かつて日本で実際に起こった事件を元に描く、映画『ブルーボーイ事件』本ビジュアル解禁!公開日は11/14(金)に決定!
2025.07.20(日曜日)

トランスジェンダー男性であるというアイデンティティを反映した独創的な作品作りで国内外から大きな注目を集める期待の若手・飯塚花笑監督の最新作『ブルーボーイ事件』の本ビジュアルが解禁、公開日が2025/11/14(金)に決定しました。


©2025『ブルーボーイ事件』製作委員会

LGBTQ+や多様性に対して世界でバックラッシュが吹き荒れるなか、かつて日本で実際に起こった事件を元に描く。

1960年代後期、東京オリンピックや大阪万博で沸く、高度経済成長期の日本。国際化に向け売春の取り締まりを強化する中、性別適合手術(*当時の呼称は性転換手術)を受けた通称ブルーボーイたちを一掃し街を浄化するため、検察は手術を行った医師を逮捕。手術の違法性を問う裁判には、実際に手術を受けた証人たちが出廷しました。

かつて実際に起きた “ブルーボーイ事件” に衝撃を受け、映画化を決意したのは、『僕らの未来』(11)、『フタリノセカイ』(22)、『世界は僕らに気づかない』(23)など、トランスジェンダー男性であるというアイデンティティを反映した、独創的な作品作りで国内外から大きな注目を集める期待の若手・飯塚花笑監督。

その渾身の企画に惚れ込んだのが、『深夜食堂』シリーズをはじめ、『アヒルと鴨のコインロッカー』(07、中村義洋監督)、『岸辺の旅』(15、黒沢清監督)、『月の満ち欠け』(22、廣木隆一監督)など数々のヒット作を手がけてきた映画プロデューサーの遠藤日登思氏。飯塚監督らと何度も脚本の改訂を重ねながら、オリジナル作品として本作を完成させました。

主人公・サチ(中川未悠)が狩野(錦戸 亮)と共に法廷に立つ本ビジュアル解禁

主人公・サチ(中川未悠)は東京の喫茶店で働いていた。恋人の若村(前原 滉)からプロポーズを受け、幸せを噛み締めていたある日、弁護士の狩野(錦戸 亮)がサチのもとを訪れ、証人として出廷してほしいと依頼する。実はサチは、性別適合手術をしたことで裁判にかけられた赤城(山中 崇)のもとで手術を受けた患者のひとりだった。サチは、かつての同僚・アー子(イズミ・セクシー)やメイ(中村 中)、ブルーボーイの仲間・ベティ(真田怜臣)、ユキ(六川裕史)、ツカサ(泰平)と自分たちの尊厳をかけて裁判に向き合うことになる。

今作のキャスティングにあたっては「この物語を描くには当事者によるキャスティングが絶対に必要」という監督の強い意志のもと、様々な経歴を持つトランスジェンダー女性たちを集めたオーディションが行われました。

多くの候補者の中から主人公役に選ばれた中川未悠さんは、ドキュメンタリー映画『女になる』(2017 / 田中幸夫監督)への出演経験はあるものの演技経験はなく、本作で初演技にして主演を務める大抜擢となりました。

映画界ではトランスジェンダーの俳優が活躍する機会は圧倒的に少なく、日本映画界に一石を投じる作品となりました。

今回解禁となった本ビジュアルには、サチが証言台に立ち真っ直ぐ前を向く姿が映し出されています。後ろにはブルーボーイのメイ、アー子、ベティ、ユキ、ツカサが傍聴席に並び裁判を聞いている様子が、そして弁護士の狩野はサチの横に立ち、証言を引き出す姿が表現されています。

「知られざる歴史がここにある」というコピーの通り、1960年代の裁判から着想を得て、性別適合手術が違法か合法かを争う裁判に関わった者たちの姿を描いた、社会派エンターテインメント。

今以上に性的マイノリティの人々に対する激しい差別が横行していた高度成長期の日本で、自らの尊厳と誇りをかけて司法と、そして世間と闘った女性たち。

彼女たちの声と真摯に向き合いながら、見事な演出力で社会派エンターテインメントとして纏め上げた『ブルーボーイ事件』は、今まさに国内外で吹き荒れる、多様性へのバックラッシュの嵐に見られるように、差別や偏見がはびこる現代社会にこそ見るべき映画であり、私たちに熱い感動を届けてくれるはずです。

事実に基づく物語『ブルーボーイ事件』に、引き続きご注目ください。

映画『ブルーボーイ事件』2025年11月14日(金)全国公開!

ストーリー
1965年、オリンピック景気に沸く東京で、街の浄化を目指す警察は、街に立つセックスワーカーたちを厳しく取り締まっていた。ただし、ブルーボーイと呼ばれる性別適合手術(当時の呼称は性転換手術)を受け、身体の特徴を女性的に変えた人々たちの存在が警察の頭を悩ませていた。戸籍は男性のまま、女性として売春をする彼女たちは、現行の売春防止法では摘発対象にはならない。そこで彼らが目をつけたのが性別適合手術だった。警察は、生殖を不能にする手術は「優生保護法」(*現在は母体保護法に改正)に違反するとして、ブルーボーイたちに手術を行っていた医師の赤城(山中 崇)を逮捕し、裁判にかける。同じ頃、東京の喫茶店で働くサチ(中川未悠)は、恋人の若村(前原 滉)からプロポーズを受け、幸せを噛み締めていた。そんなある日、弁護士の狩野(錦戸 亮)がサチのもとを訪れる。実はサチは、赤城のもとで性別適合手術を行った患者のひとり。赤城の弁護を引き受けた狩野は、証人としてサチに出廷してほしいと依頼する。

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映画『ブルーボーイ事件
監督:飯塚花笑
出演:中川未悠 前原 滉 中村 中 イズミ・セクシー 真田怜臣 六川裕史 泰平 渋川清彦 井上 肇 安藤 聖 岩谷健司 梅沢昌代 / 山中 崇 安井順平 / 錦戸 亮
脚本:三浦毎生 加藤結子 飯塚花笑
音楽:池永正二 
製作:アミューズクリエイティブスタジオ KDDI 日活 
制作プロダクション:オフィス・シロウズ
配給:日活/KDDI
©2025『ブルーボーイ事件』製作委員会
公式X @blueboy_movie

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