ジャンゴフィルムが製作し、長年に渡り映画やドラマの撮影現場で愛され、映像業界に知らぬ者はいないというほど定番化している伝説のお弁当屋さん「ポパイ」にフォーカスした異色のドキュメンタリー『映画の朝ごはん』。本作は、2023年11月10日(金)より、キネカ大森、シネスイッチ銀座で公開スタートし、その後、口コミが口コミを呼び、現在24の劇場で公開、今なお、各地で公開館数が増え続けています。
『映画の朝ごはん』を配給する彩プロは「昨年11月10日、キネカ大森、シネスイッチ銀座からスタートした『映画の朝ごはん』。季節が変わっても映画、テレビを含む撮影は全国各地で進められています。現場では「ロケ弁」がつきものなので、この『映画の朝ごはん』は現場を経験した方、また現場を知らない方にもお仕事の現場のごはんの大切さを知る良い機会だと思い、全国各地での上映を続けます。今後「東京での凱旋公開」に向けて営業を続けます」とコメントしています。
この度、4月13日(土)より横浜シネマ・ジャック&ベティでの公開が決まり、さらに4月20日(土)には【“ポパイ”のおにぎり弁当付き1日限りの上映】も決定しました!
©ジャンゴフィルム
映画撮影の影の立役者 おにぎり弁当のポパイに密着!
おにぎり2個、おかず1品と沢庵が透明フードパックに入った極めてシンプルなおにぎり弁当で知られ、ロケ撮影の定番の朝ごはんとして熱烈な支持者を持つポパイ。
本作はポパイのおにぎり弁当ができるまでの工程はもちろん、ポパイがどのような経緯で撮影現場のお弁当受注に注力するようになったのか、さらにはポパイで大量のお弁当を日々発注する“制作部”メンバーによる影の努力、ポパイのおにぎり弁当が生む撮影現場での笑顔を捉えていきます。通常ではカメラには決して写ることがなく観客たちは知る由もないが、実際は撮影の根幹を担っている―――そんな《ものづくり》の最前線に連れ出してくれる異色作です。
雨の日も、風の日も、雪の日も…撮影現場には撮影、照明、録音、美術などそれぞれのセクションでカメラに写らない大勢のスタッフが働いています。朝から晩まで撮影に明け暮れる彼らにとって温かいお弁当がいかに大切なのか、その温かいお弁当を口に運ぶまでにどんな苦労が詰まっているのかなど、映画好きにはたまらない情景の数々をカメラが次々と明らかにしていきます。
ポパイの思い出を証言するのは、黒沢清さん、樋口真嗣さん、瀬々敬久さん、山下敦弘さん、沖田修一さんら第一線の現役監督と、映画に人生を捧げてきたスタッフたち。そこで語られるのは、一流監督たちが新人だった頃の貴重な裏話や時代とともに変わっていく業界の姿、突然襲ったコロナ禍による撮影スタッフたちの戸惑いの日々、はたまた食べることへの並々ならぬこだわりなど多岐に渡ります。普段スクリーンで観ることができない彼らの日常は、微笑ましくありながらも、映画の見方すら変えてくれるような壮大な物語が展開していきます。
©ジャンゴフィルム
『映画の朝ごはん』 “ポパイ”のおにぎり弁当付き1日限りの上映決定!
伝説のお弁当屋さん“ポパイ”のおにぎり弁当付き1日限りの上映が決定しました!実際におにぎり弁当を召し上がっていただきながらご鑑賞いただけます。『映画の朝ごはん』の世界をより深く感じてください!
