「芦川いづみデビュー65周年」記念シリーズ:第2弾
しろばんば
DVD
しろばんば
井上靖の小説を巨匠・木下恵介が脚色、名匠・滝沢英輔が監督した名篇。芦川いづみは主人公の少年の親戚の叔母で担任の先生でもあるヒロインを絶品の美しさで演じている。HDリマスターによる待望の初DVD化!
【封入特典】(予定)
・「芦川いづみ 特製スチールプロマイド」(予定)
【映像特典】(予定)
・オリジナル劇場予告篇(予告篇原版の無い作品は収録されません)
・フォトギャラリー収録
【特典仕様】
・ジャケット裏面には、劇場公開時のポスターデザインを入れこんだ「特別両面刷り」仕様!
(劇場ポスターが現存しないタイトルは、両面刷りではありません)
・ピクチャーディスク仕様
*デザイン・特典および仕様はすべて予定です。発売時には予告無く変更になっていることがあります。また特典と仕様は各作品ごとに異なります。ご了承ください。
大正初めの頃、伊豆の山々が暗緑の暮色に沈んでゆく冬の黄昏時に、綿くずのような白い小さな生きものが浮漂し始める。子供たちはそれを「しろばんば」と呼んで追いかけ回すのだった。伊上洪作は人をもの淋しくさせるこの白い生きものを眺めながら育った。曽祖父の妾だったおぬいと旧い家の土蔵で暮らしていた。明日から春休みという日、洪作はおぬいから母屋の叔母のさき子が女学校を卒業して帰って来たことを聞いた。さき子の姿は洪作にとってとてもまぶしく映った。さき子は遠く遠く離れて、到底手の届きそうにもない女性に思われた。新学期になり、さき子が洪作の小学校の教師になると聞いて密やかなときめきを覚えた。洪作はわざと教室で暴れて廊下に立たされることが多くなった。そんな時、さき子は決まって洪作の頭をこづくのだが、洪作はさき子のこうした態度に不思議と心が落ちつくのだった。夏休みがやって来た。洪作はおぬいに連れられ豊橋の父母の家へ行くことになったが気が進まない。そこで洪作はおぬいと父母の口論から、自分が「おぬい婆ちゃの実の孫じやない」という言葉を聞いてしまう。このことは洪作の心に深い影となった。村では、さき子と洪作の担任の先生との仲が怪しいという噂が広がっていた…。

*表現において今日では不適切と思われる部分がございますが、製作者の意図を尊重し、当時上映された内容のままで収録しております。
1962 日活株式会社