「芦川いづみデビュー65周年」記念シリーズ
真白き富士の嶺
DVD
ましろきふじのね
太宰治の原作を映画化。白血病を抱えながら、明るく清らかな純愛に生きる妹とその姉を、吉永小百合・芦川いづみの姉妹役で描いた感動作品!
【映像特典】(予定)
・オリジナル劇場予告篇(予告篇原版の無い作品は収録されません)
・フォトギャラリー収録
・「日活映画」(貴重な公開当時の冊子)より芦川いづみ関連ページのデータ収録
・芦川いづみ特別インタビュー収録
(2018年リリースタイトルについて語った特別インタビューを音声収録。聞き手:娯楽映画研究家/佐藤利明)
【特典仕様】
・ジャケット裏面は、劇場公開時のポスターデザインを入れこんだ「特別両面刷り」仕様!
(劇場ポスターが現存しないタイトルは、両面刷りではありません)
・ピクチャーディスク仕様
逗子の浜辺を解放されたようにはしゃぎ廻わる少女・梓。髪をなびかせて胸を張る、天翔ける青春の女神像のような神秘な美しさに満ちていながら、そこにはどこか悲しそうな影をひめていた。姉の梢はそんな梓の姿を見守っていた。梓が退院したのは昨日だった。喜ぶ梓であったが、父の修平と梢は暗い面持であった。院長の言った、「出来るだけ患者をいたわってやって下さい」という言葉が重かった。風光の良い逗子に居を移したのも家族の思いやりであった。修平は高校教師、梓は洋裁学校の先生だったが、二人が出勤してしまうと家にはお手伝いの婆や・さとがいるだけだった。梓が表の掃除をしている時、誤って通りがかりの人に水を浴びせてしまった。恐る恐る垣根越しに詫びる梓は、振りむいた高校生に胸をドキリとさせた。彼は逗子高校のヨット部員・富田一夫だった。一夫の表情は梓には眩しくて、その面影を胸の中に焼き付けた。二度目に一夫を見たのは、修平を迎えに行った帰りだった。ヨットを繋いでいる一夫を見て、梓は顔を赤らめた。梓は単身で上京した。東京タワーに昇り、友達に家を訪ね、そして梢の婚約者・山上を訪ねて彼を驚かせた。梓が出ている間に、梢は梓にあてられたラブレターを読んでしまう。相当な数のラブレターであり、封筒にはイニシャル「M・T」と書かれていた。手紙の主と梢が相当深い関係にあると気を回し、梢は心を痛めて翌日から「M・T」というイニシャルの人間を探し始めるが、病院の患者名簿や高校生の名簿を調べても、該当する人間は見つからなかった…。

*原版フィルムに起因するお見苦しい部分、お聞き苦しい部分がありますことをご了承ください。
*表現において今日では不適切と思われる部分がございますが、製作者の意図を尊重し、当時上映された内容のままで収録して
おります。
*デザイン・特典及び仕様はすべて予定です。
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