「小林旭 デビュー65周年」記念シリーズ 初DVD化 特選10作品(HDリマスター)
絶唱
DVD
ぜっしょう
浅丘ルリ子&小林旭のコンビで送る純愛珠玉の名作。香り高く、豊かな抒情性とヒューマニティをおりまぜて、美しくも哀しい悲恋物語を描く芸術祭参加の文芸珠玉篇。
【映像特典】(予定)
・オリジナル劇場予告篇(予告篇原版の無い作品は収録されません)
・フォトギャラリー
【特典仕様】
・ピクチャーディスク

*デザイン・特典および仕様はすべて予定です。発売時には予告無く変更になっていることがあります。また特典と仕様は各作品ごとに異なります。ご了承ください。
*原版フィルムに起因するお見苦しい部分、お聞き苦しい部分がありますことをご了承ください。
*表現において今日では不適切と思われる部分がございますが、製作者の意図を尊重し、当時上映された内容のままで収録しております。
ここ山陰地方では、園田家と言えば山園田と言われるほど名の通った大地主だった。一人息子の順吉は可憐な山番の娘・小雪を愛していた。京都大学から休暇で帰省すると、父・惣兵衛と激しい口論となった。惣兵衛は町の実業家の令嬢・美保子との結婚を強いるのだ。順吉にとっては家の莫大な財よりもひたすら小雪一人を想う気持ちが強かった。小学校教員の大谷や銀行員のマサなどと進めている読書会の仲間は順吉の味方だった。小雪の両親、正造とサトは旦那様のご恩に背くことは出来ないと心を痛めていた。順吉が大学に戻ると、惣兵衛の命によって、小雪は因果をふくめられ他国の親戚の元ににあずけられた。順吉はこのことを知って、愛を貫くために家を出る決意を固めた。宍道湖のほとりの経師屋の二階、そこが二人だけの愛の巣になった。順吉は慣れない肥くみ作業員や材木運びなどの重労働に励んだ。読書会の仲間は二人に贈り物をした。二人は幸せだった。
一方、戦争の足音が日増しに大きくなり、遂に順吉にも召集令状が来た。勘当の身のまま戦地へ向うことになった。壮行会の日、小雪が想いを込めて唄った山の木挽唄を、どこにいても毎日、決めた同じ時間に二人で唄おうと約束した。順吉は戦地へ向かった。
1958 日活株式会社