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『映画の朝ごはん』ポパイお弁当付き特別上映
■日時:4/20(土)『映画の朝ごはん』10:00の回 ※お弁当はご入場時にお渡しします。
■場所:横浜シネマ・ジャック&ベティ SCREENベティ
■一律料金:2200円(税込)※各種割引、株主ご優待券、各種ご鑑賞券利用不可 ※お弁当、缶ウーロン茶付
【販売スケジュール】
■チケット販売
〈WEB〉:劇場WEBサイトにて4月16日(火)24:00~(=4月17日(水)00:00)開始
〈劇場窓口〉:4月17日(水)劇場オープン時※インターネット販売で完売になった場合は、窓口販売はございませんのでご注意ください。
【注意事項】
※下記URL先の劇場ホームページの注意事項を必ずご確認のうえ、ご参加ください。
https://www.jackandbetty.net/
※チケット販売当日はアクセスが集中し、つながりにくい場合がございます。あらかじめご了承ください。
※いかなる事情が生じましても、ご購入後・お引き換え後の鑑賞券の変更や払い戻しはできません。
※転売目的でのご購入は、固くお断りいたします。
※座席番号については、チケット券面にてご確認ください。
※本編上映開始後の途中入場はご遠慮いただいております。
※特別興行につき、招待券などの無料鑑賞は使用できません。
※場内でのカメラ(カメラ付携帯電話含む)、ビデオによる撮影・録音・録画などは固くお断りいたします。
◆場内にてお弁当を召し上がっていただくことができる上映となります。
◆通常上映に比べて、お客様同士の食事音が発生する可能性がございます。
◆おにぎりの具材は、鮭とすじこ各1個になります。
◆おかずは唐揚げになります。
◆状況により、止む無くイベントを中止させて頂く場合がございます。予めご了承下さい。
©ジャンゴフィルム
★映画人たちから“ポパイ愛”に溢れた熱いメッセージも到着!
窪田正孝さん(俳優)
初めて会ったのは18年前。目紛しく新しくなっていく業界で、
ずっと変わらない味で現場を支え続けてくれている大先輩。
ほっこり優しく美味しそうに、大好きな現場を教えてくれる今作をぜひご賞味ください。
斎藤工さん(俳優・映画監督)
日本の映像の現場を、数々の作品を当たり前に支えてくれていた現場の朝ご飯、そして制作部さんは、物作りの背骨であり心臓なのだと言う事を、志子田監督の眼差しを通して改めて気付かされました。当たり前は当たり前じゃない。そこに人がいる限り、そこに映画(物語)があるのだと。
追記 個人的には玄米のおにぎりもあったら最高に嬉しいです。
堤幸彦さん(映画監督・演出家)
ちょっと〈おもしろドキュメンタリー〉かとたかを括っていた予想に反して、意外にも、これは、「愛の映画」だ!ポパイを象徴として、不眠不休で戦い、コロナ禍も地べたで乗り越えた無数の戦士たちの〈映画づくりという人生〉への「愛の映画」だ!
(一部抜粋。全文は作品公式SNS等にて記載)
大森立嗣さん(映画監督)
しこちゃん(志子田監督)の映画現場人への眼差しは優しい。僕なんか自分への応援歌のようで恥ずかしくもありながら、ポパイの朝ごはんを作っている人々にも同じように優しい視線を持っていることに気づいてくる。そしてほんのりと人生の悲喜交々が浮かび上がる。いつの間にか僕もこっそりと応援していました。
中山治美さん(映画ジャーナリスト:シネマトゥデイ映画短評)
おにぎりの中に映画界の課題もぎっしり
おにぎり2個とおかず一品+沢庵。一般的には取り立てて珍しくない朝食だ。だがこの弁当が撮影現場で愛され続けている理由を深掘りした結果、低予算・短期間撮影が常識の日本映画界の歴史と現状、さらに課題までをも浮き彫りにする重要なドキュメンタリーとなった。現在、映画界は日本映画制作適正化機構(通称”映適”)を設立し、働き方改革に着手中。いかにそれが必須か。本作に登場する弁当店ポパイのような撮影を支える業者にも影響を及ぼしていることも映し出す。翌朝の弁当を深夜に発注するスタッフの無茶振りにも対応。これを美談と取るか?仕方ないと取るか?ここに映画界の未来がかかっているように思える。
佐藤直樹(日活株式会社 社長)
1回目は、昔の自分だと思って少し泣き
2回目は、現場が変わっていないことに愕然とし
3回目は、何をやってきたんだと恥ずかしくなりました。
私にとっては、沁みる映画でした。
ありがとうポパイ
©ジャンゴフィルム
『映画の朝ごはん』 全国順次公開中!
