スラバヤ殿下

解説

戦後軽演劇から出発し、喜劇王として新しい喜劇の分野を開拓した森繁久彌が一人二役（三役？）に挑戦する。その他出演陣も馬淵晴子、飯田蝶子、三木のり平、丹下キヨ子、宍戸錠と豪華多彩。原作は菊田一夫、監督は「チョコレートと兵隊」の佐藤武。

ストーリー

雲と波。空には一機の旅客機、海には一隻の貨物船が共に日本を目指して航行する。懐かしの日本へ奇しくも同時に帰国の途を急ぐ人物は、旅客機に反原子論物理学者・長曽我部久太郎博士（森繁久彌）、船上の人は原子力万能薬を製造販売するペテン・長曽我部永二（森繁久彌）。二人は兄弟であるが月とスッポン。永二は南洋の国での密入国が発覚し、恋人の女酋長に名残を告げ、悲しくも日本に強制送還された。そして、舞台は東京。永二は“応用原子力研究所”実態は原子万能薬とサクラで客を釣るインチキ会社。しかし、このインチキ会社が資金難に陥る。金策を練る永二は兄・久太郎宅に無心に赴くのだが･･･。

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スタッフ

　監督：佐藤武　原作：菊田一夫　脚本：柳沢類寿

キャスト

　森繁久彌　馬淵晴子　丹下キヨ子　飯田蝶子　宍戸錠　三木のり平　徳川夢声（ナレーション）