった。そして花嫁姿をしたすえの姿も。しかし、喜ぶ皆の前ですえは意外な話をした。「栄二を自分のものにしたいばかりに、栄二の道具袋の中に家宝を入れた」と言うのだ。新たな怒りにふるえる栄二を、さぶはなだめてすえとの幸福な生活へとすすめるのだった。
1964 日活株式会社