映画に写らないものの、すべて
イントロダクション
《映画》をつくっているのは誰? 監督、脚本家、プロデューサー、カメラマンや、演技する俳優たち。いや、それだけじゃない。チームの力がものをいう映画づくりの現場には、縁の下の力持ちと呼ぶべき大勢のスタッフたちがいる。そして彼らを突き動かすのは、仕事へのプライド? 映画への愛情? もちろんそれもあるだろう。しかし絶対に欠かせないものがある。食事だ!
『映画の朝ごはん』は、映像業界に知らぬ者のいない伝説のお弁当屋さん「ポパイ」にフォーカスした異色のドキュメンタリー。おにぎり二個、おかず一品と沢庵。そんな超シンプルなお弁当は、ロケ撮影の定番の朝ごはんとして熱烈な支持者を持つ。そして現場を円滑に進めるべくあらゆる雑事をこなす「制作部」の面々は、日々「ポパイ」に発注し、さらには昼ごはんと晩ごはんを手配しながら、ときに混沌とする撮影現場に活力をもたらしてきた。
本作は、もっともプリミティブな原動力=食に携わる人びとの奮闘を通じて、観客を普段目にすることのない《ものづくり》の最前線に連れ出してくれる。時代とともに変わる業界の姿、突然襲ったコロナ禍の影響。しかし現場では日々ごはんを食べ、最高のシーンを撮ろうとそれぞれの持ち場で全力を尽くす、その営みは続いていく。
日本映画史の貴重な裏話や、食べることへの並々ならぬこだわりについて証言するのは、黒沢清、樋口真嗣、瀬々敬久、山下敦弘、沖田修一ら第一線の現役監督と、映画に人生を捧げてきたスタッフたち。そこにはスクリーンには写らない、なんとも微笑ましく、映画の見方すら変えてくれる大きな物語が広がっている。
ストーリー
見た感じはごくシンプルなのに、ある種の中毒性をもって映画スタッフや俳優たちに熱狂的に愛され続けているのが、40年近く続く老舗お弁当屋さん「ポパイ」のおにぎり弁当。数多くのケータリング業者がしのぎを削っている中で、なぜ「ポパイ」はロケ弁当の代名詞のような存在になったのか。
東京都練馬区にお店を構えるポパイは、先代社長が東映大泉撮影所に知り合いがいたことから弁当を卸すようになり、いまでは映画やテレビ番組のロケ隊に朝ごはんを届けるために、毎日深夜0時からごはんを炊いて、少数精鋭で手作りのお弁当を作っている。そして配送車に積まれた弁当の大半は、ロケ隊の集合場所である早朝5時の新宿へと運ばれていく。
とある現場でロケ弁当の采配をしているのは、制作部に入ったばかりの若者、竹山俊太朗。脚本家を夢見て、助監督として働いていたが、いまは制作進行として撮影隊の世話に奔走している。そんな半人前の竹山に目をかけているベテランの制作部スタッフ守田健二は、人生の大半を過ごした映画の世界から身を引く日がくるという、終わりの気配を感じていた。
それぞれが仕事に託す想いと、限られた時間。そして次の世代へと継承されていく映画の未来。撮影現場スタッフやポパイの従業員たち、それぞれの人間模様から、映画制作の知られざる一面が見えてくる――。
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映画『映画の朝ごはん』
出演:竹山俊太朗 守田健二 福田智穂 鈴木直樹
磯見俊裕 大山晃一郎 沖田修一 黒沢 清 下田淳行 瀬々敬久
内藤剛志 野呂慎治 樋口真嗣 藤井 勇 山下敦弘
ナレーション:小泉今日子
監督・企画・撮影・編集:志子田 勇
音楽:yojikとwanda
製作:由里敬三 プロデューサー:飯塚信弘 録音:百々保之 整音:松本理沙
撮影協力:芦澤明子(J.S.C) ポスター絵画:伊藤ゲン 制作統括:阿部浩二
制作協力:MOM&DAVID
2023年/DCP/131分/ドキュメンタリー
助成: AFF2 ©ジャンゴフィルム
配給: 彩プロ
公式X(Twitter) @eiganoasagohan
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